#60 利己的な遺伝子とミームと
ようやく読んだ。やったった。
リチャード・ドーキンス「利己的な遺伝子」読み終わり。
岩明均「寄生獣」で言及されていてその存在を知ったのがはるか昔のこと。いつか読もうと思い続けていた。去年40周年記念版を購入したけれど、そこからもずっと積読だった。分厚いし。
でも自粛期間で読み始めて今日一気にやっつけた。いやー面白い。
クラシック中のクラシックなので内容の紹介は省くけど、11章の「ミーム 新たな自己複製子」という章が一番しびれた。
そこまで散々DNAや生物個体の振る舞いについて論じておきながら、ドーキンスは最後に「DNAも、自己をコピーしたいという自己複製子の一形態に過ぎない」とさらにメタな議論を展開する。自己複製子には観念や概念も含まれる。
この構成がすごい。ケヴィン・ケリーの「テクニウム」とか、ハラリの「ホモ・デウス」も、この本の生命観を下敷きにしているのだとわかった。