「実は結構重い??」バスケプレイヤーの適性体重とフィジカルについて。
こんばんは!
今回はスキルや戦術ではなく、体重について簡単にお話しします。
バスケにおいて、フィジカルってもの凄く大切ですよね?
フィジカルが強ければ強いほど楽にプレイが出来る上、鍛えたフィジカルを上手く使う事ができれば自分より身長が高い選手相手でも戦う事ができる様になります。
逆に、身長だけ高くてもフィジカルが弱いと自分より小さな選手に抑え込まれたり押し込まれてゴールを決められてしまいます。
そして何より、怪我がちになってしまいます。
ではフィジカルとは?
目安としては体重が分かりやすいですが、ただ体重が重いだけでは当たり勝つことはできません。
フィジカルを分解していくと、
体重、体格、総筋量、総筋力、スキル
これらが合わさってフィジカルが発揮されます。
さて、自分にフィジカルがついたかどうかと言うのは実践の成果でしか体感できないものです。
なので、しっかりと筋力トレーニングをしていて、脂肪ではなく筋量を増やしている前提で、体重を目安にすると分かりやすいです。
もちろん、ポジションや役割、年代によって違いはありますが、体が成長しきった大学生や大人の方で言うと、
身長マイナス98kg
が適正と言われています。
以下大学バスケットボール連盟トレーナー部会の資料をご覧ください。
つまり身長180センチの場合は、82キロの体重がバスケットボールをプレイする上で適切なフィジカルを発揮出来る体重という事ですね。
ちなみに適切では無い体重ってどういうこと?
といいますと、単純な話なのですが
これ以上重いと跳躍力やスピードが落ちる可能性があります。
という事です。
もちろん人によって骨格や神経伝達や筋肉の質等があるので一概には言えませんが、理論上ではこのくらいだろうという事です。
なので、その辺りの能力を落とさずに身長に対して最大限フィジカルを発揮できるであろう体重…という事です。
なのでポジションによってはもっと重くても良いですし、もっと軽くてもいいわけです。
またU-16は多量の脂肪によって太ってしまっている場合を除いて、通常バスケをプレイしながらであれば多少体重が重くても気にする必要はないと思います。
何故なら、成長段階ですので今少し重たいからと無理にダイエットをしたりしてしまうと正常な成長を妨げてしまう可能性があるからです。
バスケを日々頑張っているのに脂肪がついて太ってしまう。という場合は練習の内容を変えて調整する様にしましょう。ダッシュ等の有酸素運動を増やして代謝の高い身体を作っていきましょう。
高校生は大変ですね。
体が出来てきているので本格的に筋力トレーニングを始めたりして体重が揺れ動く時期なので、自身のコンディションと相談しながらの調整が必要になってきます。
また、成長が止まったかどうかの見極めも必要になるのでプレイに支障をきたしていない場合はあまり深く考えない様にしましょう。
大学生、社会人の場合は体重管理がとても大切です。
生活の仕方や全てが人それぞれ違うのでしっかりと健康思考に切り替えて適正体重を満たしましょう。
さてここで一つ落とし穴です。
特に大人の方に多い間違いなのですが、冒頭でも言いました通り、
ただ適正体重にすれば良い訳ではない
です。
先ほどからちょこちょこ触れてますが、要は極端にいうとほとんど筋肉で体重を作って下さい。という事です。
人間の体重は、骨や皮膚、髪や水分、内臓など有りますがこれらの重さは大人になるとほぼ固定され、調整できません。
調整出来るのは、筋量、脂肪量です。
そしてバスケットボールの競技特性上なのですが、あまり脂肪は必要ないと言われています。
重量級の格闘家の方だったりその他のスポーツでは脂肪がある程度付いていた方が良い。と言われる事もありますが、ことバスケにおいて重要な動きは緩急を伴う瞬発力の高い動きです。
0から100の力を出すスピードが大切な動きで構成されています。
この場合においては脂肪は邪魔になるのです。
分かりやすい例として体脂肪率が高いとジャンプ力が著しく下がります。
少しぽっちゃりしている選手とバッキバキの選手のダンクを見比べると一目瞭然ですね。
脂肪は簡単に例えると水の様なもので固める事が出来ません。
ビーチボール等に三分の一程水を入れたものを想像してみて下さい。
投げたり転がした時に中の水が中で動いてスピードが出ない、重い様にボールが進まないですよね。これと同じ事です。
身体を早く動かそうと思うと脂肪が体内で流動し遠心力が働いて邪魔になるのです。
一方筋肉は瞬時に固める事が出来るので、素早く身体を動かす際に勢いを阻害しません。
こう言った理由から、バスケにおいて、
あくまで理想ではありますが、体脂肪率は10%以下の状態で上記適正体重を手に入れる事が出来れば自身の身長に対して最高のフィジカルを発揮する事が出来ます。
これがどれだけ大変な事か、特に大人の皆さんはよーーーくお分かりでしょう。
しかし、この適性体重を努力の指標にして毎日頑張ってみると日に日にプレイが研ぎ澄まされていくはずです。
ちなみに私はかなりの低身長で162センチしかありません。体脂肪率は8%程をキープしていますが55キロ程しか無いので適正体重には10キロ程足りていません。
トレーニングを重ねても中々これ以上増やす事ができず毎日四苦八苦しています(笑)
実際に本気で脂肪を落として筋量で体重を増やそうと思うと、脂肪を落とすよりも圧倒的に大変なのです。
ですがスキルや身長など他に必要なスキルをフィジカルが補ってくれます。
何より、これに取り組む姿勢がバスケに限らず貴方を大きく成長させてくれる事でしょう。
ぜひ参考にしてみて下さい♪
カネキ
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