今できることをやればいいじゃない
こんにちは。きっかけアクセサリーのお店カナ・ノワール堂の音海奏乃です。
今回は、自分ができることのお話をちょっとだけ。皆さんは休もうと思ったとき、しっかり休めますか? そんなお話です。
ほぼマグロ
ほぼカニ、ほぼホタテ、ほぼカキフライ……。そういう名前の商品を目にすると、ちょっぴり元気になれます。なぜって、100%完璧ではなく、ほぼ、の状態で堂々としているから。魚のすり身をいくら加工したってカニやカキフライにはなれません。でもそれをわかったうえで、なれなかったけど近づいてるよ、と胸を張っているような印象を受けるのです。
それでいうなら、私はマインドはヤドカリながら、行動面ではほぼマグロです。というのも、止まっていることがとても苦手だから。目標を決めたら、何か動いていないといけない気がしてしまうのです。
ハンドメイドでいうと、写真を撮ったり、説明文を考えたり、宣伝をしたり、やることがたくさんあるのですが、時間があると、それらをしないといけないような気分になっているときがあります。とにかく、行動を起こして、動いていないと、世間から置いて行かれている気がしてならなかった。だからいろいろ動いてみるけど、結局どれも中途半端になっていました。
そんなマグロのように、泳ぎ続けてなくてはいけない理由はないのに、自分で自分のペースを崩して、無理していたんですね。そんな状態からどう変われたかというと……残念、なにも変わっていません。
心にも交通標識を
気だけが焦っていることには気づいたので、自分なりに交通標識のような感じで、速度のルールを設けることにしました。ご安心ください、違反しても、違反切符は切られませんよ。ただちょっと、頑張りすぎると後に響いてくるので、それをセーブするための標識です。
あっちも、こっちもと手一杯になっているときは少し物事を減らして、休んだほうがいい時は、しっかり休む。休むと一口に言っても、いろいろな休み方をすることで工夫しています。考えることを休める日、動きを休める日と分けてみています。
どうしても休んでいる間に、やりたいことが出てきたときは切り替えて取り掛かります。休んでいることが悪いような気持ちになったときは、休むことのメリットを考えます。そして「休むことで、今そのメリットを実感できるんだ」という考えに変えて、休むことを楽しめるようにしています。
そうやって、つい見失いがちなコントロールを、時々標識を意識することでなんとか速度を一定にするように心がけています。
かも、それはダックかもね
それでもなんとなく落ち着かなくて、不安になるときは「かも」を口癖にしています。
「今、無理しなくてもいいかもね」「休んだほうが、いいアイディア浮かぶかもね」「動いてみるとわくわくできるかも」
こんな感じでやんわりと言い換えるだけで、謎の切迫感からは解放されます。そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない、というほうが、最終的に自分に決定権があるということが強く意識できます。かも、の可能性を信じるも信じないも、自分次第。自分で決めるとなると、冷静に状況を把握できるようになることもあります。だから、つい焦ってしまうときは、その口癖で何とか乗り切っています。
かくいう今も、ブランディングに説明文の再考に製作に登録に、といろいろなことを同時進行してしまって大変なんですけどね……。動くも休むも、それが今やることなら、それを今やればいい、と緩やかにとらえて、ちょっとずつ前に進んでいきたいですね。
きっかけアクセサリーのお店カナ・ノワール堂
音海奏乃