NHK『クローズアップ現代+』ノーベル化学賞 吉野彰さん 開発秘話と未来への思い
10月10日の『クロ現プラス』は、急遽、番組の予定が変わり
ノーベル化学賞を受賞された『吉野彰』先生が、
直接にスタジオに来られて、お話を聞くスタイルになっておりました。
いつもと違い、他のゲストの方はいなく、
武田アナウンサーと、一対一での対談!
吉野先生は「とても優しく語られ」非常に楽しかったです!😃
最近のノーベル賞は、
日本人の受賞が多く、本当に素晴らしいですね!🤣
そして、個人的に特に嬉しかったのが、
吉野先生が『一般企業の研究者』での受賞という点です!
これは、各企業に所属している技術者(発明者)にとって
大きな励みになるのではないでしょうか。
2018年現在、
日本で出願される特許は、毎年およそ『30万件』です。
一時期は、45万件近く出願されていましたが、
基礎研究費が削られるなど、このところ減り続けています...。
私が所属している職場でも、
特許を取りあつかう部署がありまして、
件数自体は減っております。
『出願が絞り込まれている』のは確かです😅
その代わり、海外への出願が増えてきている印象です。
昔は、各企業の技術者には『発明のノルマ』が厳しかったので、
『無理やり考えちゃいました♪』的なアイデアも
どんどん出願していました。
俗にいう『隠し玉』と呼ばれる面白い発明もありました。
それが、偶然のヒット商品や、
重要な基礎研究の最初の糸だったりするのです。
何が起きるか分からないのが、発明の面白い所です!
吉野先生も、自分の言葉で
『シーズの糸を、ニーズの針穴に通す』
と述べられていました。🤔
・ シーズ = 自分が持っている専門的な能力とか技術
・ ニーズ = 10年、20年先の未来に必要になってくる
言葉で例えるならば、以下のような感じでしょうか。
『まずは、糸(シーズ)を、たくさん糸巻きましょう!』
『この糸を、少しほどいてみましょう!(特許として公になる)』
『では糸を、実際に針の穴(ニーズ)通してみましょう!』
この糸が、ニーズの針穴に通った時、
今回の世界的大ヒット商品である、
『リチウムイオン電池』が初めて誕生したとの事です。
でも、実際の道のりは、
ジェットコースターに乗りながら
針穴への糸通しになるため、商品化されても
なかなか、ニーズの針穴に通すのは難しいとおしゃってました😅
吉野先生は、この奇跡を、
『100万分の一のバラ🌹(成功)』
とおっしゃていました。
もう、アレです。
いちいち『言葉の表現がステキ!』です✨
ガチガチの技術者というより、もはや芸術家、
noteで言えば、クリエイターですね✨
番組内で、吉野先生は、
伝説の科学者マイケル・ファラデーの
『ロウソクの科学』という本に巡り合い、研究者を志したそうです。
私も学生の頃に、この本は読みましたよ~!🤣
「ロウソクが、なぜ燃えるのか?」という事を書いた本です。
ただ、少しとっつきにくいです。
ですので、最近は
分かりやすい翻訳と図で書いてる本もあり、こちらも非常に面白いです!😃
発明された『リチウムイオン電池』は、
1995年の『Windows95』から本格的に始まるIT革命に押され、
様々なのIT機器の小型化というニーズに合致し、
大ヒットを飛ばします。
それだけにとどまらず、
先日の千葉の台風で、避難場所の体育館で、
重要な『蓄電池』として機能したことも話されていました。
武田アナが、最後に聞きました。
リチウムイオン電池が開く『今後の可能性』についてです。
吉野先生は、
『ET革命が起きる』と予言されていました。
Eはエネルギー。
蓄電池による、大規模なエネルギーの変革がおとずれると。
今後、さらなる進歩性のある技術になると思います。
好きな時に、災害時でも電気を供給できる。
性能が上がれば、電池を大量に溜められるわけですから、
化石燃料の削減にも、大きく貢献できます。😃
そういう意味では、
まだまだ、リチウムイオン電池は、
謎が多い発明であり、今後の可能性が大いに期待できます。
さらに小型化、さらに効率化されれば、
想像を超える『ワクワクする未来』が待っていると思います!
本当に、楽しみですよね~🤣