自分のクセを「チーム」で操る
「EVeMアドベントカレンダー2022」という企画を開催させていただいております。
ベンチャー、スタートアップのマネージャーさんを集め「マネジメント」をテーマに1年を振り返る企画です。それにしても1年経つの早すぎる….汗
※まだ空き枠もございますので、是非ご興味持っていただけた方からブッキングお願いいたします。
記念すべき、1日目。
何を書こうか迷ったのですが、特に最近自分の中でホットなテーマである「自分の思考のクセを捉える」ということについて一筆書いていきたいと思います。
あなたの弱みは何ですか?
毎週金曜18時から、社内全員がオフラインで集まり「相互理解の会(仮)」を30分ほど行っている。テーマを順番にメンバーが持ち寄って、対話する時間だ。この会を始めて約2ヶ月ほど経っているのだが、ちょうど先週のテーマが「自分の弱みと周囲に補完してほしいこと」だった。
「あなたの弱みは何ですか?」と聞かれたときに、一瞬考え留まってしまった。マネジメントという仕事をしていると、他人の強みやウィークポイントは把握することが多いが、自分の弱みに向き合う瞬間、しかもそれを開示することはあまりないのではないか。このようなヘルプを公式に出せる場があるというのは、なんとも弊社らしい。
思考のクセを知る重要性
他人から受ける、耳の痛いフィードバック。
こちらに関しては「ここを改善してほしい」という行動結果に伴ったものが多く「あなたはこういう思考になりがちなので、こういうことに気をつけたほうが良い」というフィードバックをもらう事はほぼないのではないか。
誰にでも思考のクセはある。「考え方の特色」とも言えるが、この傾向を自分自身で自覚することで、チームの成果は飛躍的に上がる。そして、この思考のクセというものと仲良くなってから、マネジメントは楽しくなる。
組織図上、上位に位置する人間が大きな影響を持つのは周知の事実であり、その人の性格や思考、働きによって組織のパフォーマンスは左右されると言っても過言ではない。ただしメンバーからしてもマネージャーや経営者の思考のクセはなかなかわかるものではないし、わかったところで自分の会社の経営者に指摘するのは出来る人はそこまで多くないだろう。
だからこそ、マネージャー自身が己を知り、適切にそのクセを補う布陣を整えること、仕組みを創ることが重要なのだ。
クセの粒度も非常に重要で単に「私はポジティブな人間です」「少々メンバーに対するコミュニケーションが強くなりがち」といった結果論の話ではなく、もう少し細かい思考やクセという粒度で把握できると、自分に対しての解像度が上がる。
自分自身を知ることによって、ポジティブな影響、ネガティブな影響、それぞれイメージすることが出来る。思考を知ることで先手を打つ事が可能になる。
開示し、理解を得て、補い合う
ここから、先程の「相互理解の会(仮)」に話を戻すのだが、思考のクセも把握するだけでは意味があまりなく、開示することで、人の手を借りながら自分を律することが出来る。
この「開示」というのが厄介なもので、本来自分の弱みというものは隠しておきたいものだし、なかなか人に言うのはハードルが高いかと思う。ただ、意外と、口にすると楽になる類のものである。むしろ自分がやってみて思ったことは、成果を出すことに執着するのであれば、やったほうが良い。
自分を制御するのは自分だけでやる必要はないと思う。
実際に私も、先週の「相互理解の会(仮)」で、社員全員に向けて、恥ずかしながらも自分の弱みを話し、ヘルプを出した。その際に「もし紺野さんにそういう弱みがあるなら、自分はこう補完できるかもしれない」というメンバーが出てきた。
改めて、マネージャーはメンバーより偉いわけではない。マネージャーはチームを目標達成に導く役割を担うだけで、その役割はプレイヤーとは異なる役割だが、チーム目標に対する貢献者という意味ではマネージャーもプレイヤーも同じなのだ。
チームメンバーの力を借りて、自分を律しながら、時にメンバーにダメ出しを食らうマネージャーがいても良いと思う。
思考のクセをチームで操ることで、もう一歩先の未来に挑める
チームをマネジメントする上で、実は「自分との向き合い方」が大きな鍵を握るのではないかと最近よく思う。
強くあれ、弱みは克服すべきだ、とそんな陳腐なことが言いたいのではない。まったくの逆だ。私は意志が弱い。加えて思考のクセも強い。アンラーンは正直苦手だ。ただ、そんな私を制御してくれるのは、むしろ「弱さ」の存在あってこそなのかもしれない。自分自身に負けてしまうかもしれない、という臆病な「弱さ」が、自分をコントロールできるという思い込みから、少しだけ冷静にさせてくれる。
この弱さ、自分のクセを開示し、周囲と補完関係を作れる「チーム」を形成する、これが今年1年でたどり着いた自分のテーマ。
くどいようだが、マネージャーにとって大事なのは事業を成長させることである。事業のために、社内にヘルプを出すことは全く恥ずかしいことではないと、改めて思い直すきっかけになった。
来年は、もっと自分と向き合って多くの人が活躍できる環境を創り上げていく。その中で自分も踊り狂いたいと思います。
最後に。ちょっとだけ、宣伝させてください。
私はEVeMという会社でマネジメントのトレーニングプログラムを提供しています。法人向けも個人向けも展開しているので、是非興味ある方はご連絡下さい。EVeMで働くことに少しでも興味を持ってくださった方も是非!(Twitter DM大歓迎です🙆)→@kanamist_53
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少し早いですが、2022年もお疲れさまでした!
2023年も走っていきましょう!