かなやん(佐藤可奈子)

農業法人 women farmers japan(株)代表 / ForbesJAPAN…

かなやん(佐藤可奈子)

農業法人 women farmers japan(株)代表 / ForbesJAPAN「日本を元気にする88人」「世界を救う希望NEXT100」選出 ●3児母 ●著書/エッセイ集「きぼうしゅうらく」小説「マザージャーニー」 https://lit.link/kanachan000

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■この船の行き先 行き先は、心動く世界です。 学生時代の難民支援、中越地震の復興支援、そして卒業後は移住・就農して、農業事業やコミュニティ運営を通じて、社会課題の解決に取り組んできました。 農村の女性たちが人生の主導権を取り戻し、イキイキ輝くサポートを農業を通じてしてきたけれど、次は私が小さな頃からやりたかったこと、言葉の力を通じて、もっと心動く世界を実現させたいと思うようになりました。 ■この航海で体験できること 「一緒に、世界を見に行く」 その道中の有料記事を、すべて読めます。 挑戦の道中の学び、気付き、直面した問題、そして途中段階の作品を、リアルタイムでお届けします。毎日投稿される読み物としても楽しんでいただけるよう、努めています! また道に迷ったときは、意見を伺うときも🙇 ■この船に、どんな人に来てほしいか ・佐藤可奈子を応援したい ・会社経営・創作・子育ての日々の裏側を見てみたい ・目的地までのリアルタイムメイキングを見てみたい 楽しい航海にしましょう!!

  • メンバー

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マガジン

  • 夜明けのエッセイ

    日々の記録。夜明けの美しさがとても好きで、雪国の風景とともに、心地いい言葉を届けたいと思って夜明けのエッセイと名付けました。実際は、日々の仕事・子育てで感じたこと多めです。

  • 書くための思考筋トレ

    心うごく世界を届けるための、思考の記録。読んだ本の記録多め。どんなところに、なぜ感動して、それを自分にどう転用するか、「書くための思考筋トレ部屋」でもある。

  • 【小説】マザージャーニー

    NewsPics主催・大友啓史監督×佐渡島庸平さんのスクール「ビジネススクールメイキング講座」を受講しながら、ひとつの物語をつくり、誰かの世界へ届けるまでの制作過程と、本編。

  • イラストエッセイ「里山農業からこころ動く世界を」

    農業経営したり、子育てしたりする中で、心うごいたもの、驚き感動発見の日々をイラストエッセイにして書いてるもの。モットーは「むずかしいことを、やさしく。やさしいことを、ふかく。ふかいことを、ゆかいに。ゆかいなことを、まじめに。」

記事一覧

私たちの農業を変えた、私たちの言葉 #未来のためにできること

「この課題、私が20代だった頃と全然変わってない」。 還暦を迎えた女性農家が言った。 「てことは、40年近くも女性農家の悩みって変わってないの?」 大学を卒業して、…

感動の前の、静けさ

まだ18:30なのに。 高速道路の両脇に広がる黄金色の田んぼは、稲刈りがまばらに進み、あちこちに軽トラとコンバインが見られた。フロントガラスの向こうでは、伸びやかに…

【stand.fm】展示会出展での、毎日の気づき

9月3~6日まで、 東京ビッグサイトで開催されていたギフトショーに出展していました! 今回は、 ニイガタIDSデザインコンペでの副賞として機会をいただき、参加してきまし…

1日1個、一番重要なことだけ全力でやる

今日から7日(土)まで東京です。 ニイガタIDSデザイン大賞の副賞でいただいた展示会出展のため、しばらく東京に行きっぱなし。 今週の我らの現場は、東京ビッグサイト開…

経営者がなんで黙想やら瞑想をするのか

水をじっくり染み渡らせるように少しずつ調子が戻ってきた。 それは、分厚い砂漠を固めて形作ったような私の体が、少しずつ水を染み込ませていくようで、少しずつ風を感じ…

2024.8月読書記録「脳からの切り口で、ウェルビーイングを実践する」

9月になりました! 引き続きメンバー登録してくださっている皆さま、本当にありがとうございます! まだまだ暑い日が続きますね。 私は明日から、東京入りです。 そう! …

環境設定されることで、相手とホントの部分で深く繋がれるよね

新潟市長との懇談会で講演しました先日、新潟市長の中原市長との「次世代を担う農業者との懇談会」で講師を務めさせていただきました。 私は新潟市の農業者ではないので…

賞を通じて、自分たちを言語化する

もうすぐ8月が終わりますね。 今日は、春からあるデザイン賞への応募、審査がずっと続いていたので、その話をしようと思います。 分かりやすい「箔」は信頼である

【stand.fm】#03 普通の女子大生が、限界集落に移住して農業を始めるまで

お盆が明けまたね。 まだまだ暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょぅか。 私はここ最近、だいぶ体調が良くなってきました。 というか、激悪だったものが、やっと「並…

【stand.fm】#02 どんな会社、やってるの?

こんにちは。 お盆休み、いかがお過ごしですか。 stand.fmでの投稿も少しずつこちらにもシェアしますね。 今日は、そもそもどんな会社やってるの??というお話です。 ぜ…

【小説】マザージャーニー / めぐる、冬 5

↑はじめからはこちらより ↑こちらに全話まとまってます https://note.com/kanakosato/n/nbcfe75941e1d ↑前話 思い出した。 床に落ちた、ぐちゃぐちゃのミルクレープ…

【小説】マザージャーニー / めぐる、冬 4

↑はじめからはこちらより ↑こちらに全話まとまってます ↑前話 「お父さーん!」 山に入る農道を走りながら叫ぶ。夜の山はそれ自体、大きなおばけのようで怖い。けど…

「夜の航海のおしゃべり」stand fmはじめたよ

お元気ですか。 やだもう今週末はお盆ですか…。 7月は講演や視察がたくさん月間でした。しゃべり倒した1ヶ月だったなぁ…。 その中で実はいろんな方々から「声がいい」「…

2024.7月読書記録「やっぱエンタメ、最強よね」

8月になりました! というわけで、毎月恒例の、7月の読書記録をふりかえり。 6月はアドラー月間でしたが、 7月は、こどもが夏休みに入ったり、アントレプレナーシップ教…

経営者で、母な私が、うつになった話

「うつ病ですね」 そう言われたのが、昨年の春だったか。 豪雪地の見上げるほどの雪が溶け、山じゅうが息を吹き返し、緑湧く輝かしい雪国の4月。私は自分が立ち上げた会社…

体が停電している、そんな日もあるよね

新しい薬が加わった。 たぶん、それが効いたのだろう。 日曜の昨日、一日中、眠たかった。 指のはし、足のはしがビリビリするのに、力が出ない。 そう、薬を飲んだその晩…

私たちの農業を変えた、私たちの言葉 #未来のためにできること

「この課題、私が20代だった頃と全然変わってない」。 還暦を迎えた女性農家が言った。 「てことは、40年近くも女性農家の悩みって変わってないの?」 大学を卒業して、移住し就農した。 農業を続ける中で結婚し、こどもも授かった。 その頃から、いろんなものが手に負えなくなった。農園の法人化にも、加工所建設にも失敗した。就農して7年目、一人ぼっちになった。 もう農業を辞めよう。 そんなとき、2人の親子農家が訪れた。 彼女たちはこう言った。 「一緒に加工所やらない?」 もう一

感動の前の、静けさ

まだ18:30なのに。 高速道路の両脇に広がる黄金色の田んぼは、稲刈りがまばらに進み、あちこちに軽トラとコンバインが見られた。フロントガラスの向こうでは、伸びやかに寝転がる山並みが少しずつ影を落としている。 景色が、静かに夕暮れに混ざり合い、溶けてゆく。 日が落ちるのが早くなったな。 高速道路を走る車のハンドルを握りながら、急に切ない気持ちになった。 稲刈りが始まると、とたんに季節が冬に向かって転がり始めているのを感じる。こうなると、雪の季節まであっという間だ。 1月行っ

【stand.fm】展示会出展での、毎日の気づき

9月3~6日まで、 東京ビッグサイトで開催されていたギフトショーに出展していました! 今回は、 ニイガタIDSデザインコンペでの副賞として機会をいただき、参加してきました。 ギフトショーへは2年ぶりの出展、 そして前回は東ホール(食品メインのグルメショー側)でしたが、今回は西ホールでした。 東ホールよりも通路もブースも広々とスペースが取られていて、比較的ゆったりバイヤーさんとお話しできる環境でした。 また、錚々たる企業がたくさんだったので、ブースクオリティもとても高く

1日1個、一番重要なことだけ全力でやる

今日から7日(土)まで東京です。 ニイガタIDSデザイン大賞の副賞でいただいた展示会出展のため、しばらく東京に行きっぱなし。 今週の我らの現場は、東京ビッグサイト開催のギフトショーです!ギフトショーはとても好きな展示会で、2年前は同時開催のグルメ&ダイニングショーに出展したのですが、今年はいよいよ本丸です! これに向けての準備もあり8月はバタバタだったので、息つく暇なく…でしたが、タイトなスケジュールで伴走してくださったデザイン会社さん含め、たくさんの方々のご協力のおか

経営者がなんで黙想やら瞑想をするのか

水をじっくり染み渡らせるように少しずつ調子が戻ってきた。 それは、分厚い砂漠を固めて形作ったような私の体が、少しずつ水を染み込ませていくようで、少しずつ風を感じれるようになったり、少しだけ笑えたり、炭素や水素や酸素とかの集まりでしかない体に、 意識が込められてくような感覚でもあった。 今飲んでいる薬に慣れてきたのか、 あるいは今の会社メンバーや夫のおかげで、少しずつ自分のリズムを取り戻せるようになっていったのか、 とにかく私は、少しずつ実態のある「わたし」みたいなものを掴

2024.8月読書記録「脳からの切り口で、ウェルビーイングを実践する」

9月になりました! 引き続きメンバー登録してくださっている皆さま、本当にありがとうございます! まだまだ暑い日が続きますね。 私は明日から、東京入りです。 そう! ニイガタIDSデザインコンペ大賞の副賞でいただいた「東京ビッグサイト開催の展示会『ギフトショー』出展」のため、火曜から土曜までは東京です。 先日まで展示会出展に向けての準備が佳境でありましたが、なんとか無事に迎えられそうな予感…。素敵な出会いがたくさんの展示会にしたいです! というわけで、毎月恒例の、8月の

環境設定されることで、相手とホントの部分で深く繋がれるよね

新潟市長との懇談会で講演しました先日、新潟市長の中原市長との「次世代を担う農業者との懇談会」で講師を務めさせていただきました。 私は新潟市の農業者ではないので、私に対してどんな役割を求められてるのか、お声がけいただいたときから担当の方に色々聞きながら講演内容を用意していったのですが、参加者の皆様からはたくさんご質問もいただいたり、嬉しいご感想もたくさんいただき、とても有意義な時間となりました! 懇談会の様子はNHKのニュースにもなってたようで、たくさんの方にお声がけいた

賞を通じて、自分たちを言語化する

もうすぐ8月が終わりますね。 今日は、春からあるデザイン賞への応募、審査がずっと続いていたので、その話をしようと思います。 分かりやすい「箔」は信頼である

【stand.fm】#03 普通の女子大生が、限界集落に移住して農業を始めるまで

お盆が明けまたね。 まだまだ暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょぅか。 私はここ最近、だいぶ体調が良くなってきました。 というか、激悪だったものが、やっと「並」くらいになった程度ですが…それにしてもいっときほどのしんどさがなく、過ごせています! さて、stand.fmも配信中です! 今日は普通の女子大生だった私が 東京から新潟県十日町市に移住して、0から農業を始めるまでの、きっかけのお話です。 ぜひお聞きくださいね。

【stand.fm】#02 どんな会社、やってるの?

こんにちは。 お盆休み、いかがお過ごしですか。 stand.fmでの投稿も少しずつこちらにもシェアしますね。 今日は、そもそもどんな会社やってるの??というお話です。 ぜひお聞きください〜。

【小説】マザージャーニー / めぐる、冬 5

↑はじめからはこちらより ↑こちらに全話まとまってます https://note.com/kanakosato/n/nbcfe75941e1d ↑前話 思い出した。 床に落ちた、ぐちゃぐちゃのミルクレープを。 私の誕生日のケーキだよってテーブルに出てきたミルクレープは、ところどころ破けていて、みっともなかった。想像していたいちごのケーキではなかった。 今までだってそうだ。みんなみたいにかわいいお弁当じゃない。旅行も連れてってくれない。家でもいつも仕事。いつも私の方を

【小説】マザージャーニー / めぐる、冬 4

↑はじめからはこちらより ↑こちらに全話まとまってます ↑前話 「お父さーん!」 山に入る農道を走りながら叫ぶ。夜の山はそれ自体、大きなおばけのようで怖い。けどたぶん、お父さんはこの山のどこかにいる。私の勘だ。 「お父さーん。お父さーん」 走って走って走った。 知っている田んぼ、畑、道、ぜんぶ頭の中で塗りつぶし、走り尽くした。 「お父さん……」 咳き込みながら膝に手をやる。と、お父さんが春に買ってくれたピンク地にハート柄の長ぐつが目に入る。どろどろになって、ハ

「夜の航海のおしゃべり」stand fmはじめたよ

お元気ですか。 やだもう今週末はお盆ですか…。 7月は講演や視察がたくさん月間でした。しゃべり倒した1ヶ月だったなぁ…。 その中で実はいろんな方々から「声がいい」「聞き心地がいい」とお褒めをいただき、そんな話をパーソナル編集者さんとの毎月のzoomで話していました。 「ならば日々のあれこれ、ラジオにしてみるのはどう?」 そんな話に展開し、思い立ったら吉日、その日のうちにstand fmのページを作成し、始めてみました! 確かに声だと、いつも講演で話しているような感覚でお

2024.7月読書記録「やっぱエンタメ、最強よね」

8月になりました! というわけで、毎月恒例の、7月の読書記録をふりかえり。 6月はアドラー月間でしたが、 7月は、こどもが夏休みに入ったり、アントレプレナーシップ教育の授業を小中学校で行うのもあったりだったので、教育関連の本が多め。積読になってた本から消化していった月でもあった。 小説は浮遊するように選んでいったけど、こういう読書の旅も面白いなぁ〜 1.『子どもに教えてあげたい 成績が伸びる子の「復習ノート」のつくり方』高濱正伸/PHP研究所 積読になってたやつを、

経営者で、母な私が、うつになった話

「うつ病ですね」 そう言われたのが、昨年の春だったか。 豪雪地の見上げるほどの雪が溶け、山じゅうが息を吹き返し、緑湧く輝かしい雪国の4月。私は自分が立ち上げた会社の5期目の決算と、大きな融資の支払いを終えた頃、突如動けなくなってしまった。 動けないのに、涙は勝手にほろほろ出てくる。気心知れた4人が集まった役員会議でも、何か事件が起きたわけでもないのに、ぽたぽた涙が落ちてゆく。こはいかに。 その役員会議の帰り道、役員の一人でもある夫が言った。 「病院に行こう」。 それは

体が停電している、そんな日もあるよね

新しい薬が加わった。 たぶん、それが効いたのだろう。 日曜の昨日、一日中、眠たかった。 指のはし、足のはしがビリビリするのに、力が出ない。 そう、薬を飲んだその晩は、体の先端がビリビリして、逆に眠れなかった。 そのビリビリ感は、そこだけ血流が騒ぎ立てているような、にぎやかさを内側に感じるもので、痛いとも、痒いとも違う。 カフェインを摂取しすぎたときの感覚とは近いかもしれない。 筋肉が動こうとしない。 なにか、根本的な、体の司令塔が停電している。 思いと体がどこかでプツリと