はちみつ、液体やめるってよ。理由はブドウ糖?結晶の不思議
こんにちは、京都の蜂蜜屋、金市商店広報のはにまるです!
気温が低下してくると、多くのはちみつが液体であることを放棄して固まりだす時期。
白く固まったり、時にもやもやとしたものや粒々ができたりするので、
「カビですか?」
「腐ってますか!?」
なんてお声とともに、お客様からお問い合わせが一番多いお話です。
その不思議なものの正体は、はちみつの結晶。
見た目や状態が変わるので、びっくりされる方も多いのですが、大丈夫です!はちみつは強い殺菌力をもっているので、ちょっとやそっとではカビませんし、腐らないです。
はちみつが結晶化して固まることは、品質的には何も問題はありません。
はちみつはその採れる「蜜源(植物)・場所・時期」によって様々な個性がありますが、結晶化もそのひとつ。
そこで今回は、そんな気になる個性『結晶』のアレコレについてご紹介したいと思います。
■どうして結晶化するの?
結晶は、すごく大まかに言うと、
ブドウ糖「我慢できなくなって、出てきちゃった!!」
と言った状態。
ブドウ糖さん、何があったの??と聞きたいところですが、ポイントは全部で4つ。
結晶化は、これらの要件が大きくかかわって発生する傾向にあります。
どうして結晶化するのか、その全てが判明しているわけではないのですが、ブドウ糖の結晶の出やすさと言う視点で理由を補足してみます。
🍯point1 気温
🍯point2 ブドウ糖
🍯point3 花粉
🍯point4 振動
こうしたブドウ糖の結晶が出てきやすいポイントと、結晶が成長する時の環境や、条件の違いによって、さまざまな結晶ができると言われています。
そんな結晶ですが、品質に問題はなくても、固まってしまって使いづらい、トロトロの方が絶対にいい!など、結晶化を避けたい方も多いかもしれません。
■結晶化させたくない!
そんな場合は、前述4つのポイントを意識した保管がカギになります。
冷蔵庫はもちろん、室内でも涼しい場所だと固まりやすくなるので、比較的温度変化の少ない静かな場所で、常温で保管してください。
また、ブドウ糖や花粉の含有量が少ない、結晶化しにくいはちみつを選ぶのも一つです。
■結晶化「しやすい」or「しにくい」はちみつ
結晶は蜜を集めてくる植物(蜜源植物)によって違いがあります。特に、あかしあ蜂蜜はブドウ糖が少なく、果糖の比率が多い傾向があるので、最も結晶化しにくい蜂蜜ともいわれています。
🍯結晶化しにくいはちみつ
・あかしあ蜂蜜
・とち蜂蜜
など
🍯結晶化しやすいはちみつ
・菜の花蜂蜜
・れんげ蜂蜜
など
また、生はちみつは、花粉など核となるものの含有量が多いのでさらに結晶化しやすい傾向にあります。
とはいえ、どうしても食べたいと思ったはちみつが、結晶化しやすいもの、ということもありますよね。
■結晶化した場合の対処法
必殺、湯煎です!
結晶を溶かす際は、鍋に45度~50度位のお湯を用意して、はちみつの容器を浸しながらゆっくりと湯煎してください。(混ぜる場合は、木製スプーンなどを使うとよいそうです)
あまり高温になると、はちみつに含まれる栄養成分が壊れてしまうこともあるので、気になる方はできる限り上記の温度を超えないようにゆっくり温めて溶かしてください。
■結晶ならではの楽しみ
シャリシャリしたりクリーミーだったり、いろんな食感のはちみつを楽しめる結晶。
あえて結晶化させて楽しむと言う結晶ファンの方もいるのだとか!?
固まっているので、パンやクラッカーに乗せても垂れてきません。
とろりとこぼれ出すはちみつも捨てがたいですが、垂れないことをいいことに、山もり載せてガブリ!!なんてのもいかかでしょうか??
個人的には、ヨーグルトに入れると、塊はちみつの食感と濃厚さをしっかり感じられるのでイチオシです!
程度やスピードの差はあれど、結晶化はどのはちみつにも起こりうる自然な現象。
結晶ならではの楽しみ方も、ぜひ試してみてくださいね!
最後までご覧くださりありがとうございました!