Well-Beingな社会を創る
Well-Beingとは
Well-Being(ウェルビーイング)という言葉が最初に使われたのは、1946年に設立された世界保健機構(WHO)の憲章です。
「健康とは、単に疾病や病弱な状態ではないということではなく、身体的、精神的、そして社会的に完全に良好ですべてが満たされた状態である」
単純に心身の健康だけにとどまらず、心が豊かになる社会(福祉もあわせて)良い状態であるということだということです。
注目されているのはどうして
世界でたくさんの心理学者が研究論文を発表され、特に幸福学の研究では日本でも慶應義塾大学大学院システム・デザイン・マネジメント研究科の前野隆司教授の多くの著書が有名です。
世界の心理学者たちによって、しあわせな人は創造性が3倍高いこと、生産性が1.3倍高いことなど経済にも影響することがわかってきました。
時代の変化とともに価値観が変わった
高度経済成長気は、モノをどんどんつくり、お金のあるなし、地位の上下が人々の尺度になっていました。常に他者と比べられる財でもあります。世の中は変化し、モノをどんどん増やすことより本当に必要とされるもの、巨万の富よりもささやかでもしあわせな暮らしを、地位や名誉がほしいだけの言動は共感をよばず、気が付いたら裸の王様のようになっていることも。
モノの豊かさよりも心の豊かさへと時代が変化してきました。
急激な右肩あがりの成長が環境問題や格差社会といった課題をうみ、それを解決していくための研究としてウェルビーイングがすすんできたともいえます。
モノやカネ、地位といった地位財では立ち行かなくなってきています。