トカゲのイメージが覆された日
私がトカゲをこんなに好きになったきっかけは、保育園児の時にミクロネシアを旅してからだ。
それまで北国育ちだった私は、小さなカナヘビとミシシッピアカミミガメ以外の爬虫類をろくに見たことがなく、「なんか小さくてひんやりしたやつ」以上の感情は持っていなかった。無機物と同じ存在だった(無機物をこよなく愛してる人には申し訳ないけれど)。
しかし、南の島で見たトカゲは、何という種類のトカゲだろう、チューブから出したままの絵の具のように鮮やかな緑色で、当時の私が両手で持つのがやっとなくらい