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与える人

今日は私が住むフラット(アパート)のオーナーについて綴ります。
彼女を一言で表すと”与える人”なのです。
フランス出身で、年齢は分かりませんが息子さんが60歳なので、
私の祖母くらいでしょうか。
毎日素敵なドレスを身にまとい、メイクをしっかりし、
家にある家具や食器や小物など一つ一つがおしゃれなのです。
フラットはノッティングヒルという立地のいい場所にあるのですが
家賃は破格の700ポンドで、誰もがありえない!と言います。

今日は彼女が私とシェアメイトと日本人の友人を招待してランチをしました。お皿の用意の仕方やお料理の提供の仕方が、まさにフランス料理屋さんに来たかのようで、全力でおもてなしてくれました。
お料理はグリルチキンやグラタンが出てきたのですが、どれも1時間以上かけてオーブンで焼いたもので、この上もなく美味しかったです。
ワインやコーヒーもいただき、5時間以上かけてランチとお喋りを楽しみました。

先月は、私が買い物に行こうとしたときに、何気なく”夏服がないの。”と話をしたことがあります。買い物に出ましたが特に欲しいものが見つからずに帰ると、彼女がワンピース2着とトップスを1着プレゼントしてくれました。

さらに私がロンドンに馴染めず、仕事探しに苦労して、寂しくて辛かった時に話を聞いてくれて、日本人の方を紹介してくれたこともありました。あの時彼女が助けてくれなかったら私はロンドンにいなかったと思います。

このように彼女は当たり前のように、誰に対しても”与える人”であり続けているのです。年齢を重ねていいる彼女はとても美しく、可愛らしいです。自分もこんな風に年齢を重ねて大人になっていきたいと心の底から思える女性です。

実は私の2023年の目標は”与える人になる”でしたが、彼女と生活を始めてからは与えてもらってばかりだなと感じています。(こっそりバスルームやトイレ掃除をしていますが、彼女が与えてくれるものに比べたら微々たるものだと思っています)
彼女は腰痛を抱えているので、今勉強しているアロマセラピーやピラティスが何かの役に立てないか…こっそり計画を企てています(笑)

多くの方がロンドン(海外)に来て、住みやすい環境を手に入れるまで
苦労を重ねている中、私は本当に幸運だったと思います。
このありがたさを絶対に忘れたくないです。必ず何か役に立てるような、
お返しができるように、日々成長していきたいと思っています。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日も素敵な一日になりますように。


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