「金で友達を買う」ぼんぼん社長② No.1004
皆さんこんにちは。元ぼんぼん社長の井上 剛典です。
ぼんぼんの生態に迫るこのシリーズですが、今回はぼんぼんはどんな行動をするのか、どんな思考をするのか、いくつかの典型的なパターンについて書いてみたいと思います。
これは、何か統計を取ったり調査をしたものではなく私がぼんぼんとして過ごしてきた中で、自分自身の体験や知り合いのぼんぼんが取っていた行動を記録したものです。
もちろん世の中には裕福な家庭に生まれても、子供の頃から帝王学を学び、しかるべく大学に行き素晴らしい経営者になっている方も数多くいらっしゃいます。
しかしここで取り上げるのは、私を含めそうなれなかった、いわゆる残念な金持ちのぼんぼんという方たちのお話です。
過分に個人的意見や偏見が入っているので、すべての方に当てはまる物ではないことをご了承ください。
まずぼんぼんで外せないのは
わがまま
ですよね。
私を含めほとんどのぼんぼんが「わがまま」な性質を持っています。
子供の頃から何不自由なく暮らしているので、すべては自分の思い通りになると思っています。駄々をこねるとすぐに何でも与えられて、打ち出の小づちを持っているような感覚ですね。
ぼんぼんは多くの勘違いをしていますが、よくあるのが「何事も金で解決できる」という勘違いです。
しかも一番良くない勘違いが、それが自分の力だと思っているところなんですよね。
私もそうでしたが、すべては自分のおかげで成り立っているとか、世界は俺を中心に回っていると思っている人が多くいます。
その根本は親、もしくはご先祖様から脈々と受け継がれた、有形無形の資産を引き継いで今に至るということを一切考えず、すべて自分の実力だと勘違いしています。
まあ、そこに生まれてきたということ自体が、その人の実力とも言えるのであながち間違いではないのかもしれませんが、基本的に勘違いですよね。
私も色々なことを金で処理をするという経験は数多くありますが、そのエピソードのいくつかをご紹介します。
① 金で友達を買う
ぼんぼんには多いと思いますが、小学校の頃本当の友達ってあまりいた記憶がありません。そのほとんどが子分だと思っていました。
ファミコンのソフトはほとんどを発売日に購入し、エアコンの効いた涼しい部屋で、お菓子やジュースも食べ放題の家って、子どもからすれば仲良くなくても行きたいですよね。
自分が人気があるのではなく、私の家の環境が人気があり人があつまってきていました。ちやほやされるのは気分が良いので、断ることもなく良く友達は遊びに来ていました。
みんなが言う事を聞いてくれるので、俺様でいることが出来て、みんなは友達ではなく言う事を聞く子分だと勘違いしていたんですよね。そんな生活の中ある事件が起きます。
・喫茶店事件
更にその子分にランク付けをして幹部クラスになると、喫茶店に連れて行ってパフェやケーキをおごるというスペシャル待遇になります。
お金を持っていなくても、地元では有名だったので近所の喫茶店でも「付け」で食事ができたんですよね。
これは4年生のころやっていたのですが、「あいつと仲良くすると喫茶絵展に連れて行ってもらえる」友達の中で話題になり、小学校でも問題になったようで、先生から事情聴取をされてやめました。
小学生が数人を引き連れて来て飲み食いして帰るってそりゃ目立ちますよね。たぶんこっちは知らないけど誰かの保護者に見られていたんだと思います。
・H君事件
これは私自身ではありませんが、私の友人も同じようなことをしていました。
中学の頃仲良くなった友人のH君ですが、ある日「500円あげるから遊びに来ない?」というストレートなお誘いを頂きました。
断る理由もないので遊びに行ったのですが、その理由はすぐわかりました。当時の私はエアガンが好きで、改造などもしていたのですが、私にどうやら改造をしてほしかったようです。
遊びに行って彼の自慢話を少し聞いて、エアガンの改造方法を伝えると500円もらえるという感じだったのですが、そのうち改造を任されるようになります。
1丁改造すると、2万円くらいもらっては改造をしていました。当時の私としては大きな額で結果彼からは作業費やお駄賃で10万近くもらった記憶があります。
サバイバルゲームをやっているメンバーの中では、私が中心にいて目立っている存在でしたので彼としてはお金を払ってでも友達でいたかったんでしょうね。
その後中3になり、私の中でエアガンブームが去り、バンドブームになったところで彼との縁も切れましたが、彼はその後も金で友達を買うという行動を繰り返していたようです。
「金の切れ目が縁の切れ目」という言葉通り金でつながった友達は、金と共に切れていきますね。
私は幸いその後のバンドブームでお金じゃない付き合いが出来たので今は、少しまともになりました。
そのまま大きくなっていたら、本当の友達という関係が出来ず、寂しい将来を送っていたと思います。
今はおかげさまで、お金がなくてもつながっている方も多く、人間的に成長できたのはありがたいと思います。
もし何事もお金で解決できると思っている方がいたら、使い切れないだけお金を貯めるか、本当の友人を探すことをお勧めします。
今日の一言
ぼんぼんは金で何でも解決できると思っている
成長するための実践行動
・金の切れ目が縁の切れ目ということは事実だと知る
・ぼんぼんは金で友達が買えると思っている
・本当の友達を探す努力をする
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