詩のようなもの#16~18
16,増悪
涙の数が増えるほど 自分がこぼれ落ちていく
笑顔の数が増えるほど 自分が固められていく
怒りが満ちるほど 自分が醜く象られていく
何もなければ無いほど自分が薄まっていく
17,春夏
青春はもうやめた
赤いルージュで生きてやる
熱い 火照る夏を
18,未定
君を笑わせることができるようになったら
次は僕の前で泣いてくれたらいいのに
君の木陰になりたくて 優しくしてみるけど
こっちに来てはくれない
雑に扱えば 嬉しそうにするから そうしてみるけど
本当はとびきり優しくしたいんだ
どんな君でも受け入れるしかないと分かっているのに
いつまでもどこか霞んで見えるんだ
君が 不安になって 捕まえてみても 不安なままだ
僕は笑えるのに 君は寂しそうにして