「小1の壁」と学童保育
この時期、小学校の入学説明会を平日の昼にやっているところが多いと思う。
ちょっと古いNewsになるが、ABEMAで「小1の壁」をやっていた。子どもの「壁」ではなく、親にとっての「壁」。
保護者のこんな言葉もある。
「学童」とは何か。
学童保育の登録児童数は今年度139万人超えで過去最高。待機児童も1万人を越える(厚生労働省)。
学童は就労支援のためのもの。働いている親を援助するための施策だ。
学童は、親が昼間にいない家庭のためのもの。家に親がいる家庭は対象にしていない。また、「遊び」と「生活の場」を与えるためのもので、勉強を教える塾ではない。
国の法律では「放課後児童クラブ」というのが正式の名称になる。
神戸市の説明ではこう書いてある。
テレビのコメンテーターはこう言っていた。
神戸市の規定では、40人までの児童に対して、職員は2人。100人の児童に、職員は5人。この基準に加えて加配職員もいるが、原則はこれだけで子どもをみないといけない。
子どももいろんな子がいる。1人が問題を起こせば、職員1人か2人は、その子につきっきりとなる。残った職員で他の子たち全員をみなければならない。
これが各施設の現実だ。
「小1の壁」とは、主に共働き家庭において子どもが小学校入学に際して直面する社会的な問題。
保育園は就労家庭のためのものだが、小学校は教育機関なので、親の仕事の配慮はない。
その壁をなんとかするための学童保育は、就労支援であって、勉強を教える機関ではない。
「壁」があれば、その壁について調べ、壁を乗り越える、あるいは壁を壊すための声をあげなければならない。
学童を利用している家庭、これから利用するであろう家庭は特に、学童の現実を知り、改善するための声をあげなければ、日本の教育は何も変わらない。
消耗品としての1回だけのNewsで終わらせず、改善のための声をあげ続けよう。
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