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V系ヴォーカルが横浜トリエンナーレに行った話
横浜トリエンナーレ 3/15〜6/9
『野草:いま、ここで生きてる』
中国の作家、魯迅の詩集『野草』をテーマとした現代アート展。トリエンナーレは3年に一度横浜で行われている企画ということなので、コロナ禍の最中に企画立案されたものという事になる。
コロナ禍が終わったかと思えば、世界では戦争が、日本では地震が、目まぐるしい情勢。今を生きるアーティスト達はそれをも作品として現代を発信している。すごい。
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2023年作品が多かった。テーマとしてコロナ禍よりも先の、多様性や地球環境など問題提起をする作品が多かった。世界はもうコロナ禍後を生きてる。『いま、ここで生きる』って今を表現する事なんだな、と、捉える事ができた。
魯迅の『野草』は序文こそ『絶望の中の希望』のような内容だったが、様々な詩が収録されている。想い出への郷愁、過ぎていく時間への寂寥、死生観。なんとも言えない憂い帯びた詩も多くあった。共感できる感性。読んでから行って良かった。
テーマが社会的かと思えど、よく読むと横浜に所縁がある作品も多く、バイアスや自己主張なくじっくり身を委ねるように鑑賞すると、リベラルな感性も磨ける。ある意味で試される感もあるアート展。
だから、ボクは2回行った。1回目は難しくて捉え方が分からなかった。鑑賞後はずっとモヤモヤしてた。だから勉強してから再チャレンジした。心を落ち着かせて観て聴いて感じれば、そこにはアートがあった。
ボクも含め、日々慌ただしく生きる現代人に訴えかけるようなテーマでもあったのかもしれない。会場には、学生さんや海外の方の姿も多く、そう言った方々も純粋に(敢えて言えば「の方が」)楽しく鑑賞されているようだった。コロナ禍後の新しい時代がいよいよ来たな。感が肌でヒシヒシと感じた。
とても素敵に改装された横浜美術館のこけら落としとも言える横浜トリエンナーレ。横浜付近を散策できるのも素敵なアディッド・バリュー。
初夏の横浜をアートと共に辿る事ができ、心も緑になった心地。
地元瀬谷のあじさいプラザでもトリエンナーレ応援プロジェクトとして『アートフェスタ瀬谷』が行われており、ボクも僭越ながらボランティアとして受付業務を行わせていただきました。
それぞれが輝ける良い時代になりますように。