牛飼いによる「感謝」のすゝめ
僕が牛飼いになって3年くらい経ちました。
でもただ収入を得る仕事としてやってもつまらないので、この仕事で社会を良くしてやろう!という気持ちでやっています。
牛飼いでどうやって社会を良くするのか?簡単に言えば、みんなが食べ物に感謝する社会作りをしてやろうと思っています!
日本人は感謝の心を忘れた?
「私は日々感謝しながら生きてるぞバカヤロー」という方はすみません笑
しかし社会の構造上、産業革命以降の世界的な分業化により生産過程が見えづらくなり、資源や労働力や命を搾取しているという実感が持ちにくくなっているのは事実だと思います。
日本の食糧廃棄量で言えば、年間推計1700万トン(22年度農水省試算)にも上り、食糧自給率はカロリーベースで39%です。
かなりの量を外国に頼ってるのにこんなに棄ててるなんて、食べ物に感謝出来てないって言って良いですよね?
そこで僕は、育てている牛を身近に感じてもらうことにより「こんなに可愛い生き物の命を頂いてるんだ!感謝しなきゃ!」と気付いてもらうことで、結果的に食糧廃棄が減るんじゃないかと思った訳です!
感謝を忘れない為の魔法の言葉
気付きが得られたとしても、それを常に忘れずに生きていくなんて難しいですよね。
しかし日本には素晴らしい魔法の言葉があります!
それは「いただきます」と「ごちそうさま」!
皆さま子供の頃から言わされてきた言葉だとは思いますが、大事なのは言うだけではなく感謝の気持ちを込めることです。
心の中で思うだけでも良いんです。
1日3食、始まりと終わりだけで1日に6回も感謝の気持ちを思い出す事が出来るので、自ずと感謝慣れと言うか、日常の色んなことに感謝する習慣が身につくはずです!
牛飼いが発信する意味
僕の実家の近所には畑など無く、ましてや家畜なんて見たこともありませんでした。スーパーに並ぶ食べ物から生産現場をイメージする事は難しく、逆に言えばイメージさせない事で消費を増やしているんだと思います。
そんな都会の人に牛を身近に感じてもらえれば、そのインパクトは絶大だと思うんです!
インパクト強すぎて肉を食べれなくなる人も居ますが、それもそれで良いんです(牛飼いとしては肉食べて欲しいけどね笑)。
そして僕は日本が世界に誇る「黒毛和牛」を生産しているので、僕の牛を超富裕層に食べて頂く確率が高い。
直接的に日本の食糧廃棄問題や食糧自給率をコントロールできる方や、発言力のあるインフルエンサーに訴えかける事が出来れば、社会は大きく変わるはず!
最後に、読んでいただいた皆様へ
牛肉1kgを生産するのに穀物は11kgも必要だと言われています。世界の人口増により食糧難がやってくると、生産効率の悪い牛肉は真っ先に淘汰されるでしょう。
でもそんなの寂しいので、その前に単純に食糧廃棄を無くせば良くない?と僕は思うんです。
なのでこれを読んでくださった牛飼いの皆さま!僕たちの仕事は世界を救う仕事です!一緒に発信していきましょう!
そして愛情を注いで育てた牛が、感謝出来る方に食べて頂けますように!