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[Humankind~希望の歴史(下)~/ルトガー・ブレグマン著]の感想とレビュー

[Humankind~希望の歴史(下)~/ルトガー・ブレグマン著]、読了!

ーーー・・・以下書籍レビュー・・・ーーー

➤面白さ
★★★★★+★

➤知識量
★★★★★

➤難解度
★★☆☆☆

➤オススメ度
★★★★★+MAX

*
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世界中の人たちがこれを読んだら多分何かが変わる、そう思える素晴らしい本。

私自身もこれまでの認識を大きく変えざるを得ない事実に、いっぱい出会うことができましたよ。

上巻では、現在私たちが普通に抱く人間の本性に対する悪いイメージは、文明が生み出した誤りであることを、多くの証拠を元に説明しています。

続く下巻では、人間の本質を善とした場合にどのような社会になるのかを、過去の実例を紹介しながら読み解きます。

例えばノルウェーのリゾートみたいな刑務所や金銭的インセンティブのない企業、クリスマス当日の戦争最前線など。

ここまで読めば、今の世の中の仕組みは何かがおかしい、もっと善くなるはずだと確信できるでしょう。

また特に印象的だったのが、通常良い事とされている“共感”の感情のダークな側面。

簡単に言うと、私たちの共感の感情こそが、ナチスによるホロコーストを可能にしたとのこと。

要するに、犠牲者や同族、近しい人たちへの深い共感は、それ以外の人たちが視界に入らなくなる要因なのです。

最終章では著者ルトガー・ブレグマン自身が、自分の人生の指針としている10のルールを、読者へのメッセージに代えて紹介しています。

僕の1つ歳下という若さでありながら、これまでの偉人や大物を完全否定し、世界をひっくり返すような主張を、科学的な視点で分かりやすく発信するスタンスに、本当に感銘を受けましたね。

最後に彼のアドバイスを代弁する形でお伝えしておきます。

「ニュースを避けろ」

なぜなら、広告費やクリック数を稼ぐために人の悪い部分にスポットを当てるメディアは、人間の最悪の性質を増幅するシステムなのだから。

皆で人間の善い面に、もっといっぱい注目していきましょう!


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