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漢方ってお茶なの?薬なの?

「漢方薬」って煎じて飲むって聞くけど、
煎じるってことはお茶なの?
「漢方茶」とか「薬膳茶」と一緒なの??

漢方薬局で働いていたときによく聞かれたこの質問。
今回はこれについてお答えします。


✦漢方薬はお茶?薬?✦
結論から言うと、漢方薬は「医薬品」です。
そのため、取り扱うには薬剤師登録販売者という薬の販売資格が必要になります。(購入もも薬局か薬店になります)


✦漢方茶や薬膳茶との違いは?✦
「漢方薬」と、「漢方茶・薬膳茶」
名前も似てるし、どちらも生薬が入っているし、
違いがよくわからない!という方は非常に多いのですが、
「茶」が付くものは「医薬品」ではありません。
(販売するのに資格も必要ありません。)


✦じゃあ医薬品とお茶の違いって何?✦
ざっくり言うと「医薬品」とは厚生労働省が認可しているもので、
病気の「治療」「予防」に使われるもの。
必ず「効能・効果」が記載されています。
*「この漢方薬は◯◯に効きます」と言ってOK

「お茶」は「養生」の一環として飲むものであり、
効能・効果は定められていません。
*「このお茶は◯◯に効きます」と言うことができません
(薬機法違反となります)


✦どう使い分ければ良い?✦

「じゃあどっちが良いの!?」と言われれば、
わたしは「どちらも状況に合わせて使うと良い」と思います。

症状が出てない、もしくはそんなに強くない時は
養生としてお茶を毎日飲むと良いし、
ちょっと体調を崩して症状が出てしまったときは
治療として漢方薬を使うと良いと思います。


お伝えしたいのは、
「お茶も薬も、どちらもツールでしかない」ということ。
漢方の基本はあくまでも「自分で治すこと」

お茶飲んでるから良くなる、薬飲んでるから治る、
という他力本願な考えだと、
結局食事や運動など生活習慣は変わらず、
薬飲んでも変わらない、薬飲みやめたらまた戻る、という結果になりがちです。

「こういうからだになりたい」「こういう未来を作りたい」
という目標達成のため「自ら」お茶や薬を上手に使っていく。
自力で治していく気持ちが、漢方の基本姿勢になります。


ちょっと説教じみてしまいましたが、
「自分のからだを信じて、自分で治す」
このモチベーションはとっても大事なので、
ちょっと意識してもらえるとうれしいです。


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