これからはじめる、「社内ラジオ」の作り方
みなさんこんにちは!アルのEXチームでインターンをしているかねごんです!
EXとは「従業員の働き方の体験を高める(Employee Experience)」の略称で、主に社内コミュニケーションや社内制度の整備、Mission/Valueの浸透施策などを行っているチームになります。
今回のnoteではフルリモート体制になってからEXチームで行った大きな施策の一つである「社内ラジオ」について書きたいと思います!
スタートした背景
アルでは2月からフルリモート体制に移行したのですが、フルリモート体制では何気ない雑談などカジュアルなコミュニケーションが生まれにくく、メンバーの人となりを知る機会がグッと減ったり、またチーム体制の大きな変化が起こる中で「それぞれのメンバーがどのような業務を行っているのか分からない」など、様々な課題を抱えていました。
現在でも多くの組織が抱えている問題だと思います。
そのような課題を抱えている時に、heyさんのリモートワークアンケート結果のnoteと出会い、「heyさんのnoteにあった社内ラジオ面白そうですよね」とチーム内で話題に出したところ、とりあえずやってみようという話になり、社内ラジオ施策が動き出しました。
社内ラジオを始めてよかったこと
アルで社内ラジオ施策を始めて約2ヶ月半が経過しました。
現在までに計6回生放送を行っていますが、メンバーの「子供のころの話」「昔やってたバイトの話」「いまの仕事で大変なこと」「将来の夢 」「組織で成し遂げたいこと」など、チャットコミュニケーションでは聞き難いけれど、多くのメンバーが気になっている部分について深く聞くことで新たな一面を知れるのがいいなと感じています。
生放送のチャットも毎回盛り上がっており、そしてパーソナリティである自分自身が一番楽しんでラジオ放送をしていると思います。。。
業務中のBGMとして聞くことも出来ますし、新しく入社されたメンバーにもアーカイブを聞いてもらうことで、フルリモート環境でもメンバーの人となりを知る良いきっかけになるのかなと思っています。
また社内ラジオは文章形式の社内報よりも気軽に公開できるのがいいなと思っていて、社内ラジオは一度配信方法を決めて、台本の雛形を作り込んでしまえば、事前準備1時間 / 配信時間に1時間、計2時間ほどで公開することができます。
社内ラジオの始め方
ここからは具体的な社内ラジオの始め方です!
以下の3点に分けて解説していきます
・台本編
・社内コミュニケーション編
・配信環境編
これから社内ラジオを始めたいという方のご参考になれば嬉しいです!
【台本編】
ラジオ放送を行う上で一番大事な要素は番組構成です。
ラジオに不慣れな人が、台本を作成せずアドリブの勢いだけでラジオを始めてしまうと段取りが悪く、ゲストにもリスナーにも不親切な放送になってしまう可能性が高いです。
自分は社内ラジオを始めるにあたって、一番初めに台本作りを行ったのですが、台本を作っていると「あれ社内ラジオで自分は何を届けたいんだっけ?」「こんなコーナーがあると面白いかも!」「ここ分からないので調べなきゃ!」とぼんやりとしていた部分の解像度をあげることができるので、まずはじっくりと台本を作り込むのが良いかなと思っています。
もし作成している中で詰まってしまった場合は、ぼくらが使用している台本をぜひ参考にしてください!
https://docs.google.com/document/d/1eWWfXfvQcuNOl8rtC3q3mNn199oAy8ARR1kY2d4alAw/edit?usp=sharing
番組のざっくりとした流れは以下になります。
・オープニング
・パーソナリティ雑談
・社内ニュース
・ゲスト紹介
・ゲストの私生活
・ゲストの仕事の話
・リクエスト曲紹介
・質問コーナー
・エンディング
新しく作りたいコーナーや改善点は多くありますが、上記のような流れで番組を作成することで、リスナーもゲストの方も楽しめるラジオになるかなと思っています。
まだぼくらも模索中なので、こんな構成にしたら面白そう!などのアドバイスがあればぜひ教えてください!
【社内コミュニケーション編】
ここでは社内ラジオを運営する上で行っているコミュニケーションの工夫をいくつかご紹介します!
意識していることは大きく分けて5つになります
・配信時間帯
・告知方法
・視聴ハードルを下げる
・盛り上がっている感を出す
・なるべくゲストの負担にならないような仕組み
配信時間帯
アルでは2週に1度、金曜日の12時から30〜60分ほど生放送を行っています。
生放送の時間を金曜のお昼に決めたのは「金曜日は比較的リラックスした気持ちで放送を聞くことができる」「お昼を食べながら放送を聞くことができる」「ゲストの方も比較的参加しやすい」など意図があります。
生放送のアーカイブは後日公開されるので、リアルタイムで聞けない方でも安心です。
告知方法
ラジオ専用チャンネル(#general-radio)をSlack上に作成しました。
「ラジオの告知」「アーカイブの内容」「生放送のチャットスレ」などラジオに関する情報はこのチャンネルに行けば全て乗っている状態にしています。
視聴ハードルを下げる
配信プラットフォームを参加しやすい場所にするのが良いかなと思っています。アルではYouTubeのライブ機能を使用して生放送しています。
盛り上がっている感を出す
生放送ならではのリアルタイムの反応を知りたい!と思ったので、生放送を行う際はSlackにスレッドを立てています。
スレッドに皆さんの反応があることで、アーカイブで見返す際にも生放送の空気感を感じることができるのがいいなと思っています!
(多くの方にリアルタイムでコメントをいただけて嬉しい!)
なるべくゲストの負担にならないような仕組み
・事前に作り込んだ台本をお渡しする
・質問する内容を事前にお伝えて、放送前に整理していただく
・ゲストの方がメンバーに伝えたい内容を事前にお尋ねする
・ゲストの方はGoogle Meetに入るだけで完結する仕組み
このような工夫をしています。
ゲストとしてお話しすることはかなりハードルが高いので、なるべく負担にならないよう、できるだけパーソナリティ側でサポートを行い安心して来ていただける仕組みになるように意識しています。
【配信環境編】
お手軽配信プラン(難易度:★☆☆)
「スマホ1台で始めたい」「手軽な方法で試したい」そのような場合には「stand.fm」がオススメです。
スマホ1台でラジオの収録を行うことができます!もちろん複数人でのリモート収録や限定公開機能も!
音声ファイルを落とすのが難しい、プラットフォームに依存してしまう、好きな音楽やBGMを流すことができないなど細かいカスタマイズは難しいですが、とりあえず社内ラジオを始めてみたいという方には上記のようなサービスがオススメです。
少し凝った配信プラン(難易度:★★☆)
少し力技になりますがGoogle MeetやZoomをラジオプラットフォームにしてしまう方法もあります!
ZoomやGoogle Meetでは画面共有と同様、音声の共有も可能なので、ラジオのBGMやゲストお気に入りの曲も自由に流すことができますし、限定公開で生放送を行うこともできます。
また会議自体の録画を行えばアーカイブも残せます。
ですが生放送を聞く際には会議に参加しなければいけないので視聴のハードルの高さはネックになってきそうです。
かなり凝った配信をしたいプラン(難易度:★★★)
凝ったラジオ番組を作りたい場合はYouTube上でOBSを操作しながら生配信を行う方法がオススメです!
OBSとはYouTubeなどの配信サイトで使用できる無料の配信ソフトです。多くのYouTuberが生配信を行う際に使用している配信ソフトで非常に高いカスタム性があり、BGMをかけたり、画面内にアニメーションを追加したり、声にエコーをかけたり、ノイズをカット出来たり、細かな音量調整が出来たり、、、工夫次第で自由なラジオ配信ができます。
OBSやパソコン周りのサウンド設定など最初は覚えることが多くハードルは高いですが、一度覚えてしまえばあとは同じ設定で配信するだけなので、思い切ってチャレンジしてみると面白いかもしれません。
アルではYouTubeライブを使用しラジオの生放送を行っています。Google Meetのゲスト音声を拾い、そこに自分の声をミキサーで混ぜてOBS上でBGMなどの音量を調節しながらYouTubeに流しています。
配信で使っているソフトはソフトは以下です
・OBS(配信ソフト)
・Google Meet(ゲスト、パーソナリティがしゃべる場)
・Soundflower(仮想入出力オーディオデバイス)
・LadioCast(仮想ミキサー)
終わりに
フルリモート体制になり、同じような課題を抱えている社内コミュニケーション担当の皆さんや経営者の皆さんのお役に立てればいいな!という思いからアルで行われている施策をまとめさせていただきました!
この記事がきっかけで「社内ラジオ面白そう!」「社内ラジオはじめてみようかな!」と思ってくださる方が1人でも増えれば嬉しいです!
ぜひ皆さんの会社で行われているコミュニケーション施策も教えてくださいっ!
またアル内で新しい動きがあればnoteにまとめようと思います!
それではっ!