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おいしい本「やさしい和食」 day3
隔週くらいの頻度でおでんを仕込む。楽だしおいしい。飯島奈美さんの『LIFE』のレシピをベースに適当に変えていく。我が家の具は大根、鶏手羽、ちくわぶ、白滝、玉ねぎ、じゃがいもがスタメン。私は料理の特に調味がすきじゃないのだけど、都道府県のアンテナショップで見つける珍しい出汁や調味料があるとグッとたのしさが増す。和食のつよい味方だ。
きょうは「やさしい和食」です。
・『夜中の薔薇』の若布の油いため
・『向田邦子の手料理』向田さんのおもてなし
・『田辺聖子の味三昧』の大阪ごはん
・『夫婦善哉』の関東煮
おいしそうな和食がたくさん登場するといえば料理上手の向田邦子さん。随筆集『夜中の薔薇』の「食らわんか」に登場するワカメの油いためは、長袖に着替える、大きな鍋の蓋を盾にする、といった油との闘いの描写に音まで聞こえてくる。そんな手料理の数々を妹の向田和子さんがまとめた本『向田邦子の手料理』もあわせて。もちろんワカメの油いためも載っている。手料理だけでなくグルメなお店にも詳しい向田さんの「う」のリスト(うまいもののこと)も確認できます。
おなじシリーズに田辺聖子さんご本人監修の『田辺聖子の味三昧』もある。田辺さんらしく大阪のごはん、粉物や丼物が多いのが特徴。このシリーズ二冊はただのレシピ本ではなく、向田さんと田辺さんの食やもてなしに対する信念が丁寧に描かれているのがすごくいい。表紙やコピー、構成、ぜんぶすき。
織田作之助さんの小説『夫婦善哉』で主人公夫婦が営む関東煮(おでん)のお店は、行ってみたいお店ナンバーワンだ。きっとこんなお店なのでは……という想像とリアルなおいしさでだいすきな、梅田の新梅田食道街にあるおでん屋「たこ梅」には関西在住時代によく飲みに行った。いつ行っても活気があってみんな和気藹々、元気をもらえたなぁ。今食べログを見てまた「たこ梅」に行きたくなっています。