記事一覧
スサノヲと草薙素子-コロナ時代の冒険論
劇場版「攻殻機動隊」に登場する、血を流す肉体をもった「ホモサピエンス」はすべて、臆病で卑怯な存在として描かれており、勇敢で冒険的かつ犠牲的精神をあわせもった「人間らしい」存在は、すべてサイボーグかアンドロイドとして登場します。
発売中のスキー雑誌「FALLLINE」に「新しい出帆-コロナ時代の冒険論」という記事を書かせていただきました。冒険家の三浦雄一郎さん、オリンピックスキーヤーの佐々木明さん
体験から経験へ。自分のSNSを振り返る
山やアウトドアでは、未知の事象に出くわすことがたくさんあります。そういった時、自分がどのような対応をとったか、フィールドブックに記録し、記憶を整理することで、次回に同様の現象が起こった時の意思決定の足しにすることがあります。では、ウイルスという長期の脅威に自分が晒された時、自分は一体どのようなリアクションをとったのか?という疑問が湧いてきました。
自粛期間中に自分が何を発言していたか?
最近、緊
リスクの仏様 ~自己責任と自業自得~
自粛期間中に雪山初心者が「自己責任だから問題ないっす!」と言いレンタル店で装備を借りて槍ヶ岳に登ったところ、滑落し、大腿骨を骨折して下半身不随になったとします。皆さんはこう思わずにはいられないでしょう。
「自業自得だろ」
自粛期間中の実話上の話は例え話ですので、実際にあった話ではありません。しかし、現実世界でもGW前の登山自粛期間中に、滑落事故が八ヶ岳で起こり、遭難者が肺炎を併発し、感染症の疑
サーフィンと登山と地獄の黙示録
サーフィンやクライミングの魅力の大部分はその反社会性にあり、不良だからカッコいい人が、優等生の真似をし始めたところから、悲劇は始まります。
先日、ワーグナーを聞きながら高速走っていたら、府中あたりの空が「黙示録」的な光景になっているのに気づき、帰宅してから、久しぶりにフランシス・フォード・コッポラ監督の伝説の映画を見ました(深い関連はありません)
サーフィンと登山と地獄の黙示録「地獄の黙示録」
管理される登山者 -保障と引き換えたもの-
こちらの記事は私のブログからの転載です。
こんにちは、山岳ガイド/カメラマンの廣田勇介です。
さて14日の時点で、東京と神奈川、千葉、埼玉、大阪、京都、兵庫、北海道を除く県において緊急事態宣言が解除されました。(5/17 執筆)それにともない、日本山岳ガイド協会(JMGA)からも、緊急事態宣言解除後の登山再開についてのガイドラインが発表になりました。大変な状況の中で、ガイドライン作成に尽力して
いつ登山を再開できるのか? -自立した登山者としての思考-
こちらの記事は5/4に投稿した私のブログを改変し転載したものです。
こんにちは、山岳ガイド/カメラマンの廣田勇介です。
登山業界の隅っこで仕事をしています。
私はいわゆる専業の山岳ガイドではありませんが、長年、山岳ガイドのリスクマネジメント業務に関わってきたこともあり、今回の登山自粛に関して、記事を書こうと思いました。
【史上初の登山自粛】私は一時期カナダで仕事をしていたため、カナダ山岳