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南海トラフ地震に備える:今からできる防災対策

この間、私の住む宮崎では震度5の地震がありました。
幸い、我が家には特に被害もなく、南海トラフの可能性も低いとのことでしたが、しかし近い将来80%の確率で発生すると予測されており、その被害は甚大なものになるとされています。

ですが、災害は予測できなくても、備えることで被害を最小限に抑えることはできるのではと思います。

今回は、南海トラフ地震への備えとして、備えようと思っていることや取り組んだことを書いていきます。


1. 地震に備える「家の中の安全対策」

①とくに寝室対策を徹底する

地震が発生した際に、家の中、とりわけ寝室が安全な状態であることは非常に重要ですよね。

寝ている間に地震が起きることも十分考えられますし、避難しようにも窓ガラスや食器が割れて移動がままならなかったり、家具に塞がれて玄関へ移動できなかったりすると、津波からの避難にも時間がかかってしまいます。

そういうことを踏まえた上で、タンスや本棚などの大きな家具が倒れないようにL字金具や耐震マットで固定しました。

さらに、これらのことを意識して対策はしました。


・ベッドの動線上に本棚を置かない
・出入り口となるドアの周辺に倒れやすいものを置かない
・割れやすいもの、飛んできたら凶器になりうるものを棚の上に置かない
・スニーカーやガラスを踏んでも大丈夫なスリッパ、懐中電灯を枕元に置いておく



昨年8月の地震の時には、大きな揺れを感じて机の下に潜ろうとした瞬間に、本棚上段に置いていた仕事用の分厚いファイルが私の方に飛んできて、本当にぞっとしました。
本棚に並べてあった本も地震のときに落ちてきたら怖いので、整理しました。

また、この間の震度5は夜に起きました。
夜間に地震が起きた時のことを考え、懐中電灯かヘッドライトも手元にあると良いと思います。
私はランニング用にヘッドライトも持っていますが、手元が自由な方が緊急時には良いと思いますし(自宅の損壊によって思うように動けないこともあると思うので)、その後の片づけなどの際にも必要になるかと思います。
ヘッドライトも購入しておくとよいかもしれません。

②リビングの対策

寝室はもちろんですが、以下のような形でリビングも対策をしました。

• 落下物を減らす

高い場所に重い物を置かない、食器棚にストッパーを付けるなど、地震時に物が飛び出してこない工夫を。

我が家の食器棚はもともとストッパーがついているのですが、今回の震度5で棚の中の食器がバランスを崩していました。

地震が収まってから扉開けた瞬間も、食器がいきなりこちらに傾いてきて危なかったんですよね。
食器がこちら側に落ちてくるということは、地震が起きたら自然と棚のガラス戸に食器が傾いてくるということだよな…と思ったんです。

つまり震度5以上の地震があった場合には、バランスを崩した食器で棚のガラス戸が割れるかもしれないと感じたので、母と話し合って食器類も減らすことにしました。

• 避難経路の確保

まず、大きな地震だと建物が歪み、ドアの開閉がままならなくなることも考えられますよね。
とくに地震は複数回起こることが多いので、可能であればドアを開けてドアストッパーをしておくといいのかなと思います。

(ただ、この間の地震は揺れが激しかったのでしばらく布団に潜っていて、避難経路のことが頭から飛んでしまっていました。)

そのため、安全確保ができている上で、可能であれば揺れを感じたらすぐにドアを開け、ドアストッパーをしておくと安心です。

また、ドアや通路に物を置かないことも大事です。
窓の周り、玄関のドア、リビングのドアなどの出入りしやすい場所はいくつか確保しておき、その動線上には物を置かないようにするといいと思います。

さらに、玄関先もなるべく物を置かず、いつでもスムーズに外へ出られる状態を保ちましょう。

傘が倒れてきたり、ゴルフバッグが倒れてきたりして咄嗟に外に出られないとなると緊急を要する際には時間がかかってしまう原因になりかねないので、できたら玄関は靴以外置かないようにするといいのかなぁと思います。

2. 非常用持ち出し袋を準備する

非常用持ち出し袋に入れておくべきものは、災害時に生き延びるために必要な基本的な物資と、個人の状況に合わせたアイテムを考慮する必要があります。
そのため、人によりますが、以下のような内容のものを私は非常用持ち出し袋に入れてあります。

1. 食料と水
飲料水(最低3日分、1日あたり1人3リットルを目安)
長期保存可能な食料(クラッカー、缶詰、フリーズドライ食品、エナジーバーなど)
簡易調理用品(缶切り、携帯用コンロ、固形燃料)

2. 衛生用品 
ウェットティッシュアルコール消毒液
マスク(防塵・感染症対策用)
簡易トイレ
生理用品(必要に応じて)
歯ブラシ・歯磨き粉携帯用洗口液

3. 医療品
救急セット(絆創膏、包帯、消毒液、はさみ)
常備薬(持病がある場合は忘れずに)
解熱剤・鎮痛剤胃腸薬
体温計

4. 防寒・衣類
防寒着(フリース、ダウンジャケットなど軽量のもの)
レインコートポンチョ
下着と靴下の替え
アルミシート(保温用)

5. 情報・連絡手段
携帯電話と充電器(ソーラーパネル付きや手回し式も便利)
モバイルバッテリー
ラジオ(手回し式や乾電池式)
緊急用ホイッスル(助けを求める際に役立つ)
地図(地域のハザードマップも含む)

6. 道具類
懐中電灯(LEDで電池の持ちが良いもの)
乾電池(複数サイズ)
多機能ナイフ(ハサミや栓抜き付き)
ロープやテープ(応急処置や固定に便利)
ビニール袋(ゴミ処理や荷物の防水対策用)

7. お金と身分証明書
現金(小銭も含める)
身分証明書のコピー健康保険証
緊急連絡先のメモ(家族や親戚の連絡先)

8. その他
使い捨てカイロ
メガネ・コンタクトレンズ(必要に応じて)
家族の写真(子供やペットがいる場合、安否確認時に役立つ)


必要なアイテムは家族構成や季節、地域の特性によって異なるので、多少変わるかとは思います。
自分や家族に合った非常用持ち出し袋を用意しておきましょう。

3. 防災意識を高める家族や地域での連携

南海トラフ地震のような大規模災害では、個人の準備だけでなく、周囲との連携も重要だなあと思います。

①家族で話し合い

災害が発生した際に、助かるための考え方として、「自助」と「共助」の2つの考え方が大事だと言われています。
なお、自助・共助のほかに「公助」というものがあり、これは消防・警察などの公的機関による援助のこと。

ただ、大規模な災害が発生した際には、公助だけではどうにもならないというか、警察や消防の方、自衛隊の方も現場まで来るのにどうしても時間がかかることがあります。
つまり、災害発生時には自助と共助が重要というか、それでどうにかするしかない状況も起こり得ます。

自助とは、災害が発生した際に、自分の身の安全を守ること。
たとえば、地震が発生した際に机の下に隠れるとか、頭部を守るヘルメットを着用するとか、津波に備えて高台に避難するとかがそれにあたります。

県や市、町からの避難警報を待って避難すると思いますが、大きな災害の時には緊急地震速報も遅れたり、公的機関からの情報が届かない場合もあります。
こういう場合、「揺れが長く続いたら◯◯小に避難」などの判断基準を普段から決めておく、家族と話し合うなどしておくと良いと思います。

また、今回の地震の際には、1度「津波の危険はなし」と発表があった後、「津波注意報」が出ました。
自然相手のことでもありますし、警報・注意報が必ずしも正確でない場合もあると思います。
そういうことも踏まえて、「警報は出ていないけど、揺れが大きかったし、長く続いたから避難をする」など、ある程度自分自身の判断基準を持っておかないといけないなとも感じました。

②ご近所同士で助け合う体制を作る

1人暮らしの高齢者や障害のある方が周囲にいれば、普段から声を掛け合い、災害時の助け合いを意識しておくことが大切です。
私の家のお隣にも1人暮らしの高齢者の方方がいらっしゃるので、地震や台風の際にはお声がけするようにしています。


4.冬の防災


冬に地震が起きた場合、寒さ対策が非常に重要になると思います。
地震が起きたらエアコンなどの暖房器具が使えなくなりますが、低温下では避難生活が一層過酷になり、健康を損ねるリスクも高まります。

1. 防寒対策を考えた非常用持ち出し袋の準備


冬場の地震では、体温を保つためのアイテムが重要だと思います。

• 防寒具
手袋、帽子、マフラーなどを入れておくと体温保持に役立ちます。
また、アウトドア用のウエア、ウィンドシェルなどは特に保温性が高く、避難生活などの時には使えると思いますので、用意しているといいのかなと思います。

• ブランケット・寝袋
軽量でコンパクトに収納できる防寒用アルミブランケットや災害用寝袋は、寒さをしのぐのに効果的です。
また、ダンボールなども緊急時には寒さを凌ぐグッズとして使えると思います。
多少は残しておくといいかもしれません。

• カイロ
使い捨てカイロは、手軽で効果的な防寒アイテムです。
体温が下がりやすい足元や腰に使える大判タイプも便利です。

• 靴下やインナーの替え
汗や湿気で冷えないよう、速乾性の高い下着や厚手の靴下を予備として準備しましょう。
汗冷えから体調を崩すこともあると思いますので、アウトドア用の下着など持っているといいかもしれません。

2. 停電・断水時の寒さ対策

冬に地震が起きると、停電や断水による暖房機器の使用停止が問題になります。
これに備え、暖を取る方法を準備すると良いと思います。
使用時の換気を徹底しつつ、灯油ストーブやガスストーブ、カセットコンロを使うと暖房と簡単な調理に役立ちます。

また、窓に断熱シートや厚手のカーテンを取り付け、室内の熱を逃がさないようにします。
これは、地震が起きた際に窓ガラスの飛散を防ぐ意味でもおすすめです。
さらに、床にカーペットやマットを敷いて足元からの冷えを防ぎます。
普段からやっておくと、いざという時にも役に立つと思います。

3. 冬ならではの食料と飲料の準備


また、冬場の避難生活では、身体を温める食事が体力維持に役立ちます。
私は避難生活の経験は、約20年前の台風の際のほんの数時間しかありませんが、前回参加したいぶすき菜の花マラソンの際、寒さからくる体力消耗を実感したことで、「寒さって体力を奪うんだなあ」ということを改めて実感しました。

そして、温かい食事による体力や気力の回復も同時に実感しました。

そのため、お湯で調理できるフリーズドライ食品、インスタント食品を常備しておくといいと思います。


まとめ:小さな行動から始めよう


南海トラフ地震は、いつ起こるかわからない災害です。
しかし、「備えあれば憂いなし」という言葉があるように、今できる対策を積み重ねることで、被害を減らすことができるのかなあと思います。

たとえば、ローリングストックの一環として、非常食を日頃から食べなれておく、というのも立派な災害への備えの1つだと思います。

慣れない避難生活+食べなれない食事となると、ストレスも倍増するのかな、と思います。
非常食もふだんの食事で食べなれておくと、いざというときに困らずに済むのかな、と思っています。

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