本当に、膝痛に正座は良くないか?
「膝が痛い時には床に座るのは良くないので、椅子で生活しましょう」とアドバイスを受けることが多いと思います。
それは、なぜ膝が痛んでいるのか?
その原因を理解していないからのアドバイスであると私は考えます。
脚が捻じれて膝の内側が痛いケースなど以外の膝痛では、例外なく腿の上の筋肉である大腿直筋が膝の関節面を狂わせています。
したがって、正座によりその大腿直筋をストレッチしてあげるのは膝痛に効果が高いのです。
しかし、正しい正座を行わなければ逆効果になりますので注意してくだい。
◎正しい正座とは、写真のようにまず骨盤をしっかりと立てます。
◎そして体をやや前傾して股関節に体重が掛かるようにします。
上の◎2つを守ることにより引っ張られていた大腿直筋が元の状態に戻ります。
また、この正座矯正を行う時に注意していただくことは・・
関節の状態などは人それぞれですので、決して痛みがない状態で行ってください。
痛いのに無理をするとかえって状態を悪化させます。
膝関節は骨同士がずれないように靭帯に守られていますが、靭帯は一度伸ばしてしまうと元に戻らないともいわれますから、これは必ず守ってください。
ですから写真では座布団を2つに折った状態で膝の間に入れていますが2枚でも3枚でも痛くないだけはさめてください。
ただし、たくさんはさめるほどストレッチの効果は弱くなりますから、痛みが無いようなら少しづつはさむ量を加減してください。
又、すでに人工関節が入っている方は、人工関節事態に何度まで曲げられるという可動制限がありますので、必ずその範囲で行うことが大事です。
行う時間は10~15分が効果を得る最低ラインなのですが、はじめは短い時間からスタートし、痛みなく座れているのなら少しづつ様子を見ながら時間を伸ばしてみてください。
行ってみて膝痛が少しでも軽減するようなら、股関節矯正を受ければ確実に改善しますので、完治を目指すなら検討してみてください。
くれぐれも痛みなく、自己責任において少しづつの時間からお試しくださいね。
膝痛の原因から根本的に治す礒谷式力学療法ベースの整体院