もう雨に打たれる年齢じゃないの
梅雨入りとのことで。
一年中陰気で、夜っぽい文章ばっかり書いている僕もたまには時節柄に合わせたものを書いているのも良いかと思いまして。選択する季節が梅雨だと結局じめっとするんだけれど。
わざわざ書く必要もないんだけれど、僕は雨が好きでも嫌いでもない。
大体天気に好き嫌いとかないよ。好きになっても嫌いになっても何も変わらないんだから。
そこそこのスマホ中毒である僕は傘をさすのがあまり好きじゃない。手が両方埋まってしまうし、そうなるとシンプルに使いづらいから。
だけれど傘を差さなきゃいけない。
正直、雨に濡れたところで僕は別にテンション下がらないし、何だったら「ビショビショじゃーん」でちょっとテンション上がりそうな気もする。
だけれどスーツを着てたり、スマートフォンを持ってたりして、雨に濡れることを許してくれなくなってきている。それに年齢的にも雨に濡れてると「みっともない」となってしまう。
雨に打たれて情けない自分を演出するのも、この年になると本当に情けないから出来なくて、びしょぬれになったらいけない理由がいっぱいあって、僕がそれに縛られていることに無性に悲しくなる。
ぴっちぴっち ちゃぷちゃぷ らんらんらーん
もう無理なんですよこれは。
「ショーシャンクの空に」よろしく、雨に打たれて叫びたい。
ぼくも紫陽花の花のように、ぽろぽろと崩れ落ちる、か弱い存在なので、たまにはスーツもスマホも捨てて、羽を伸ばすのがいいのかもしれない。