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鉄人28号を見て~横山光輝とその作品
神戸の新長田には、高さ18mの鉄人28号のモニュメントがある。
そこにはこう書かれている。
神戸出身、漫画界の巨匠・横山光輝氏の代表作のひとつ「鉄人28号」が、垂直設定で18m、重量50tという超ビッグサイズの鋼鉄製モニュメントとして出現。地域活性化と新たな観光拠点づくりを目的に、阪神淡路大震災からの復興のシンボルとして誕生。
![](https://assets.st-note.com/img/1711835019641-0q6BOsnKMT.png)
横山光輝(1934~2004)は、神戸市立太田中学の出身。
太田中学は阪神淡路大震災の時に大きな被害をうけ、生徒の学生服も多くなくなったので、確か寄付されたジーンズをはいて卒業式をしたのだっけ。そんな中学の卒業生である横山の鉄人が、震災復興のシンボルとなっている。
神戸の震災については何度も書いてきた。
「鉄人28号」は、1956年から月刊誌「少年」に連載され、同じく掲載されていた手塚治虫の「鉄腕アトム」と人気を二分していた。
自分で考え、正義の味方であるアトムに対して、鉄人はリモコンで動く。
♪あるときは正義の味方/あるときは悪魔のてさき
いいもわるいもリモコンしだい
鉄人!鉄人!どこへゆく(「鉄人28号」三木鶏郎・作詞作曲)
悪にも正義にもなるのが鉄人。
アトムは大好きだったけど、心のない鉄人にも子どもながら惹かれた。
横山は、手塚治虫にあこがれてマンガ家をめざし、神戸市立須磨高校のころから商業誌にマンガを掲載する才能があった。手塚のアシスタントのようなこともしていた。
新長田では、鉄人と「三国志」(1971~)がメインで展示されるが、私は「伊賀の影丸」(週刊少年サンデー1961~)などの忍者ものが好きだった。
忍者ものといえば「仮面の忍者 赤影」がある。
これは原作をかなり変更したテレビの作品が印象に残っている(1968~放送)。主題歌もよく歌っていたなあ。
♪手裏剣しゅしゅしゅしゅしゅ
赤影は行く(「忍者マーチ」伊上勝・詞、小川寛興・曲)
赤影では、主人公の赤影よりも、中年忍者の白影(牧冬吉1930~1998)の方が好きだった。主人公よりもなぜか好きになった。
テレビアニメの歌といえば「バビル2世」(週刊少年チャンピオン1971~)も好きだ。
♪怪鳥ロプロス空をとべ!ポセイドンは海をゆけ!ロデム変身地をかけろ!(「バビル2世」東映二・詞、菊池俊輔・曲)
バビル2世にアドバイスするロデム以外は、鉄人のように自我をもっていないようだ。それでもロプロス、ポセイドン、ロデムになぜか惹かれた。歌だってロプロス、ポセイドン、ロデムだ。
アニメでは、「魔法使いサリー」(「りぼん」1966~)のよっちゃんの声が好きだった。低い声で「サリーちゃん」というのをマネたものだ。サリーちゃんよりよっちゃんが印象に残る。
なにか主人公よりも脇役に引かれるのが横山作品のようだ。「三国志」では多くの登場人物を描いているのだから、主人公以外の人物にも命を吹き込んでいたのが横山作品だろう。
神戸へ来たら、鉄人を見に来てほしい。
最近は、あんまり観光地として役立っていないようだし、地域活性化もできていないようだ。震災との結びつきも忘れられている。
誰かもっと紹介してちょうだい。
今なら新長田へ行けば鉄人を独り占めにできる。
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