2019年、読んでよかった素晴らしい本ベスト5
今年読んだ本(大して読んでないけど)で、とてもとても良かったものを紹介。
【FACT FULNESSファクトフルネス】
10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
ハンス・ロスリング著
めちゃくちゃ感動した。
データを正しく見ていないことで、こんなにも世の中は思い込みで悲観的になっているとは。
データを正しく見ることで、こんなにも世の中がポジティブで明るいとは。
人間はすごい。
きちんと前に進んでいる。
未来は悪くなってなんてない、少しずつ確実に良くなっている。
しかもそれが印象ではなく、データにきちんと現れている幸せな事実。
この本は、未来に漠然とした不安を抱いている人ほど、まるで聖書のように救いとなるだろうと思う。
この本を読んでから「それは事実なのか」をかなり意識するようになった。
そしてそれは、自分の未来を明るく救う。
【サピエンス全史 上下巻】
文明の構造と人類の幸福 サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福
ユヴァル・ノア・ハラリ著
長すぎて、まどろっこしすぎて、日本語訳の独特な言い回しが初めの頃辛かったけど、、、読んでいくうちにかなり面白くなり、のめり込んだ。
いつまでも読み続けたくなるような、壮大でエキサイティングなアドベンチャー。
ずっと読み続けていたい、この冒険にいつまでも入り込んでいたい、と思った。
何よりも人は「虚構」を手に入れたことで、国家や貨幣や企業や宗教が成り立っているという事実は、衝撃的だった。
確かにそうだ。
ただの紙切れ(貨幣)を価値のあるものだと信じて、ただの人の集合体(国家)を誇りに思う。
「虚構」をだれもが疑わず、同じように信じることで、社会がダイナミックに動いている事実。
それを理解することは、社会を理解すること。
「人間とは」を考え、哲学的な思想を巡らす豊かさ。
誰でもオススメできるような本ではないけど、ハマれたら幸せ。
【読みたいことを、書けばいい。】
人生が変わるシンプルな文章術
田中泰延著
これは、めちゃくちゃ良い。
文章を書く人、書かない人、誰でも一度読んだら田中泰延さんの思考のファンになると思う。
バズる文章、ターゲットに向けた文章なんていらない。
自分が読みたいと思うものを書けばいい。
そのためにはどういう思考で、具体的にどうしたらいいか、きっちり詰まっていて学びがある。
この本がすごいのはそれだけじゃなく、学びがあるのにも関わらず著者本人は「ボケにボケを重ねる」ことの大切さを教えてくれる。
(Twitterをフォローするのが早い。)
田中泰延さんが一貫していっているのは、
読みたいことを書けばいい、好きなことをやればいい、ボケたいだけボケればいい。
そんなようなことだ。
人生の真理なので、腕に刻んでおく、先の尖った鉛筆で。
【徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと】
ちきりん著
家を建てる前に読みたかった、本当に。
家を建てる、リノベする、リフォームする、そんな予定のある人は絶対に読むと良い、かなり具体的に「頼む側の目線から」書かれていて、それが分析的でわかりやすい。
でも一番この本で「おお!」と思ったのは、
世の中の取引には「等価値交換」(買い物)だけではなく、一緒に作り上げていく「共同プロジェクト」という思想がある、ということだ。
さらに、具体的にリノベをするにあたって「ここまで固定概念にとらわれない間取りがあったのか」という驚きも新鮮だった。
多分誰でも「普通はこう」というのが潜在的にあると思うが、それを初めから自分自身に「他の方法はないのか?「これでいいのか?」を常に問いかける姿勢。
リノベ本でありながら、「考え方」を学べる良本。
(こちら←でも詳しく紹介したので読んで。)
【夫のちんぽが入らない】
こだま著
泣いた。。。。
こんなにも悲しくて、こんなにも愛情深い、そんな関係があるなんて。
「普通」ってなんだろう?
普通の夫婦はちゃんとセックスできるのだろうか?
普通の夫婦は愛と性は一致しているのだろうか?
普通の人は苦しみを言葉にできるのだろうか?
悲しみや寂しさを抱きしめて、それでも二人きり、いつまでも一緒に生きていく。
歪んだ夫婦像、だけどこれも彼らの「普通」だとしたら、私も私だけの「普通」で生きていけばいい、そんな勇気をもらった。
今年読んだ本は、「哲学」「思想」「思考」について深く考えるきっかけになるような本が多く、それによって自分の行動もかなり変わったと思う。
本はすごい。
来年はどんな本に出会えるだろうか?