三点思考で頭すっきり。
三点思考
物事を分類する際、2つや4つにするより、3つにまとめた方がスッキリして物事の本質をより理解する事が出来ます。心理学で3はマジックナンバーとされ、伝わりやすく分かりやすいものとして扱われます。
三点思考は思考のプロトコルで、タテ・ヨコ・三角の三点・三マス・三項目を使った設計ツールです。また、古今東西の三要素からなる原理・原則・モデル図を含め、三点思考のファミリーとして体系化されます。
ファミリーに含まれる例として・・キリスト教の奥義である三位一体。プラトンの魂の三分説。三権分立。千利休が示した守破離。物語りの構成とテンポを表す序破急。3R。信号。777などがあります。
横3点は時間軸。
一日を分解・分類してみると、朝・昼・夜の3つにまとめる事が出来ます。朝昼夜は左から右へ時間が流れます。また、信号の三色は左から右へ緑黄赤と移動します。朝昼夜と信号に共通するのは時間です。
では、横3点の時間の流れに生死と言う言葉を当てると生と死の間にひとマスが空きます。中間に空いたひとマスにどんな言葉を入れるのか。省略と象徴化を求める事になります。
縦3点は階層。
では、縦型です。日頃使う上中下は縦に階層化され、松竹梅も同様に等級として階層化されています。
目線の違い
縦型で「面中底モデル」と呼んでいるものがあります。例えば海は、海面・海中・海底。地は、地面・地中・地底という三階層です。海も地も面・中・底として三階層化されますが、上中下とは階層の視点が異なり、使い方も変わります。上中下の目線は「中」を正面で捉え、上と下のぞれぞれを首の角度を変え捉えます。対して、海と地は、真上からの目線で捉えています。
循環3点
横と縦の次は円です。
少し哲学的にやってみましょう。
前述の横3点に生死のモデルがありました。これを英語で考えてみるとbirth life deathが当てはまります。(答えがまとも過ぎて面白くないのですが・・)横軸の一本線を時間で捉えましたが、線を丸くして循環させると輪廻の概念に辿り着きます。輪廻は時間のデザインと言えます。
三角形
3という数は他にどんな使い方があるでしょうか。どんな特徴があるでしょうか。三角を例に見ていきます。
まず、プラトンの魂の三分説=知情意。三権分立とキリスト教の三位一体が三角の形で表される定番です。
知情意の知は三角形のトップに置かれますが、プラトンは著書「国家」の中で国の統治にこれを用います。国を統治するのは知恵を持つ哲学者であると。情は戦士、意は労働者であると。この知情意は、光三原色と同じ3つの丸のモデルに収められる方が多いかもしれません。その殆どは心のあり様を示したものです。知情意のモデル図は、真善美に転用され、さらに心技体へ転用されています。
三権分立は権力の暴走を抑止する民主主義における1つのシステムです。司法・立法・行政の三府に分けられますが、三府のそれぞれに他府をチェックする機能が与えられています。
三位一体は次回に回すとして、知情意と三権分立から見て取れるのは「バランスと安定」です。三脚が示す様に力学的な安定が備わっています。
ココまで三点思考の外観を簡単に眺めてみました。次回は少しマーケティングに寄せて書きたいと思います。
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(写真はインスタレーションの最中を撮影)
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