健康のための走り方と競技のための走り方?②
『健康になるランニング』と『競技としてのランニング』は違うというお話の2回目となります。
まず、その根拠として股関節のメカニズムを考える必要があります。
そもそも、脛にある2本の骨の太い方の脛骨は距骨と言う骨に乗り、距骨は踵の骨に乗っています。
そして、足の縦アーチと横アーチにより足の裏全体に体重が分散されるようになっています。
人間の体は神様がデザインしたように無駄なく合理的に出来ていますから、踵の骨の大きさを見ても、足首の滑車構造などを見てもやはり踵で接地して小指側に重心が移動し、最終的には親指に抜ける体重移動が正しいと思います。
それは、踵で接地すると脚に捻じれが生じにくいのですが、つま先で接地すると脚全体が捻じれやすいという傾向があることを見ても確信が持てます。
脚の筋肉のバランスが悪ければその傾向は顕著に表れてしまいます。
特に内転筋群が弱いと脚の内捻じれを抑えきれず股関節に内旋と言う内捻じれを生じ、それが膝痛、腰痛の原因になります。
ですから『健康のための走り』であれば、『正しい歩き』の延長として、ベアフットシューズを着用して、踵接地で 心拍数を上げない遅筋を鍛えるスローランを。
『競技のラン』であれば、バネを補助して筋肉を助けてくれる厚めの底のシューズを着用して、その競技者の筋肉のバランスと強さに応じて踵より前方のどこで接地するかを決めると良いのではないでしょうか?
ですから、競技のランを行う方も普段のトレーニングではベアフッドシューズで踵接地ランで『地脚』を鍛え脚の筋肉のバランスを良くし、試合では厚めの底のシューズでつま先接地でスピードを出す!
・・・と考えるのが体のためであり、パフォーマンスの向上になるのではないかと思いますがいかがでしょうか?
そして、どちらの『走り』においても守るべきだと思う注意点は3つ!!
①足先は真っすぐ進行方向に向けて平衡を保つこと。
②上半身は垂直にしてどこにも力みを作らず、脚と連動して動かす事。特に左右非対称な動きは必ず修正すること。
③骨盤が脚と連動して動くこと。
少なくても、これは守らないと歩きと違い走りは負荷が大きくなりますから、けがや痛みを招いてしまうと思います。
この話を参考にご自分に合うトレーニングでランニングを楽しんでください。
ランニングフォームも股関節目線で考える礒谷式力学療法✖ CS60の整体院 杉並区・西荻窪 鴨下療法所