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日経平均とTOPIXの違いとは?

日経平均株価も東証株価指数(TOPIX)も一時は31年も前の高値水準に戻りましたが、そもそもこのふたつはどう違うのでしょうか。TOPIXは、東証1部の2,187銘柄の株価を、持ち合いなど浮動株を調整した時価総額加重平均の指数です。日本株の産業構造そのものですね。一方、日経平均株価は、225銘柄で日本の株市場を代表するような銘柄が選ばれています。日経平均株価は、時価総額を考慮しませんが、産業構造が似るように毎年10月の定期見直しで銘柄選択をして銘柄数を割り振ります。それでも日経平均株価にはそれなりにクセがあります。簡単にいうと、銀行・自動車セクターの指数に与える影響が小さめ、小売業・電機セクターが大きめです。これは小売業・電機セクターの主要銘柄が「値がさ株」であることに依存します。例えば、10,000円の株価が10%動くと 「1000円÷225円」 の影響がありますが、1000円の銘柄が10%動いても 「100円÷225円」の影響しか与えません。つまり、日経平均株価の場合、日本を代表するような銘柄で構成されていても、特定の値がさ株の急激な株価変動の影響が大きくなり、日本を代表するというよりも「多くが値がさ株である成長株を代表する」指数になりがちです。一方、TOPIXは日経平均株価に比べると相対的に銀行・自動車セクターの株価の影響を受けやすくなっています。さて、2022年度から、東証は現在の1部、2部などの区分を、プライム・スタンダード・グロースの3つに再編します。TOPIXはさらに流動性を考慮するウエート付けになりますが、銘柄の顔ぶれはあまり変わらないでしょう。
〔チーフ・ストラテジスト神山直樹のレポート等は下記URLからご覧いただけます〕

■KAMIYAMA Reports http://www.nikkoam.com/products/column/kamiyama-reports
■KAMIYAMA Seconds! ~90秒でマーケットニュースをズバリ解説 http://www.nikkoam.com/products/column/kamiyama-seconds
■「投資ってなんだ!?」 http://www.nikkoam.com/products/column/kamiyama-investment
■神山解説 https://www.nikkoam.com/products/etf/we-love-etf/#1:category:113 

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