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【雑誌 世界】1年購読してみます。

先日、高校恩師が老いても教壇にたつ「歴史サロン」について記事を書きました。

これまでも、飲み会の席にいろいろ資料を持参していただき、時事問題や歴史解説などのミニ授業から、私たちも貴重な気づきがありました。

その資料の中で、よく見かけたのが「雑誌 世界」からの引用。

政治、歴史、経済等の時事問題を有識者が「まじめに」コラムをまとめたものがよく掲載されいる雑誌です。

分類としては、「潮」「文芸春秋」「中央公論」のような雑誌。A5版サイズで中は文章ばかり、紙質はわら半紙が大半、本屋では経済雑誌の下とかに平積みされているアレです。

よく本屋に通う私でも、この手の雑誌は興味を持ったことも、購入したこともありませんでした。

雑誌と言えば、ダイヤモンド、東洋経済、プレジデントなど。日経新聞に公告の出るビジネス雑誌がほとんどです。

そういう雑誌も、ほとんどは本屋の立ち読みですませています。

しかし、これはいいきっかけかもしれないと、雑誌「世界」を読んでみようか、そう思ったわけです。

早速、Amazonで検索しましたが、「世界」は出てきません。

発行元の「岩波書店」オンラインショップでも・・・

これ見てびっくりしましたが、世の中にはお堅い系雑誌が多くあるものです。(余談です)

この種の雑誌に手が伸びるようになれば、知的好奇心も本物なのかもしれません。

話はもどりますが、こんな感じで、「雑誌 世界」はそう容易には手に入らないということがわかりました。

1.雑誌「世界」を購読してみよう

そんなこんなで、いちいち、岩波オンラインで送料かけて千円弱の雑誌を送ってもらうわけにもいかないので、地元の本屋さんにとりよせしてもらうことにしました。

快く引き受けてくれたこちらの本屋さん。

これからも大事にしていきます。

私は、今はAmazonはほとんど使わず、本を買うときは、こちらでメールで注文します。
確かに到着は数日遅いですが、これが地元から本屋をなくさないための誰にでもできることではないかと思っています。

2.そして到着「雑誌 世界 11月号」

特集1「反平等」(新自由主義日本の病理)
特集2「入管よ、変われ」
そしてさらに特集「対テロ戦争の20年」

雑誌「世界」11月号

結構、右寄りなんだろうか(左か?)、と思わせる硬い題名。

「反平等」の特集の中には、コロナであったり、東京五輪であったり、時事課題についての「反平等」のことであったり、政治概念を述べた論文であったり、いろんな切り口で、学識者や作家が文章を書かれています。

それをひとつひとつ、読み込んでみました。

ひとつ、面白い記事があったのでPDF保存してみました。
プチ鹿島さんというお笑い芸人の方が書いた文章です。
しかしこの方、毎日10数部の新聞をよみこむのが趣味だということもあって、なかなかすごい情報量と洞察力です。
東京五輪についても、ずばりの指摘、そして皮肉も交えてわかりやすく興味深い文章で勉強になりました。

3.惜しい! いくつかの連載記事

連載記事、これはやむを得ないことですが、雑誌を途中から購読すると、連載記事は途中からの読み込みとなり、中途半端になります。

いくつか読みましたが、これがなかないい記事なのです

①コロナ戦記


なんと、この号で最終回でした。
ノンフィクション作家「山岡淳一郎」氏の執筆で、14回にわたり連載されたようです。

いずれにしても、政府とその周辺の専門家が仕切るコロナ対策は、今後「歴史の審判」を受ける。
権力中枢の「内輪の事情」や「駆け引き」で下された判断が的確だったかどうか、最前線で戦った人たちの「現場、現物、現実」のリアリティで洗いなおさなければならない。

雑誌 世界 11月号

このように言っていました。


コロナ禍が落ち着きを見せている今、この連載が終わることに不気味な暗示があるようでなりません。

②読書の要諦

ジャーナリスト「青木理」氏の執筆です。

今回は、「抵抗の新聞人 桐生 悠々」を紹介しています。

桐生氏のジャーナリストとしての真髄と姿勢について、現代のジャーナリズム、メディアに一石を投じているという内容です。

短文で書評している連載で、良書の紹介ととらえます。

次回からも楽しみです。

下のマガジンに入れていきます。
次回は、12月号について書きたいと思います。









岩波新書ア

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