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チェコの銀鉱山博物館~クトナーホラ
以前、チェコのプラハから1時間で行ける、とても素敵な町を紹介しました。
その時に、記事が長くなってしまったため紹介を省いたのですが、クトナーホラの町の中心に、銀鉱山博物館があります。
クトナーホラは、13世紀に発見された銀鉱脈のおかげで、中世に繫栄した町なのだそうです。
13世紀後半に銀鉱が発見された後、鉱山を中心に集落が形成され、当時クトナー・ホラで採掘された銀は、ヨーロッパで産出された銀のうちおよそ3分の1を占めていたそうです。
13世紀から16世紀にかけて町の地下に複雑な坑道が掘り進められ、最深部は地下500mに達するそうです。
この町では銀鉱脈が枯渇した後も、1991年まで鉛、亜鉛の採掘が行われていたそうです。
現在、廃鉱となった坑道に入るツアーがあります。
「フラーデク鉱山博物館」
です。
ツアーでは最初に、採掘作業に使われた物の展示物を見学します。
チェコ語での説明ですが、日本語の解説が書いたファイルをくれました。
そして、坑道へ降りるための準備をします。
宇宙服みたいな白い服を着て、ヘッドライト付きヘルメットをアゴのバックルをしっかり留めてズレないようにかぶります。
荷物はツアーの前に受付のロッカーに預けていきます。
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これらがなぜ必要なのか後から分かります。
坑道入口まで、観光客が普通にいる道を歩いていくのですが、これがちょっと恥ずかしいと思ったのはわたしだけでしょうか。
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坑道入口から、167段の階段を降りていきます。
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坑道に到着です。
中はとても暗いです。
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ヘッドライトを点けてやっと見えるほどです。
ツアーの途中、みんなでヘッドライトを消す時間があるのですが、ホントの真っ暗闇というものを体験しました。
自分の手さえ目に近づけても見えないのです。
当時の鉱員は、わずかな光を頼りに、採掘しなければならなかったそうです。
坑道はところどころ狭くなっており、高さ120cmしかないところや幅が40cmしかないところがあります。
大きな荷物を持っていたら、通り抜けられなかったでしょう。
また、頭や身体をあちこちにぶつけたので、ヘルメットをズレないようにしっかりかぶってなければ頭を怪我していたでしょうし、宇宙服のような服がなければ身体を擦りむいていたでしょう。
そして、夏でもけっこう寒いので長袖の上から宇宙服を着ることをお勧めします。
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坑道は、ところどころ濡れているので、歩くときは注意が必要です。
装備のおかげで服が濡れたり汚れたりしなくて良かったです。
坑道の出口から元の場所へ戻り、銀貨を作っている様子の再現展示などを見て、90分のツアーは終わりです。
おもしろい体験でした。
クトナーホラは美しく、見どころがたくさんあるので、チェコでもう一度訪れたい町No.1です。