reMarkableと出会って「紙に書く」のはもう辞めた
はじめに
皆さんはアイデアを具現化したり、気づきがあった時どのように情報整理していますか?
スマホにメモする。Notionでまとめる。とにかくスケッチブックに殴り書きするなど、やり方も十人十色あるかと思います。
僕はかなりのノート魔で7年前から議事録やちょっとしたメモ書きもあえてパソコンに入力せずにノートに全てまとめていました。
もはや紙に書かないと情報も自分に身に付いた気がしないほどです。なので紙やノートに書いた内容をパソコンに打ち込むというスタイルで仕事をしてきました。
しかし、ノートは自由に書ける半面大きな課題があります。それは、書いた情報の整理が非常にしにくいということです。
実際に顧客との大事なやりとりをノートなどにメモしたところで時間が経ち、どこかに整理しておかなければいずれその情報をどこに書いたのかを忘れてしまいます。
一方でデジタルツールやパソコンなら、情報の整理が容易です。
アナログのノートとデジタルツールの良いとこ取りな魔法のツールが登場しないものかと長年考えていました。
しかし、一年前のある日その願いを叶える魔法のようなツールに出会ってしまったのです。
そのツールの名前は、「Remarkable」。
とある知人と打ち合わせ中に使っておりそのあまりの使い心地の良さにすぐさま購入に至りました。
あれから僕は一切紙を使わなくなり早1年が経ちます。
1年間愛用してきて良いと感じたことおすすめの機能や改善が必要なポイントなど根掘り葉掘り解説しました。
割と購入前にまとめレビュー記事を見ましたが、機能や使った感想など赤裸々に明かしている自負はあるので気になった方はご覧いただければ幸いです。
ちなみに私はreMarkableの回し者でもなんでもございません(笑)。
このツールが好きだからこそ、そして教えて欲しいと周りの人からものすごく言われるのでこれは記事を書いてシェアした方が早いと思い執筆に至りました。
reMarkableとは
reMarkable 2は、紙のような書き心地で書け、タイピングや読書体験もできるデジタルノートブックです。
reMarkableの運営会社は、ノルウェーのオスロに拠点を置くreMarkable ASで2013年にマグナス・ワンバーグによって創業されました。
2022年5月の時点で、100万台を売り上げ、10億ドル以上の評価額で資金調達を閉めるという大きなマイルストーンを達成しています。本社はノルウェーのオスロにあります。
マグナス・ワンバーグは紙への個人的な好みからインスピレーションを得て、通知やソーシャルメディアなどの邪魔が入らないように設計されており、制約がない集中した体験を実現するためにreMarkableを作ったと言われています。
GoogleDriveなどのクラウドストレージサービスとの同期、一度充電すれば2週間バッテリーが持つなど特徴があるので詳しく解説していきます。
具体的な機能と特徴
ここからは主な機能について解説していきます。
1.紙のような手書き体験
まず最初に触れたいのは、このデバイスが提供する紙のような手書き体験です。
冒頭で述べたように昔から手書きのメモを愛用していました。しかし、紙のメモは持ち運びに不便で、何よりもいつもパソコンに入力したら紙を捨てていたりしたので環境に優しくないし、ゴミになるのも面倒だなと感じていました。
Remarkableは、そのような課題を見事に解決してくれます。
書き心地はまるで紙にペンを走らせているかのよう。この感覚は、他のデバイスではなかなか味わえません。
2.集中力を高める設計
次に、このreMarkableは集中力を高める設計がなされています。
なぜならiPadやスマホのようにアプリの通知が一切なく、あくまで紙上での考え、読む、書くという最低限の行動しか出来ないからです。
僕は普段からプロジェクトに取り組んでいますが、このデバイスのおかげで集中力が格段に向上しました。
この他に邪魔されない時間は創造性を最大限に引き出してくれます。というもう戻れません(笑)。
3.アクセサリーによる拡張性
私はまだ使ったことはりませんが、Remarkable のアクセサリー、「Type Folio」も見逃せません。
このキーボードを備えたケースは、タイピング体験を向上させます。
手書きだけでなくタイピングでブログを書く際や、長い文書を作成する際には、このType Folioが非常に役立っていると海外の商品レビューでも多く見かけました。
最近は、当初のiPadが流行してそれと同時にiPadケースが出てきたようにreMarkable専用ケースなどのラインナップも続々amazonで出品され増えてきたなと感じています。
恐らく今後いろいろなアクセサリーが出てくるだろうと予測しています。
4.クラウドとの連携
このデバイスの魅力は、クラウドサービスとのシームレスな連携です。
私はよく外出先で作業をすることがありますが、その際にもRemarkable で作成した文書やメモは、自動的にクラウドに保存されます。
これにより、どこからでもアクセスが可能となり、作業の効率が大幅に向上します。
私の普段の使い方とおすすめポイント
取引先からのヒアリングシート、会議の議事録などファイリングしたい場合は特定のキーワードを用いてreMarkableにフォルダ仕分けするようにしています。日記やタスクも週次、日次でここに記入しており整理もできます。
本体とデスクトップアプリとも情報が連携しているので、クライアントの議事録をアプリから検索して後で見返すことも容易です。
ファイルの名前を工夫して付けることで、情報に辿り着ける時間も短縮されますので、意識的にわかりやすい名前にするようにしています。(日本語でファイリングできないのは残念ですが、英語の勉強と思っていますw)
1.文書のメール送信
作成した文書を指定したメールに添付することが出来ます。特に重要なノートは特定のメールアドレスに送信して後で見返すようにしていたりもしています。
2.文書のタグ付け機能
ノート情報は一つ一つのページにタグ付けをすることが可能です。書いた情報の検索性を上げるために最近気になる情報についてのノートを書く時は基本的にタグ付けをしています。
3.ライブドローイング機能
また、良い点としては、会議やオンライン会議の際にreMarkableをデスクトップアプリと連動させ、そのまま書きながらライブビューイングすることができることです。
ほとんどタイムラグが無く、なめらかに反映してくれるのでとても快適な体験だと毎回感じています。
例えば、取引先と重要事項を決定する際に可視化して確認し合うことはお互いの認識齟齬も防げますし、かなり重宝しています。
4.とにかく充電が持つ
公式では一度満タンまで充電すれば2週間は充電が持つと記載されています。最初は本当にそんなに充電もつの?と懐疑的でしたが、本当にそれくらい。驚くくらい持ちます。
実際に1年くらい愛用していますが、今でもしっかり書き込みをしてもそれくらいは持っていると実感しています。
5.文書のテンプレートがとにかく豊富
文書テンプレートがとにかく多いのも推しているポイントです。
文書のスタイルをあらかじめ決めた上でメモが出来るのも嬉しいですよね。しかもTODOリストやダイアリーなど普段使いしがちなビジネスから日常のテンプレートが揃っているのでとにかく便利、、。
私がよく使うのはこの「Week Plannner」です。
テンプレートを使えば、いちいち線を書き込まずに済むのですごく重宝しています。
また、消しゴムで間違えて消したくない箇所はレイヤーに分けて記載するなど地味にレイヤー機能があるのも助かっています。
改善が必要だと感じたところ
1.日本語は使えず、文字化けする
私が感じる不足点としては、販売がまだ日本国内では行われていないため日本語でのファイル名作成ができない点、冒頭で述べた読む体験としても日本語のファイルPDFデータを読み込むと文字化けしてしまうためこの機能は日本語のみの方にとってはまだまだ課題だと感じています。
2.通常ペンでは消しゴムで消すのが面倒
消しゴムで消すときに通常ペンだと面倒です。
reMarkableはタブレットとは別でペンを購入することになっており、ペンは、ペン芯の反対側に消しゴムがあるペンと無いペンの2種類あります。
私は最初から知人におすすめされて消しゴム付きのペンを購入し、快適な気持ちで使い始めることが出来ましたが、ペンに消しゴムがなく毎回クリックして消すことを考えると非常に面倒なのでデフォルトでここは付けた方がいいだろう、、という感想を持っています。
ここでは、正直高い方のペンを使うことをおすすめしています。
3.価格が高い
amazonで購入すると、非常に高く、10万円前後します。ペンやケースなど付属品を付けると8万円前後は優に超えます。
まぁまぁ高いので元が取れるくらい日ごろから書くという方向けな価格帯だと言えます。
現在reMarkableは日本では商品が取り扱いされておらず、公式サイトから直接購入するのが良いです。
購入を検討されている方は、必ずreMarkable公式サイトから購入することをおすすめしています。
こちらから確認いただくことが出来ます。
【希望的観測】今後reMarkableどうなっていくのか?
reMarkableヘビーユーザーとして今後デジタルノートはどのようになっていくのか考察してみました。
基本的にノートやメモについては、自由に書ける創造性を発揮できるところに強みがあると考えています。
それが書くのと同時に情報整理する、シェアするという強みを得たのがreMarkableです。
ですから、今後は自分の頭の中にある書き出すことでデータを蓄積させ、思考傾向を分析するという機能展開がなされるのでは?と個人的には考えていますし、そうなって欲しいと願っています。
例えば、reMarkableに書き込んだ情報を元に今後生成AIと連携して、自分が普段から思っていることを書く。
そのノート情報を元にAIが思考傾向を分析し、どのような傾向があるかであったり改善案などのアドバイスを生成AIに分析してもらうような使い方が考えられます。
また、現状ではまだできませんが、ノートに書いた情報をテキストとして全て文字認識し、思いついたキーワードから全データに瞬間的にアクセスして検索をかけられるようになることです。
例えば、1年前に人生プランを書いたページの行方をフォルダ名を付け忘れてしまって5年後にそれをまた見つけ出したい場合に連想する特定のキーワード【収入のアップetc】から一瞬で見つけ出すなどです。
reMarkableの強みが情報のアウトプットと検索性向上だけでなく、脳の外部メモリ以上になる日はそう遠くない気がしています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
以上からわかるように、Remarkable 2は僕にとって欠かせない存在となっています。その手書き体験、集中力を高める設計、便利なアクセサリー、そしてクラウドとの連携。これら全てが、僕がこのデバイスを全ての人におすすめしたい理由です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。この記事が皆さんの何かの参考になれば幸いです。