高千穂鉄道跡を歩く
郁です。
今日も暑いですね。
みなさまいかがお過ごしですか。
今日は両親とともに、高千穂鉄道跡を歩いてきました。
そんなわけで今回のnoteは、高千穂鉄道について書いていきたいと思います。
▶︎高千穂鉄道とは?
高千穂鉄道は、昭和62年の国鉄分割民営化により九州旅客鉄道(JR九州)に継承され、そして、平成元年の第三セクター化により高千穂鉄道株式会社が、運営するようになったものでした。
かつては、五ヶ瀬川に沿って宮崎県北部の工業都市・延岡市と神話の里・高千穂町をつないでいたのです。
しかし、2005年の台風14号(平成17年台風第14号)による増水で第一五ヶ瀬川橋梁や第二五ヶ瀬川橋梁が流失するなど全線にわたって甚大な被害を受け、運行休止となってしまいました。
この台風は、甚大な被害を日本各地に与えた台風でした。
宮崎県では1,000mmを超えた雨は、道路を冠水・床下床上浸水させ、我が家も避難を余儀なくされた大変な災害でした。
九州から、遠くは東北地方で土砂災害や大雨による浸水などが起きました。
人的被害は、宮崎県を中心に、全国で死者・行方不明者29人に達したという記録が残されています。
▶︎現在の高千穂鉄道...
そんな台風の被害により廃線となった高千穂鉄道ですが、高千穂鉄道は「民間で復旧・運行再開をする企業・団体が現れれば譲渡を検討します」と発表し、最終的には高千穂町の観光・商工関係者の方々が、部分運行再開のための会社として「神話高千穂トロッコ鉄道(現在は高千穂あまてらす鉄道)」を設立しました。
現在は、高千穂駅 - 高千穂橋梁の間をスーパーカートで定期運行しています。
なお、高千穂線で活躍していた車両は現在、D &S列車「海幸山幸(うみさちやまさち)」となって、元気に働いています!!
私、実は高千穂鉄道に乗ることがないままに廃線になってしまったので、このニュースを聞いたときは嬉しかったのを覚えています。
▶︎高千穂鉄道跡を歩く
さて、説明がめちゃくちゃ長くなりました。
今回歩いたのは、2008年に全線廃業となったTR鉄道跡地散策コース。
高千穂鉄道の吾味駅-日向八戸駅-槇峰駅の間を歩くコースです。
TR鉄道跡地散策コースのスタート地点は「吾味駅」。
今は道路として整備されていますが、かつてはここに線路があったのですね。
なんだか想像がつかず、でも確かに残されている駅舎跡を見て、寂しいような気持ちにもなりました。
第三五ヶ瀬川橋梁は、国の重要文化財と、土木学会の選奨土木遺産に指定されているそうです。
確かに美しい橋でした。
ただ、私、高所恐怖症なので、橋を渡っている間は写真を撮る余裕もなく、すたすたと渡り切ってしまいました。
怖かったんだもんよお...高いのよ...
そして、橋を渡り切ったあとは、レールが残る道をひたすら歩きます。
枕木やトンネルも、そのまんま。
もしかしたら、このトンネルの向こうから列車がやってくるのではないかと思うほど...
レールの間を跨いで歩くのは新鮮で、森林の中を歩くこともあり、気持ちが良かったです。
暑かったこともあり、1.5kmほど歩いて帰ってきたんですけど、いい汗をかいて気持ちよかったです。
帰りは頑張って、橋を撮りました。
この橋の上を通る電車からの景色は、さぞ綺麗だったことでしょう。
終わりに
またいつか、高千穂鉄道が復活する。
いつか、復活したら、絶対に乗ってみたい。
そう思わせてくれる、素晴らしい景色でした。