詩のようなもの#28~30
28.初
あなたに捧げるのは初めてがよかったけど
きっと初めてだったらあなたに抱かれてなんていない
29.垢抜け
あの時のショートカット どこにいったのさ
深爪の柔い指先が 僕の頬刺していたじゃないか
青色ジャージあぐらかいて 大きく笑ったあの口は
桃色スカート子鹿足 小さくうふふと微笑んで
30.センター
そんなに可愛い顔をして 刺されて終わるなんて台無しじゃないか
小さなまち針が 君を傷つけてやまない
病まないわけない それでも痛みも止まないし
儚い君が好きだったけど ほんとに消えたらやってらんないや
オチなしみたいに 輝きは移ろいでいくんだろうけど
僕の心に残った塊