2024 J1 第15節「ジュビロ磐田 vs 浦和レッズ」 超主観的振り返り
2024年5月19日。J1リーグ第15節。
ジュビロ磐田は、ホームエコパスタジアムに浦和レッズを迎え撃ちました。
結果は1-1のドロー決着。
私だけでしょうか?
と、喜びを感じている自分がいました。
こんなことを書くと、
「ドローで喜んでんじゃねえよ!」
と、お叱りの声も聞こえてきそうです。
もちろん私だって勝ちたかったですよ。
でもですね、あの浦和から勝ち点を奪ったことは、磐田の成長だと思うんです。
その勝ち点0を1にした一撃を食らわせたのは、今季は開幕戦を最後にリーグ戦出場から遠ざかっていたこの選手でした。
「エコパ×浦和 」の歴史
今節を振り返る前に、私が観戦してきた「エコパスタジアムでの浦和戦」について少しだけ振り返りをします。
2019年
私にとって、ジュビロサポーター1年目の2019年。
初めてエコパスタジアムで磐田の試合を観戦したのが7月20日の浦和戦でした。
前半だけで3失点を食らうという、目も当てられない試合。
同行していた家族は、あまりの磐田の劣勢に飽きてしまい、試合途中で「タピオカジュースが飲みたい。」とか言って、スタグル巡りに行ってしまう始末。
試合は、後半に上原力也のミドルシュートで1点を返すのが精一杯。
1-3で完敗。
この時から、浦和にはコンプレックスに似た感情を抱くようになってしまいました。
2022年
次のエコパでの浦和戦は2022年8月13日。
しかし、この試合は多くの磐田サポーターにとって、忘れられない試合になったと思います。
試合当日、台風8号が接近。
横浜FMvs湘南(日産スタジアム)、川崎vs京都(等々力)などは試合延期を決定。しかし、エコパの磐田vs浦和は試合開催を決定。
試合を強行した結果、0-6で大敗。
他会場と同様に延期した方よかったんじゃないの?
クラブ史上最多得点差での敗戦という汚点を残す結果。
当時の振り返り記事は、読んで悲しくなります。
この試合の翌日、大敗の結果を受けてクラブは伊藤彰監督の解任を発表。
渋谷洋樹ヘッドコーチが監督に就任しますが、当時の小野社長が期待していた監督交代による「カンフル剤」の効果など全く起こらず、最下位でJ2降格決定。
「磐田はJ1で戦うレベルではない。」ということ現実を痛烈に突きつけられ、磐田のクラブ体制も大きく揺るがした2022年浦和戦。
あの屈辱の試合から2年。
2024年5月19日。
遂にリベンジのチャンスがやって来ました。
さすがに台風は来ませんでしたが、2年前と同じく天気は雨。
舞台は整いました。
エコパスタジアムに向けて車を走らせました。
スターティングメンバー
ジュビロ磐田
何と言っても金子翔太がベンチ入りしたこと。2月24日開幕戦を最後にリーグ戦の出場から遠ざかっていました。約3か月振りのメンバー入りとなりました。一方で古川陽介がベンチ外となりました。
それから、内転筋の張りのため離脱していた川島永嗣が3試合ぶりの出場。
前節アウェイ札幌戦で負傷により途中退場したリカルドグラッサがスタメンで出場したことは安心しましたね。
浦和レッズ
2019年と2022年いずれもゴールマウスを守っていた西川周作選手はいまだ健在。アレクサンダー ショルツ選手、伊藤敦樹選手、大畑 歩夢は2022年でもスタメンでした。
また、清水時代に磐田を苦しめてきたチアゴサンタナ選手が、今度は浦和の選手として立ち塞がります。
サブにはベテラン興梠慎三選手、酒井宏樹選手が控えます。
2022年から選手は入れ替わっていますが、選手層の厚さ、個の実力の高い選手がズラリ。強敵であることは間違いないメンバーです。
前半スコアレスで耐えた磐田
過去二回の対戦でいずれも前半で3失点を喫している磐田。
今回は、浦和にボールを支配される時間が続きます。
後からDAZNで確認した所、前半のスタッツは以下の通り
数字からも磐田は低い位置で守り抜いた印象。
過去2試合の前半は、失点しまくっていただけに、スコアレスではありましたがいい試合運びができたのではないかと思いました。
川島永嗣が好セーブ連発!
後半は川島永嗣のファインセーブが光ります。
55分、チアゴサンタナ選手の至近距離からのシュートをブロック。
また、試合終了間際の90分にはボックス内の混戦から大畑歩夢選手のシュートを左手一本で弾いた後でしっかりとキャッチ!
川島永嗣はこれらのファインセーブで、少なくとも2失点は防いでくれました。やはりこの選手の存在は大きい。
ちなみにこの試合は日本代表監督の森保一さんがエコパスタジアムに来場して観戦していました。川島永嗣の好セーブに「鳥肌が立った」とコメントしています。
浦和先制 均衡破れる。
耐え続けてきた磐田でしたが、68分、コーナーキックからマリウスホイブラーテン選手におしこまれてしまい遂に均衡が破られてしまいました。
ここまで耐えながらも得点を狙っていた磐田でしたが、手痛い一発を食らってしまいました。
ここまで選手交代なしで戦ってきた磐田。
得点を取りに行かねばなりません。横内監督の一手は?
金子翔太・西久保駿介を投入
失点直後の70分、横内監督は金子翔太と西久保駿介をピッチに送ります。
特に金子翔太は、開幕戦以来のリーグ戦出場。
交代選手の最初の選手に選ばれたことに対して次のように語っています。
交代選手の最初に選ばれるかどうか?というのも選手側は気にしているんですよね。長い時間プレーできるし、それは監督からの信頼度も高いことを意味しています。
一撃必殺!金子翔太の同点弾!
それは交代直後でした。
70分、上原力也のシュートに対し、金子翔太が反応。軌道を変えるキックで浦和のゴールを遂にこじ開けます!
ゴールが決まった瞬間、マテウスペイショットは嬉しさのあまり、金子翔太を抱え上げてグルグル回してしまいます。
しかし、金子翔太の顔に殆ど笑顔は有りませんでした。
まだ同点。
もう一点取って勝つ。
人差し指を上げているその仕草にはそんな思いが見えました。
しかしそのまま試合はスコアが動くことなく試合終了。1-1のドロー決着となりました。
「サッカーの神様」
実に14試合ぶりの試合出場となった金子翔太。
DAZNのインタビューでは、目を赤くし、涙を堪えながら言葉を紡いでいた姿が印象的でした。
金子翔太はコメントが上手い選手。これまでの心境を的確な言葉と素直な表現で語ってくれています。
ルヴァンカップの反省を活かしたシュート練習。
想定していた場面が交代後すぐに自分の目の前に。それを逃すことなく捕まえた金子翔太。
「サッカーの神様」という言葉でその成果を例えた所。金子翔太らしい判り易い表現。
感動せずにはいられない浦和戦となりました。
次節に向けて
連敗は3でストップした磐田。
浦和戦に対してドローはポジティブですが、次節は勝たねばなりません。
5月25日。相手は湘南ベルマーレ。
ホームヤマハスタジアムで迎え撃ちます。
この日は年に一度の磐田デー。
磐田市小学生一斉観戦授業の日です。
先日の鳥栖戦のような試合をヤマハスタジアムで見せるわけにはいかない。何としても勝利しかありません。
そして、湘南には鈴木雄斗とルキアンというかつて共に戦った選手が敵として立ち塞がります。
クリーンシートでの勝利を目指しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。
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