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どんな文章が「読んで貰える専門的な文章」なのか
第1 この文章の読み手になっていただきたい方
この文章を、私と同じようにビジネス関連の文章(それも専門性が高いもの)を書いていきたい方に読んでいただきたいと思います。
私がそういった方に対して上から目線で何かアドバイスなどできようはずがありません。そうではなく、たくさんの人に読んでいただけるよう試行錯誤する中でふと思ったことを披露しようと言うものです。
「わかる!」と思われた方、「いいね!」などいただけましたら幸いです。
第2 残念な現実
以下の画像は私のダッシュボードの内容です。
![](https://assets.st-note.com/img/1705733943227-qHbUaux4eG.png)
私の文章はまだまだ低レベル です。この程度のビューあるいはスキを取り上げても信頼性のある情報とは言えないかも知れません。それでも、推測のようなものは立てられます。
推測の一つ目は専門的なテーマより普遍性のあるテーマの方が高評価を得やすいということ。
推測の二つ目は利害に直結する表題を挙げると専門的なテーマでも注目を得やすい傾向にあるということ。
推測の三つ目。専門家としての知識経験を書けば良いというものではないということ。
私としては『小企業は特許事務所と付き合うべきか』などは知識経験を多めに詰め込んだお値打ち品だと思うのですが、読み手の皆さんの評価はそうとも言えないようです。
まさに残念な事実です。
第3 少々恥ずかしい告白
どんな文章なら多くの人に読まれて高い評価を貰えるかというテーマは重要です。そこで自分を材料にしてそれを調査してみました。つまり、自分がどんな文章を好んで読んでいるのかに注意を払って見ました。
結論としては「面白い文章」か「読めばお金になる文章」を私は好んで読んでいます。
「面白い文章」というのは、例えば小説です。引き込まれる小説を読むことに多くの時間を使っています。
「読めばお金になる文章」というのは、例えば投資に用いる分析手法に関するものです。頑張って読んだ甲斐あり、ランチ代程度ではありますがお金が入って来るようになりました。
特に前者は完全に止めることはできません。なるべくお金は節約したいものですが、どうしてもサイフの口が緩みます。
第4 ここまでの事実関係で考えられること
要するに専門知識を説くだけではダメですね。お金にできるか、お金を払っても良いと思えるほどに面白いか、いずれかが必要です。
私の専門である知的財産で言えば、権利を持っているだけではお金になるどころかお金が出ていきます。知的財産でお金を得るにはプラスアルファが必要です。例えば商品化を実現するためのマーケティングの力を借りなくてはならないことが多々あります。そこまで説明しきれないとダメです。
一方、お金を払っても良いと思えるほどに知的財産を面白くしたのは「それってパクリじゃないですか? 〜新米知的財産部員のお仕事 〜 」および「弁理士・大鳳未来」シリーズでしょう。
それってパクリじゃないですか? 〜新米知的財産部員のお仕事 〜
特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来
知的財産を扱う物語はいくつかありますが、これらが東西の横綱だと思います。これらぐらい面白い文章ならば、皆さんに読んでいただけることと思います。
専門的な話を面白く書くということに関して、漫画家の井上純一先生が興味深いことを述べていらっしゃいました。概ね、専門的な話を書こうとするとどうしても正確さのウェイトが大きくなってしまうがそこが問題、キャラクターの個性で読ませるものとなっていないストーリーは読まれない、確かそんな話だったと思います。「キミのお金はどこに消えるのか」の中で述べられていたと記憶しています。
「キミのお金はどこに消えるのか」
そういえば「弁理士・大鳳未来」シリーズは主人公である大鳳先生の個性で読ませる部分があります。専門的な部分は概ね正確に書かれているのですが(著者は弁理士だそうです。納得。)、その専門的な話が躍動感のあるストーリーを活かすために使われています。実用性があるかと言われるといささか心もとなくはありますが(例えば「弁理士・大鳳未来」シリーズ第2巻「ストロベリー戦争」のオチがそうです)、知的財産を扱う仕事がどう面白いのかを説明するという意味ではこの上なき作品と言えるでしょう。
せめて読んだ人に知的財産を意識してもらえるよう、個性的なキャラクターが登場する文章を書くのが良いのかなと思っています。
第5 まとめ
専門的な話について読んで貰えるような文章とは、
1.読み手のポケットにお金を入れる文章
2.お金を払ってでも読みたくなるようなキャラクターの個性が際立つ面白い文章
のようです。
「弁理士・大鳳未来」シリーズみたいな文章を書きたいなと思いました。