弁理士吉村哲郎

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人間国宝が作った漆器でラーメンを食べる間違い

第1 はじめに  このお話は、価値を置くポイントについて思うところを書いてみたものです。売り手の立場では重要と思っていたことが買い手の立場でも重要なのか、案外そうじゃないんじゃないか、そういうお話です。商品を一生懸命売っている方に読んでいただきたいと思います。 第2 マルタイラーメン  マルタイラーメン、関西のスーパーでは大抵売っていると思います。私がこのラーメンを知ったのは学生時代のアルバイト先でのことでした。美味しいからと強く勧められたのですが、本当に美味しいと思い

    • 落ちてくるナイフを掴むな

      第一 はじめに この文は、時期の見極めに悩む方に読んでいただきたいと思います。 時期を見極めて行動を起こすには何が必要なのか、最近少しずつ分かってきました。必要なのは、時期を見極めるための指標を予め持っていて、その扱いに習熟しておくことです。 以下では、このことについて詳しく説明をしていきます。 第二 1ドル170円時代 いきなりで恐縮ですが、まず為替の話です。  2024年の夏の始まりにおいては、1ドル170円があり得ると考えられていました。以下はそんな時期に書かれた記

      • ブランディング

         今回は「ブランド」をお題に思うことを少し書いていきたいと思います。あっという間に読み終わると思います。  アーカーという経営学者の著作でブランドを学んでいます。アーカーが説くブランドは実に深く広い。そうでありながら、そこで説かれている程度のことは理解しておかないとブランドの確立なんてあり得ないなと感じさせられます。  アーカーの考え方でブランドを構築しようとすれば、まずは顧客に受け入れられるモノを特定することが必要になります。その「モノ」とは理念のようでいて実は理念では

        • 間違えてしまいそうな努力。

          第1 この文章の読み手は。 この文章は、五十代のサラリーマンに読んでいただきたいと思っています。それも、自身の先行きに不安を感じるサラリーマンです。これは、努力の方向性を間違っていませんかと問いかける趣旨の文章です。 第2 客観的な事実の話 東京商工リサーチによると、『2024年1-2月に「早期・希望退職者」を募集した上場企業は、14社(前年同期9社)に達し、前年同期を5社上回った。』とのことでした。 2024年1‐2月 上場企業の「早期・希望退職者」募集 大型化で昨年1

          今日読み終わったPOPの本。 「こういう発想で文章を書いたことなかった」と目からウロコの思いです。 文章を書きたい方々、ぜひご一読あれ。 https://www.amazon.co.jp/dp/4799109359/?coliid=I2T634QT1XW9AC&colid=BVQ6WZ4I3UYX&psc=1&ref_=list_c_wl_ys_dp_it

          今日読み終わったPOPの本。 「こういう発想で文章を書いたことなかった」と目からウロコの思いです。 文章を書きたい方々、ぜひご一読あれ。 https://www.amazon.co.jp/dp/4799109359/?coliid=I2T634QT1XW9AC&colid=BVQ6WZ4I3UYX&psc=1&ref_=list_c_wl_ys_dp_it

          ブランドロゴづくりのよくある問題

          第一 はじめに 以下の文は、何らかの意味で商品企画に関わる方々に読んでいただきたいと思っています。多分、以下には思いもよらないことが書いてあるんじゃないかと思います。 第二 原則、一度決めた商標を使い続けないといけない 商標登録を受けた場合、どのような商標をどのような商品につけるのかを特許庁に登録することになります。商標登録を受けると、登録した商標を登録した商品について使えるのは商標権者だけということになります。  ここで重要なのは、商標権者が使えるのは登録した商標そのも

          ブランドロゴづくりのよくある問題

          知財コンサルの懸案事項(同業向け)

          第1 はじめに この文は知財コンサルティングに関心のある同業者つまり弁理士にご覧いただきたいと考えています。以下では知財コンサルティングへの懸念を述べています。読み手となる方々の参考になれば幸いです。 第2 知財コンサルティングへの関心 以前から弁理士の間では知財コンサルティングに対する関心は高いものでした。例えばJPAA知財経営コンサルタントがその象徴です。知財コンサルティングへの関心は今後もさらに高まることと思います。それは良いのですが、問題はいくつかあるなと感じます。

          知財コンサルの懸案事項(同業向け)

          法律は個々の人が学んでおかないとダメなんですよ。そうして使い方を知らない人を守ってくれないものだから。

          法律は個々の人が学んでおかないとダメなんですよ。そうして使い方を知らない人を守ってくれないものだから。

          商品の売り方もろもろ

          第1 はじめに  この話は、何かの商品を顧客に対して相対で販売する方にご覧いただけたらと思います。商品の売り方についての話です。  なお以下の話では投資信託(投信)の話が出てきますが、それはあくまで題材に過ぎません。投信の売買そのものに関して何かの提言を行ったり勧誘を行ったりするものではないことをご注意下さい。特に以下の話はインデックス型投信の購入を勧めるものではありません。投信の売買にあたっては十分にご検討の上で自己責任にて売買なさることが必要です。 第2 ファイナルシ

          商品の売り方もろもろ

          若者を導くベテランビジネスマンなら思う…はず

          第1 はじめに この投稿は、若者を導く立場にあるビジネスマンの方々にご覧いただけたらと思います。若者を導くことに関するお話です。 第2 取り組みたい仕事 最近、とある若者と話をしました。彼は課題にぶつかってそれをクリアすることで段々成長するような仕事がしたいそうです。一方、法的な文書その他で論理を駆使して誰かの利益を守るような仕事が彼には向いているように私は思います。でも彼はそんな仕事に興味はないようです。  私と同世代位の方々にはこれらが別の仕事に見えないのではないでし

          若者を導くベテランビジネスマンなら思う…はず

          学歴への投資について

          第1 はじめに  この文章は、子供に学歴をつけさせるべきかお悩みの方に読んでいただきたいと思います。 第2 JALの新社長  日本航空の新社長に鳥取三津子専務が就任されるそうです。 プレスリリース「2024年4月1日以降の社長の交代等について」  鳥取新社長は、長崎県の短大を卒業後、1985年4月に客室乗務員として東亜国内航空(2006年に日本航空と合併)に入社されました。以来客室乗務員畑でキャリアを積まれ、このたび日本航空を率いることになった訳です。  1985

          学歴への投資について

          実は、セクシー田中さんみたいな原作と脚本との関係は特許出願にも存在します。 原作者イコール発明者 脚本家イコール弁理士 となります。 原作をリスペクトしない脚本家にはなりたくありませんが、原作を捻じ曲げていないかと言われると難しい。

          実は、セクシー田中さんみたいな原作と脚本との関係は特許出願にも存在します。 原作者イコール発明者 脚本家イコール弁理士 となります。 原作をリスペクトしない脚本家にはなりたくありませんが、原作を捻じ曲げていないかと言われると難しい。

          どんな文章が「読んで貰える専門的な文章」なのか

          第1 この文章の読み手になっていただきたい方 この文章を、私と同じようにビジネス関連の文章(それも専門性が高いもの)を書いていきたい方に読んでいただきたいと思います。  私がそういった方に対して上から目線で何かアドバイスなどできようはずがありません。そうではなく、たくさんの人に読んでいただけるよう試行錯誤する中でふと思ったことを披露しようと言うものです。  「わかる!」と思われた方、「いいね!」などいただけましたら幸いです。 第2 残念な現実 以下の画像は私のダッシュボード

          どんな文章が「読んで貰える専門的な文章」なのか

          投資利益を守るために取り組むこと

          経済的に先行き不明なこの時代、実質的な収入をどうやって確保しようかと悩まれる方は多いことだろう。かく言う私もそんな一人である。私と同じように悩まれる方々に以下の文を読んでいただけたらと思う。 日本はとっくの昔に投資で食べる国になっている。 今は企業が投資で利益を得ているが、これからは個人も投資が収益の柱になるだろう。ひとりひとりが労働者でもあり資本家でもある時代が近づいている。 私も取り敢えず株を買った。まずは株主になりたかったので値段を重視せずに買った。するとしばらく

          投資利益を守るために取り組むこと

          「学問のすすめ」のすすめ

          第1 誰にこの文を読んでいただきたいか どうも先行きが明るく見えない会社に勤めるビジネスマンとか、一寸先は闇と見えるベンチャーの経営者とか、どことなく暗そうな今を打開したい人にこの文を読んでいただきたいと思います。  それから、例えば不登校が長引いているものの、昼夜逆転が治まり外出がある程度できるようになった高校生にも読んでいただけたらと思います。  「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」で有名な「学問のすすめ」は要するに学びの必要性を訴える文章です。令和日本では「

          「学問のすすめ」のすすめ

          ルビーロマンで商標登録を受けることよりも大切なこと-商標登録を受ければ良いというものではない

           なんでも「ルビーロマン」という高級ブドウがあるそうだ。ブドウの品種に「巨峰」があることは職業柄極めてよく知っているが(私の場合、あとは「デラウェア」と「シャインマスカット」ぐらいしか知らない)、「ルビーロマン」は聞いたことが有るような無いような。インターネットで検索してみると、10000円/房という高級ブドウだとのこと。市場デビューは2009年とのことなので、今年(2023年)はデビューから14年が経過していることになる。 【楽天市場】ルビーロマン (700g前後/1房)

          ルビーロマンで商標登録を受けることよりも大切なこと-商標登録を受ければ良いというものではない