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『ときめきメモリアル』で語る、感情数値化メソッド。
はじめに
この記事は、かなりアカデミックな記事と言えます。
なぜなら、この記事を読むだけで、「感情を数値化する方法」を獲得できるからです。
ですが、はじめにお断りいたしますと、この記事はとても読みづらい記事です。なぜなら、この記事はとても頭が悪いからです。
とにかく頭が悪いので、最後まで読むのは困難かもしれません。
ですが、頑張って最後まで読めば、誰でもすぐに実践できる「感情を数値化する方法」を獲得できます。
覚悟はできましたか? それでは始めましょう。
ときめきメモリアルの思い出
『ときめきメモリアル』というゲームをご存知でしょうか。
遊んだことがなくても、名前くらいは聞いたことがあるかもしれません。
「ギャルゲーの金字塔」と呼ばれているゲームです。
このゲームには、2つの大きな特徴があります。
ひとつめは、ゲームを遊ぶ前は、登場する女の子が全くかわいく見えないことです。
そしてふたつめは、エンディングを迎えると、登場する女の子が無茶苦茶かわいく見えることです。
これほどまで、遊ぶ「前と後」で、ゲームの評価が変わるゲームは、そうそうないのではないでしょうか。
私は、このゲームを専門学校時代の友人から勧められました。
「今日、家に泊まりにこいよ。メシおごるからさ。」
そう言われて泊まりにいくと、友人はおもむろにプレイステーションのコントローラーを持たせ、ゲーム機のスイッチを押しました。
「いいからやってみろ。」
このゲームを初めて遊んだ出来事を、私は今でも鮮明に思い出すことができます。
このゲームは、高校3年間の学生生活を体験できる、学園シミュレーションゲームです。
失笑しながら始めた1年目。
ある少女に心を奪われ、修学旅行で「鹿」と戦った2年目。
この世界の番長と戦い、番長よりも恐ろしい「噂」に恐怖した3年目。
夢中になって遊び、外から朝日が差し込む頃、私は、鬱屈して最低だった15歳から18歳の時の青春時代を、このゲームで上書きすることができたのです。
わたしは「ときメモ信者」になりました。
この最高のゲームを布教するために、友人と私は、かたっぱしから「ときメモ」布教をし、私の周囲は「ときメモ信者」だらけになりました。
だれが一番「かわいい」のか?
このゲームには、11人のメインキャラクターと、2人の隠しキャラクターがいます。
全員が「ときメモ信者」である、専門学生時代の友人が集う食事会の話題は、もっぱら、だれが一番「かわいい」のか? でした。
我々「ときメモ信者」は、もれなく全員の女の子から告白を受けているので、もちろん、全員かわいいのですが、やはり、人それぞれに、好みが存在します。優劣が存在します。
そして、各々が、その優劣の存在にとても苦慮していました。
なぜなら、全員かわいいからです。
ですが、とりとめもない議論から、一つの仮説が生まれました。
それは、「ときめきメモリアル対戦ぱずるだま」に興じているときでした。
ひょっとしたら、自分の「好き」を心のなかで「対戦」させれば、答えがでるのかもしれない。
その仮説から誕生したのが、こちらの「ときめきメモリアル恋愛ダイアグラム」です。
「ダイアグラム」とは、アーケードゲーム雑誌「ゲーメスト」が作り出した造語です。
当時爆発的人気を誇った格闘ゲームの攻略記事に使われていた用語で、能力が異なるキャラクター同士が対戦した場合、どちらが有利か? を、包括的に数字で表したリストです。
「ときめきメモリアル恋愛ダイアグラム」の場合、二人の女の子から、一度に同時に告白された場合、はたしてどちらの女の子を選ぶか? を、「5:5」を基準値とし、その数値の振り分けを無慈悲かつ冷徹に行います。
さて、ここからは、私の恋愛ダイアグラムの解説となります。
ここからは、さらに頭が悪くなるので、覚悟してください。
かなたろー恋愛ダイアグラム
さて、まずは残念なお知らせがあります。
私の最押しキャラ(当時は、そんな言葉なかった)は、早乙女優美ちゃんという、主人公の友達の妹キャラクターです。
イチゴのTシャツが愛らしい、私の不動の最押しキャラなのですが、残念ながら、世間ではあまり人気が無いキャラです。一部の「ときめも信者」からは恨まれてすらいます。
分かりやすく、現在の格ゲーなどで一般的に使用されているランク表記(tier表記)も作成しました。
「俺ランク」がこの度、私が苦悩の末作り上げた「ときメモ恋愛ダイアグラム」から導き出したランク表、「一般ランク」が、ビックデータによる人気ランキングです。
それでは、心の中のリトルかなたろーと、一般大衆によるラベリング、ふたつの尺度から、キャラクターの魅力を語っていきたいと思います。
優美ちゃん
俺ランクS 一般ランクD
私の不動の最押しキャラ、イチゴのTシャツがかわいい早乙女優美ちゃんです。
忘れもしない、卒業式の伝説の樹の下で、私に初めて告白してくれた初めての彼女です。
このキャラは、主人公の友達、早乙女好雄のひとつ下の妹で、プレイヤーが2年生になると、必ずゲームに登場します。
優美ちゃんの魅力は、すぐに打ち解けてくれる距離感の近さと、マイペースな言動です。よっぽどお気に入りのイチゴTシャツを見せつけたいのでしょう。なんだか不自然で窮屈そうなポーズも魅力的ですね。
そんな優美ちゃんですが、残念ながら、世間一般では不人気キャラです。その理由は、プレイヤーが2年生になると、必ずゲームに登場するからです。
このゲーム、女の子を不機嫌にすると「悪い噂」を流されてしまうため、プレイ中に登場する女の子が多ければ多いほど難易度が跳ね上がるのですが、プレイを工夫すれば、登場する女の子の人数を制御できます。
ですが、優美ちゃんは絶対に登場するので、不機嫌にならないよう、ほどよくデートに誘ってあげる必要があります。
私にとっては、ご褒美以外の何者でもないのですが、一般ユーザーには、どうやら苦行らしく、結果、不人気キャラの汚名を着させられている状態です。
また、遊園地で転んで「おんぶしないと死ぬ」と叫んだり、手作り弁当を食べると体力が下がったりなど、エキセントリックな行動が多いのも、一般のユーザーは苦手だったようです。私にとっては、ご褒美以外の何者でもないのですが。
古式さん
俺ランクA 一般ランクC
優美ちゃんと不動の2トップ、古式ゆかりさんです。
今回、約20数年ぶりに「ときメモ恋愛ダイグアグラム」を作成したのですが、「優美ちゃんと古式さん」の数値が「4:6」になったことに衝撃を受けています。
ただ、ダイアグラムを作成すると、結構数値が離れるんだよな・・・なんでだろう・・・。
さて、古式さんは、良家のお嬢様キャラです。
古式さんの魅力は、なんと言っても絶対にブレない独自の価値観でしょう。
ゆったりとした口調で、とても独特な発言します。
そんな古式さんですが、優美ちゃんほどでは無いにしろ、お世辞にも人気キャラとは言えません。
お父様が「召喚獣」だから等、理由はいろいろとあるのですが、一番の理由は喋るのが遅いからだと思われます。
このゲーム、フルボイスのゲームなのですが、もし、音声をスキップしなかった場合、彼女とのエンディングを迎える時と、他のキャラクターでは、プレイ時間が1時間以上も変化します。
私にとっては、ご褒美以外の何者でもないのですが。
館林さん
俺ランクA 一般ランクA
「謎の女」こと、館林見晴さんです。
このキャラクターは、いわゆる隠しキャラクターなのですが、かなりの人気キャラクターです。そして、かなり珍しく、私と世間の価値観がずれていないキャラクターです。
このキャラクターを語るには、もう、このイベントを語らないと説明不可能です。こちらの動画をごらんください。
・・・泣ける。
このキャラクターの人気の秘密は、1にも2にも、「情報量の少なさ」でしょう。そして情報量が少ない故に、自分の理想を、まるでピースの欠けたジグソーパズルのように埋め合わせることができる。
そういったキャラクターです。
俺的B・Cランク
さて、ここまで書いて、このペースで書き続けていると、未来永劫、記事が完成しないことに気がつきました。
そして、このままでは誰も最後まで読んでくれなくなることにも気がつきました。
不本意ではありますが、ここからは、駆け足で進行いたします。
ダイアグラムで導き出した、詳細順位の順にご説明いたします。
片桐さん 俺ランクB 一般ランクA
「SoFine」な片桐彩さんです。彼女は、一般人気が非常に高いキャラクターです。
そのまるでルー大柴のような言動は、とてもエキセントリックで、趣味も輪をかけてエキセントリック、かつマイペースなキャラクターなのですが、同様の特徴を持つ、優美ちゃんや古式さんと比べ、とても一般人気が高いキャラクターです。なぜなんだろう・・・本当になぜなんだろう。
清川さん 俺ランクB 一般ランクB
水泳部のエースで、1日40キロのランニングを毎朝欠かさずやってる清川望さんです。クレイジーですが、結構人気が高いキャラクターです。
清川さんの魅力は、思春期独特の甘酸っぱい距離感です。
ボーイッシュであけすけな言動と、彫刻の腕をへし折る剛腕を持つ清川さんなのですが、主人公を異性と意識したとたんに一転、主人公から距離感をとり始めます。そのギャップがたまらないキャラクターです。
朝比奈さん 俺ランクB 一般ランクB
20数年前の「今どきの娘」。朝比奈夕子さんです。彼女も結構な人気キャラクターです。きっと今ならTikTokやインスタグラムに興じていることでしょう。間違いなくNiziUのダンスは完コピしていると思われます。
朝比奈さんの魅力は、その絶妙な友達っぽさです。「悪友」といった方がしっくりくるかもしれません。
こんな娘と一緒に、堕落した高校生活をエンジョイしてみたい。そう思わせてくれるキャラクターです。
如月さん 俺ランクC 一般ランクC
三歩歩くと貧血を起こす、如月美緒さんです。このキャラクターは、そのルックスに違わず、結構な控えめな人気のキャラクターなのですが、私の友人の一押しキャラクターです。
その友人曰く、彼女の魅力は、無理して合わせてくれる「健気さ」らしいです。
如月さんは、アウトドアなアクティビティが大の苦手です。海やプールでのデートなどはもっての他です。
ですが、関係を深めると、勇気を出して(貧血を押して)デートに応じてくれます。可憐な水着姿を披露してくれます。
ちなみにその友人は、「俺は紳士だから、如月さんを絶対に海やプールに誘わない。」と言っていました。紳士ですね。
俺的Dランク
さて、ここからは、Dランクのキャラクター説明になります。Dランクキャラクターに関しては、一部のキャラクターに於いて、かなり私と世間との解離が生じています。
ダイアグラムで導き出した、詳細順位の順に、ご説明いたします。
美樹原さん 俺ランクD 一般ランクD
一部界隈では、優美ちゃんと共にときメモの二代厄災とよばれている美樹原愛(めぐみ)さんです。
彼女の不幸は、その登場時期です。他のキャラクターと違い、このキャラクターは、出会った当初から「好意」を寄せてくれるキャラクターなのですが、残念なら、その段階では、私は結構なモテ男になっている状態で、すでに本命と言える女の子と親睦を深めている状態です。
そして、絶対に登場します。
ですので、優美ちゃん同様、不機嫌にならないよう、ほどよくデートに誘ってあげる必要があります。
これが、一般ユーザーにとっても、私にとっても、結構苦痛なのです。
いい娘なんですけどね。犬好きにわるい娘はいません。
紐緒さん 俺ランクD 一般ランクC
当時では大変珍しかった、リケジョの紐緒結奈さんです。ただし、彼女のことを、現在のリケジョと同一視してはいけません。彼女は、世界征服を企む、マッドサイエンティストです。
彼女に告白されるには、まずは、彼女の同士(もしくは下僕)となる必要があります。ですが、一般人には理解できない「価値観」を二人だけで共有することで、硬い絆を結いあげることができます。
私がDランクの理由はたったひとつだけ、私は、ルックスに限って言えば、かわいい系が好きだからです。
鏡さん 俺ランクD 一般ランクC
ステレオタイプの女王様キャラ、鏡魅羅さんです。このキャラクターは、いわゆるツンデレキャラクターです。(当時はそんな言葉なかった。)また、仲良くなっていくと、しっかり者の苦労人であることも判明していきます。
要するに、ギャップ萌えがたまらないキャラクターなのです。
私がDランクの理由は、たったひとつだけ、私は、ルックスに限って言えば、かわいい系が好きだからです。
詩織 俺ランクD 一般ランクA
このゲームのヒロイン、またの名をラスボス、藤崎詩織です。
このキャラクターは、このゲームを象徴する、いわゆるセンターキャラクターなので、世間的には人気キャラクターとされています。
ですが、やや審議が必要だと思っています。
理由は、わたしの周囲にいた「ときメモ」信者に、彼女のことを好きな人間がほとんどいなかったからです。
ですが、彼女は、ヒロインであるにもかかわらず、隠しキャラの館林さん同様、自分の理想を、まるでピースの欠けたジグソーパズルのように埋め合わせることができるキャラクターです。
幼なじみとして、語られていない空白の期間を、埋め合わせるとこができるキャラクターです。
そんな、魅力的なキャラクターなのですが、やはり私は、彼女のことが、ちょっと苦手です。
理由はただ一つ、人を肩書きで判断するタイプだからです。
今のご時世なら、フォロワーが1万人以上はいないと「相互フォローを知られると恥ずかしいし・・・」と言われかねません。
虹野さん 俺ランクD 一般ランクS
ウインク製造機、虹野沙希さんです。このキャラクターは「ときメモ」界の不動のナンバーワン、ダントツトップの人気キャラクターです。
理由は、その気配りと料理の腕です。
彼女は、野球部orサッカー部のマネージャーで、頑張る人を応援するのが大好きなキャラクターです。
確かに、その健気な姿は、とても愛おしいですし、人気が出るのもうなづけます。ですが、私は、このゲームを、「ときめきメモリアル」を、深く遊べば遊ぶほど、このキャラと距離を置くようになってしまいました。彼女のことが、薄気味悪く感じるようになってきたからです。
彼女の口癖は「根性」なのですが、実際のところ、彼女にはあまり根性がありません。勉強もそこそこ、運動もそこそこ。つまり努力をしないキャラクターなのです。
そして彼女の努力の矛先は、私に向けられます。
私は「気配り」上手な彼女のために「根性」で、「甲子園」や「国立競技場」を目指すことになります。そして、努力をしている私は、彼女の「気配り」に、甘えるようになっていきます。
私は、自分の心が、「虹野さんにコントロールされていく感覚」が、薄気味悪いと感じたんだと思います。
ここからは真面目に話します。
ここまで、長々とお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
ここからは、少し真面目にお話します。
私が今まで延々と語ってきた頭が悪い記事は、日本で生まれた組織論、または社会科学と言われている「ミクロ・マクロ・ループ」をフレームワークに落とし込んだ行為です。
今井・金子の『ネットワーク組織論』では、「ミクロ・マクロ・ループとは、ミクロの情報をマクロ情報につなぎ、それをまたミクロレベルにフィードバックするという仮想上のサイクルのことである」と定義されている。
つまり、私は「ときメモ恋愛ダイアグラム」を活用し、感情を数値化することで、自分の好みと一般人気を比較し、自分の感情と、世間のズレがどのように発生しているのかを考察しているのです。
この「ときメモ恋愛ダイアグラム」、実はかなり精度が高く、当時、周囲にいた「ときメモ信者」7名のダイアグラムを集約して平均化したところ、ほぼ一般ランキングと同じ順番になりました。(藤崎詩織のぞく)
そしてこのメソッドは、とても汎用性が高いメソッドです。
アニメや、マンガのキャラクターでやってもいいし、好きなYouTuberや、現在連載中のジャンプ作品、テレビ局や、ソーシャルメディア、あらゆる媒体で実践可能です。
そして、このメソッドを活用することで、自分の価値観と世間とのズレを、数値として確認することができるのです。
言うなれば、
「エモーショナル数学」
と言ってもいいかもしれません。
・・・いや、よく考えたら、10をふたつに「わける」のと、わけた数字を足し算で「つなげる」事しかしていませんね。小学二年生でも可能です。
「エモいさんすう」
くらいが、ちょうどいいかもしれません。
最後に
私がこの記事を書くきっかけとなったのは、この本を読んでしまったからです。
一応、感想文も書いているのですが、私は、この記事が、ずっと未完成だなと、思っていました。
この本は、「わける」と「つなぐ」で、どんな問題も解決できることを証明している本なのですが、同時に、それを実践することの重要性にも言及しています。
ですので、私も自分なりに「わける」と「つなぐ」を実践し、そのことを記事にしないと、本当の意味での読了には至っていない。と思っていました。
そして、「わける」と「つなぐ」を実践してわかったこと。それは、
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私は「頭が悪い」ということです。
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