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仏教の真髄を別次元で考え学ぶ NHK『最後の講義』みうらじゅん
皆様、あけましておめでとうございます。本年もどうぞ、よろしくお願い申し上げます🌄
新年1発目のnoteはとても重要です。
ということで何を書こうと考えた時、やはりできるだけですね
1.おごそかでみやびな感じ
2.人生において深い感じ
3.学びがある
4.新年だからこそ気合い入れずゆるい感じ(最重要)
主にこの4つを念頭に毎年書いております。
特に新年だからこそ、お酒を飲みながら、ゆるくnoteを書くと大吉です。深い学びを得るには、リラックスさせることが大事です。
そのような感じで最近のNHKも仕事改革の一環なのか、お正月は良さげな再放送をゆる~くやる方針になってきております。社会的にとても良いことです。
そして、ピッタリの番組がやておりました。それが「NHK 最後の講義」です。もし今日が最後なら何を伝えたいのか。素晴らしい。お正月にふさわしい。普段はBSでやっているので、私がよく利用しているNHKプラスでも見れないため、とてもありがたいかぎり。
今回の「最後の講義」の先生は、みうらじゅんさん です。
講義の場所は実践女子大学。本人曰く
『構想1年』
テーマが人生について。おや?これは、めずらしく気合が入っている。そして語り始めたのが「仏教」について。
おお、これは新年っぽく「おごそかな感じ」になってきました。
みうらじゅんさんは、なぜだか分かりませんが10歳頃に仏像を見て驚嘆をし仏像マニアになったとのこと。そんな仏像マニアですので、仏教にも興味がわいたそうで、これらを中心に人生観についても語りだします。
知らない間に還暦を過ぎた みうらじゅんさん。ある噂を耳にします。
人は死ぬんだってよ。噂だけど、まだ。最終的には骨になるらしいよ
すごい噂を耳しましたね!?
一体どこで、この真理を聞いたのでしょうか。御仏の啓示でしょうか。
仏教でも人生観については、様々な考えがのった経典が存在します。そして、日本は仏教が根付いた土地。ふと駐車場に目をやります。
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普段、何気ない駐車場です。あまり気づかないですが、よく見るとこのような「看板」が貼ってありますね。
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これは駐車できますという意味ではありません。
言わずもがなである「仏教の真髄」である「空(くう)」です。これが、日本のあちこちにあります。ちなみに「空なし」も結構あります。日本の看板はものすごく雄弁だということに気づかれたようです。すばらしい。
人は噂によると最後は骨になって白い粉になる。全て空になる。いや、空に戻るのか。そもそも空なのか。その空さえあるのかないのか分からない。せめて空に色があればいいですが、それも消えてしまうかもしれない。まさに、般若心境の「色即是空 空即是色」とありますが。
駐車場の看板から、まさか仏教の真髄をついてくるとは思いませんでした。かなり笑いましたが「空あり」「空なし」は納得しました。
かなり仏教への造詣が深く、みうらじゅんさんの事を仏教界からも注目されているようで、2018年には「仏教伝道文化賞」を受賞されております。この賞を調べたら、すごい人たちが受賞されていました。その中に「みうらじゅん」と表記されていてビビリます。たぶん、ご本人もビビったと同時にうれしかったと思います。そのきっかけとなった仏教の本を番組でも紹介されていました。たしかに、通常の難しい経典とは違い面白そうです。
小学生から仏像マニアの境地が花開いたということでしょう。素晴らしいですね✨
あと、みうらじゅんさんといえば「ゆるキャラ」の生みの親ですが、最初の頃はキャラを作っていた自治体に
「いや、うちは真剣にやってるんで。ゆるくないので・・・。」
と、怒られて取材自体が難しかったとの事。でも、怒られたことで何か方法がある。ひねって表現する必要がある。そんな事を模索するのが楽しかったとはなされていたのが興味深かったです。たしかに、飽きられるまでに
この裏話は知らなかったので面白かったです。今では圧倒的な認知度になりましたね。ただ、本人曰く。もう飽きているとのことです。ただ、これだけ広がって、さらにお金もかけているため、単純に飽きたじゃすまないことに。よって、好きなフリを貫くとよいとのこと。発想が面白いですね😂
そんな、謎めいた異能の持ち主のみうらじゅんさんですが、自分は何者になりたいのか、という問いに
俺は「男はつらいよ」の寅さんになりたい
寅さんって、トラベリングして。たまに帰るとトラブルに会う。さらに、少し盛って話しをする。今一つ個性がなくても、それでいいんじゃないか、それで理想の自分にゆる~く近づくみたいな感じの話でした。
そして、今のみうらさんは寅さんになれたのかと問われると
めんどくさくて親戚の法事にはいかなかったけど、たまたまお爺ちゃんの何十回忌にアロハ着てサングラスかけて派手な格好で俺が行ったら、親類がごにょごにょ言ってる。よくよく聞いてみると、
「じゅんちゃんだ」とか言ってるんだけど「来てくれるだけでいいじゃない」って。
寅さんも妹に「お兄ちゃんが来てくれただけでいいじゃない」よく言われていましたね。つまり、
これはもう、寅次郎の扱い。やった!と思った
この境地にいたるの過程がすごいですね。なかなかたどり着けない精神論です。
そして、ここまで取り留めない話が続き、どうやって番組を締めるのだろうと思ったら、人生論なので最後に「走馬灯」の話をしていました。
人生最後に見るといわれる走馬灯
ほとんどの人が見るといわれていますが、つらい人生だと、つらい人生がバァーっと流れてしまい可能性がありますよね。それって、すごく嫌じゃないですか。ですので、あらかじめ楽しい走馬灯を用意して、いざ逝った時にすり替えてしまえば、いいんじゃない?という発想で、NHKと一緒に走馬灯を作成されていました。
これ、この動画だけなんか別枠で流してほしいくらい良くできていました。
自分が地球に誕生した日。BGMはスターウォーズの曲。この曲に載って寒い雪の日に生まれます。沖縄県の人でも、全員とりあえず、雪の日生まれの設定にします。
続いて学生時代。テストはいつも100点。中学・高校はよくモテてラブレターをもらいまくり。モテすぎるのも困るよね。思い込みます。
さらに大学は留学して、卒業時には帽子投げをやったなぁ。という設定を刷り込みましょう。きっと、変わるから。
最後にお葬式。もちろん自分のお葬式です。ものすごい人が来ています。あれ、あれ、そろそろ見えなくなる・・・と思ったところでエンドロール。スターウォーズ風に斜めに自分と関わった人々(スタッフ)が流れていきます。そうか、よくよく考えれば、自分は一人じゃなかった。めちゃめちゃ人と会ってる。そして、最後に思うのです。
ああ!俺の人生、楽しかった!!
このように、どうせ最後に見る夢なんだから、ウソでもいいから走馬灯を愉快な物に変えてしまった方が絶対いいよ!と、いうところで番組が終了。すごい締め方でした。
お正月にふさわしい、厳かで深くて緩い番組だったと思います。
この番組は、NHKプラスでまだ見れるので、見れる方は見ておくと、逝ってしまう直前に最高の人生を感じてイケるかもしれませんのでオススメです。時間のない人は最後の走馬灯だけ見てもいいと思います😂
みうらじゅんさんらしい、新しい死生観、人生観でした。
そして、やはり仏教には深い学びがある。私も歴史や仏教は調べるほどに面白いので、これから死ぬまで学んでいこうと思いました。特に仏教は深いですね。
ああ!今年のお正月も面白かった!!
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