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お弟子モニターを受けることを検討している方へ【リスクの解説】
(私はアメリカでの大学生時代から
定期的にカウンセリングを受けており、心理学を専攻し、
ビジョン心理学に関しても、
チャックの和訳されていない著書も含めて読み、
ココロノオフィス販売のカウンセラーのあり方や知識に関する
動画を視聴した者です。
脳科学や精神医学の知識も少しあります。)
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お弟子モニターには、素晴らしい恩恵もあり、そうでない面もあります。
この制度は、一般人の参加で成り立っています。
関係者同士ではありません。
そして、コラテラル・ダメージ(collateral damage)が大きすぎる、
笑って済ませられるものではないというのが私の見解です。
歯科衛生士の友人がいます。歯石を取る実習を関係者同士ですると、
みな口の中が血だらけになるそうです。
彼らは関係者同士であり、そうなることを事前に知らされ同意しています。
一方、
お弟子モニターにリスクがあることは、全く告知がありません。
そして、一般人が収集されており、誤って攻撃を受けた際の補償がまったくありません。
根本氏お弟子カウンセラーの無料モニターを受けることを考えておられる方へ。
大半の新米お弟子さんは、真面目で誠実で、熱心に活動しておられると思います。(第一回目から素晴らしいお弟子さんもおられます。)
そのような方でも、お弟子さん制度中の臨床経験の少なさがゆえ、
不適切なカウンセリングを行ってしまうこともあります。
臨床心理士や公認心理士が全員すばらしいというわけでもないと思います。
お弟子さんたちだけの問題ではないということです。
そして、すべてのお弟子さんにこの問題が該当するとは考えていません。
お弟子制度の特徴(放任主義)
実際、課題をやるもやらないも自由だし、講座の参加も自由です。
ご自身で判断してやっていただきます。
良く言えば自主性を重んじることになるんですけど、悪く言えば放置プレイです。笑
癒し・許しまで持って行く必要は必ずしもないのですが(半年では難しいケースだって少なくないし)、自分自身と向き合えないカウンセラーがクライアントと胸張って向き合えるとは到底思えませんよね。
元々私が「来る者拒まず、去る者追わず」というタイプなこともありますが、「好きにしなよ」「自由にやったらええよ」というポリシーです。
さらに根本のお弟子さん制度では手取り足取り細かく教えることは致しません。疑問や質問があるときは積極的に発言してください。
カウンセリング同様、根本は「聞かれたら答える」というスタンスですので主体的に講座に参加できる方が望ましいです。
明らかに間違ってる場合はそれを伝えますが、そうでない場合は「それは自分で選んだことなのだから」と否定などはしません。むしろ、肯定的に見ようと思います。
このシステムは、お弟子さん自身に良識があり意欲があり、ご自分を省みる力がある場合には成立するような気がします。
お弟子さんがご自身と向き合っていただくために課題が出るそうですが、それをやらなくてもOK、提出しなくてもOK。自分と充分に向き合ってこなかったお弟子さんも登場するわけですね。
ある程度癒し・許しができていないカウンセラーは危険です。クライアントを攻撃する可能性が高いからです。
質問があれば答えるが、ない場合は答えないということは、お弟子さんがご自身の不明点さえ自覚していなければ、その問題はスルーされてしまう。質問をする意欲さえなければ、ご自身の(素人)判断で物事が進んでしまう。それを個性と呼ぶこともでき、不適切言動に出ないならよいのですが…
私の経験では、4期のお弟子さんたちは最初から素晴らしい方が多かったです。根本氏によると、4期は講座中の質問が特に多かったそうです。「明らかに間違ってる場合はそれを伝えますが」と書いてくださっていますが、私が過去に一度だけ、お弟子さんの不適切行動を報告したときには、「本人が気づかなければ意味がないので、私から何か言うということはありません」というご回答でした。そのお弟子さんは、コンビニの接客としてもアウトな態度を取っており、アンケートを送ってこず… 私は、この人が他者にも同じことをしてしまうことを防ぎたいという強い想いでした。(あれは明らかに間違っている言動ではなかったのか?私の証言が疑われてしまったのか?)
お弟子モニターにまつわるリスク
①スキル・経験不足による不適切なカウンセリング
クライアントの問題を解決したいがゆえ、カウンセラー個人の意見を押し付ける
頭が冴えているとアピールしたいのか、カウンセリング開始後数分で、「あなたの問題は〇〇です!」と断言する
クライアントに何が起こったのかを知りたいがゆえ、警察の取り調べのような、クライアントにとって過酷な場を作る
途中で集中力が切れる
上記のような問題は、おそらく悪意がなく、
経験を積むうちに改善される可能性があると思います。
②良識・常識の欠如による不適切なカウンセリング
こちらのほうがやっかいで、改善する可能性が高いのかは私にはわかりません。
(クライアントから聞いてもいないのに)カウンセラー自身の家庭内暴力の詳細を急にそして泣きながら繰り広げる
カウンセラー自身の不機嫌や鬱憤をクライアントにぶつける
ずっと下を向いていて、クライアントが話しかけても無視し、「自分で考えたら?」と平然と言う(←私が根本氏に報告した人です)
理不尽なことでクライアントを責め立てる(「だからあなたは幸せになれないんですよ!」)
クライアントが話しているのを幾度も遮り、自己主張を繰り返す
上記①②の出来事はすべて私が経験したことです。
しばらく悪夢を見たり、泣いたり、気分が塞ぎ込んだりといったこともありました。
③すべて自己責任であるということ(何かあっても誰も助けてくれない)
そのようなことがあっても、何の補償もありませんし、誰も助けてくれません。根本氏も介入はしてくださりません。
外部のカウンセラーにでも、ベテランのお弟子さんに助けを求める場合でも、もちろん自費です。
だからこそ、カウンセラーの不適切言動を我慢する必要はないと思うのです。
*外部のカウンセラーや、別のお弟子さんに相談したい場合は、
「別のカウンセラーの言動で傷ついてしまったことについて相談したい」と事前にお知らせしておいて、対応可能であるか確認してください。
特に有料の場合は、確認を取ってからお振込みされることをおすすめします。
なぜかというと、①「私はその場にいなかったので何とも言えません」で話が進まない場合や、②「大好きな仲間や師匠をわるく言う人の力にはなれない」とお感じになる人もいるからです。
私の経験では、外部のカウンセラーは①、お弟子さんは②(と若干①)の反応でした。
④証拠がないため、他者に相談がしにくい
オンラインカウンセリングでも、密室になります。
何か不適切なことが起きても、証拠がなく、あなたの証言のみになってしまいます。
そのため、信用してもらえなかったり、まともに取り合ってもらえない可能性があります。
私の場合はそうでした。目撃者や証拠のない性犯罪の取り扱いのようでした。
カウンセリングでトラブルが起きたときにネックなこと⇒証拠がない|Kana 『あなたの傷を力へ』よりそい型カウンセラー◇カウンセラー業界の分析 (note.com)
大切なこと
①最優先はあなたの心の安心と安全です
②少しでも「え?」と感じられる言動をカウンセラーがした時点で退避しましょう
カウンセラーの不適切な言動にお付き合いしたり、それを我慢してあげることは、モニターの一部ではありません。
正直なところ、主催者側は「無料なんだから多少のことは水に流して」という意図をお持ちかと思いますが、「多少では済まないこと」も起きることがあります。
こちらが我慢していると、向こうはもっとエスカレートしないでしょうか。
無料だからといって1万円だからといって、あなたの心をすり減らすことはないです。
余裕がある場合は、「〇〇なので失礼します」
(私は、「相性がよくなさそうなので」と告げていました。)余裕がなければ即退室して大丈夫だと私は考えます。
おかしなカウンセリングを行っていなければ、クライアントが途中で退室することはないからです。後日、心が落ち着き、アンケートを書くことが負担でなければ、
なぜ退室せざるを得なかったのかをお知らせしてあげてもよいかと思います。もし、あなたが人間観察がお好きで、おかしな言動をしてしまっているカウンセラーを見ていて心から楽しいと思えるのなら、続けていただいてもよいかと思います。
③まずは心を全開にはせず、カウンセラーの安全性を確認しましょう
心を大きく開いていると、おかしなことがあった場合に、すごく傷ついてしまいますよね。
本当は、クライアント側はこのようなことを心配しなくてよいはずなのですが、あなたの心を守るために、まずはカウンセラーの様子を見てみてください。
「この人、良さそうだな。合いそうだな。」と感じられたら、徐々に心のオープン度を高めていってください。
お弟子モニターのギャンブル性
これは私個人の見方ですが、ギャンブル性があると感じています。
新米でも非常に優秀な方はおられますし、その方に当たったらとても幸運です!
一方、「タダより高いものはない」より、もっとつらい思いをしたこともたくさんあります。
号泣したり、死にたくなったりしたこともあります。
現実では「カウンセリング=100%安心・安全の場ではない」そうあるべきだけれど…
心理カウンセラーという対人援助職を自ら選んだ人が、
クライアントをグサグサ刺している風景には、耐えがたいものがあります。
ちなみに私は痛い目に遭いすぎて、モニターを受けることをやめました。
ベテランさんのモニターは時々受けます。
ベテランだからといって、素晴らしいという保証にはならないのですけどね。一般的に、経験を積んでいる人のほうが安心ではあります。
この問題を改善する私の試み
この、不適切言動カウンセラー問題について、誰も助けてはくれないと気が付きました。そこで私は、自らそれを改善する努力を始めます。
不適切な言動を含んだカウンセリングをするお弟子さんに最後までお付き合いし、私から詳細にフィードバックを送りました。
それにより、少しでもその人のカウンセリングが改善して、他のクライアントさんへのダメージを減らしたいと考えていました。
ただこの活動、終わりがありません。彼らはどんどんやってきます。
そして一人では無理です。疲弊困憊し、この活動は引退しました。
トラウマが大きいかもしれない方は、避けたほうが安全かもしれません
虐待やトラウマのサバイバーである方には(私もそうです)、
より慎重な姿勢をおすすめします。あなたの心を守るために。
ビジョン心理学のみの知識をお持ちの人には、あなたのことを任せないほうが賢明かもしれません。
不適切な言動を取られてしまった場合に、クライアントのダメージがかなり大きくなってしまう可能性があるからです。
お弟子さんたちの9割は、メンタルクリニックなどに通院されている方を断っていますが、神戸メンタルサービスでは受け入れています。
その点では、神戸メンタルサービス所属カウンセラーのほうが知識・スキルが深いのだろうと察します。そちらでも、無料電話相談などを実施されています。(私は受けたことがなく、どのようなものかは知らないのですが)
虐待・トラウマサバイバーは、お弟子モニターを受けないほうが安全です|Kana 『あなたの傷を力へ』よりそい型カウンセラー◇カウンセラー業界の分析 (note.com)
あなたの心が守られますように
あなたがモニターを受けることにしても、しなくても、あなたが安心して過ごせる場所がありますように。
現在、カウンセリングは様々な場所で受けることができます。
日本でも早く、保険適用ができるようになってほしいですね。
以下に、無料相談窓口(カウンセリングというよりは、相談になります)を記しておきますね。
本当に食べていくだけで精一杯の場合、心のケアはどこで受けたらいいの?|Kana 『あなたの傷を力へ』よりそい型カウンセラー◇カウンセラー業界の分析 (note.com)
現在、私の95歳の祖母が入院しており、即日ご返信できるお約束ができないのですが、もしカウンセリングでつらい思いをされて苦しんでおられたら、メールでお便りをください。私はあなたに寄りそいます。
10/11/2024:祖母の人生が終わりを迎えようとしているようです。
元気になったらまた帰ってきますね。
お一人で苦しまなくていいんですよ。
💕