【映画】バベットの晩餐会が面白かったしおなかがすいた話。~「パリ・コミューン」や辻仁成さんとの芋づる式つながりについて~
雑誌「ku:nel」の映画情報を見て、これらからいくつか観ていこうと考えたのは、もうとうに昨年末の話。
その中で、この「バベットの晩餐会」は、どうにも出てくる料理におなかがすくし、その時代背景の中の悲哀というか残酷さが垣間見えるストーリーがうまく描かれた素晴らしい映画でした。
そして、いろんな偶然というか、情報の「芋づる式」というか、フランス料理を軸とした様々な出来事と情報がつながってしまうのが、とても面白いという話です。
1.映画のあらすじ
19 世紀後半、デンマークの小さな漁村で牧師だった父の遺志を継ぎ慎 ましく生きる初老の姉妹。ある日、彼女たちのもとにひとりのフランス人女 性がやってくる。パリ市の動乱(パリ・コミューン)で家族を失ったバベッ ト。彼女はメイドとして姉妹に仕えるが、ある日偶然買った宝くじで大金 を手にする。かつてパリのレストランの名シェフだったバベットは、賞金 を使って豪華なディナーを計画するが……。
そして、これが映画に出てくるフレンチのメニュー。
特に、表紙写真の鳥のパイ包みは、すごかったです。
何かで読んだのですが、このメニュー、一人40万ほどだとか。
主人公のひとり、料理を作った元シェフのフランス人女性は、宝くじの当選金をその晩さんに惜しげもなく投じるのです。
こちらの記事を使わせていただきます。
海亀のスープについて書かれています。
そして、臆せず挑戦する体験する価値観のようなものの大切さについてのご自身の考え方、すてきだなと思います。
食べ物としての料理、経験としての食べ物。長く生きてくれば、記憶に残っている料理、無意識に自分にしみ込んでいる味のようなものが誰にでもあります。
フレンチは、そういうものの、ストーリーに選ばれやすいものかもしれませんね。
2.フレンチ、フランス料理が無性に食べたくなったときに、辻仁成さんの本と出合ったこと。
料理、特にフレンチというのは、何かその、人の人生にかかわる節目とか、背景にそっと寄り添うひとつの道具のような役割を果たしていることを感じます。
この記事は、フランス在住のアーティスト辻仁成さんが「家庭料理として」作ってきたフレンチを実践したという内容です。
しっかりとレシピのあるフレンチを、材料含めて可能な限りレシピ通りに作って食べるって、本当に美味しくて楽しいです。
3.そして、やっぱりヒューマンドラマになるフレンチ「シェフは名探偵」
フランス料理店としてもカジュアルな部類に入るビストロ店で繰り広げられる人間模様。
登場する人物とメニュー、料理のストーリーがどことなく切なくて、時折、ウルっとくるドラマです。
加えて、顧客サービス、チームのビジネスマネジメントの角度から見ても、勉強になるドラマでした。