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#3【感情ふつふつオバケ】 役作りと人間造り

人にどう思われるか?
これは一生を通して、全ての人たちが一度は立ち向かうテーマではないだろうか。

「こう思われたい」とか「こう見られたい」が全ての行動や生き方の要因になっていると言ってもいい。
しかし実際のところ、自分はどう見られているのだろう。

だいたいが願望と現実では多少の差異があって、その差異の幅を遠ざけたり近付けたりしてみるけれど、まあなかなかそんなに簡単な話ではないですよね。

わたしもその幅の大きさに悩んだりしたこともあるが、今日お話ししたいのはその『願望≠現実』つまり

どう見られたいか?
どう見られているか?

この差は、あなたの人間らしさ😉ってお話しです😆✨


第1回はこちら▽▼▽

第2回▽▼▽




■自分分析

その名の通り自分のことを分析する力や癖は持っておきたい。
こういう時、私っていつもこうだよなぁ~とざっくりでも良いので気付く癖。これはどんな時にでも冷静になるというきっかけになるから、出来るだけ回数は多く、時間は長めに考えていきたいところ。

いきなりそれが難しいとしたら、1日の終わりに少し考えるだけでもいい。
ここで大事なのは、自分を判断するのが自分自身なので、褒めるところは最大限に褒めること。反省すべきところは、忘れない程度に頭の隅に入れていくということ。
つまり、ダメなポイント(いわゆる短所)があったとしても凹むために気付くのではないということである。

自分分析は、やり過ぎると病む。自分のネガティブな部分を考え込むためではなく数学の公式みたいに覚えるだけのために思い出しておこう。

「こうでなくてはいけない」というタイプは無いのだから、どんな小さな心の揺れもすべて知っておきたい。

■役柄は長所ではなく短所で決まる

例えば自分が何かの役をもらったと考えてほしい。
役柄を考えるときに、その役の長所は思いつきやすい。何故なら普段我々が
「人にこう見られたい」が大体長所として挙げられるポイントとなるからだ。

きれい、優しい、かっこいい、仕事ができる、頭がいい、運動神経がいい…等々。
誰もがうらやむポイント、それが長所となる。

しかしここで覚えておきたいのは、その長所は正直に言ってあまり重要ではない。
むしろ、役作りの上で「長所」はいらないといっても過言ではないかもしれない。

では役柄の「短所」を挙げるなら。
サイコな犯罪者や意地悪ないじめっ子、とかそういうのはいったん置いておいて、普通に生活している人間のレベルでの短所。

人には言えないけど自分ってこんなところがある、というところをそっと心の中で挙げてみてください。

ちなみに私は、人見知り、短気、せっかち、すごい寝る、心配性なくせに楽天的、どんぶり勘定、完璧主義、掃除が苦手、ジャンクフード大好き、下戸なので飲み会嫌い、そしてこの世が驚くほどの怠け者。
まだまだここに書ききれません💦人に言えない部分もたくさん(かなり)あるからです💦笑

でもこの「短所」こそが役柄の幅になってくるのです。
言い方を変えると、より『人間らしい』ということになる。

長所と短所、バランスこそ必要だがどちらか一方だけ、というのはかなり薄っぺらい人間像になってしまう。

たとえば「優しい(長所)」役だとして、ただの優しいだけの人間では面白さに欠ける。
人見知り(短)+せっかち(短)+完璧主義(短)+優しい(長所)だとしたら。ずいぶん人間ぽくなってきたと思いませんか?

つまり極論、作った方がいいのは長所よりも短所。短所があればあるだけ人間らしくなる。長所しか見えない完璧人間って、憧れではあるけど隣にいると意外にも面白くないものです。

役柄=人間性。表面の長所は後付けでもカバーできる。

■短所を知ったらあとは出し方・隠し方

そもそも役柄=俳優と思いがちだけど、ほとんどすべての方の日常にもかなりこの「役柄」が当てはまる。
役柄というより役割みたいなものかな。

家族の前や友人の前、先生の前やお客様の前で、等しくキャラクターや話し方が一緒という人はほぼいないと言ってもいい。
その場面や相手よって少しずつ変わっていくものだ。

俳優も同じく。その小さな差をより繊細に表現していく。逆に言えば、より素直に出していく方が良いということになる。
冒頭の、

どう見られたいか?
どう見られているか?

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