就活を終えて夢を叶えた話。
現在、大学4年生、神奈川県在住、女。
私はつい昨日、1年以上にわたる就職活動に終止符を打ちました。
行きたかった企業から内々定をいただきました。
夢を叶えた。
今日はそんなお話です。
幼い頃、私はとにかくテレビを見て、音楽に合わせて歌ったり踊ったりすることが好きでした。家でテレビをつければ私が踊りだす、ホームビデオを回せば妹をそっちのけで映りたがる。
いろいろと縁あってそのタイミングで母が私をダンススクールに入れてくれました。
発表会が大好きでした。
メイクしてもらって、キラキラした衣装を着て、私が踊っているところや楽しんでいるところを家族や多くの人が見てくれている。センターで踊ったこともありました。
そんなころからでしょうか。
ステージ・表舞台に立って私の努力を見せたい、と思うようになって、テレビドラマが好きなことも相まってか女優さんに憧れを持つようになりました。
中学生の頃に演劇部に入った理由もそれです。そして運よくとても才能のある顧問の先生に恵まれて、やる気のある部員に恵まれて、全国大会の舞台に立ったこともありました。
演劇部の仲間には、私と同じように芸能界を志す人が数人いました。私は彼女たちに初めて自分の夢を打ち明けた。歌手やモデルになりたいという彼女たちとユニットを結成して歌を作ってみたり、文化祭でダンスを踊ったりもしました。
私はこの頃、親に内緒で芸能事務所に履歴書を送っていました。友人と一緒にオーディションに行ったこともありました。もちろん、落とされましたけど。
女優さんになるには見た目が可愛くなくちゃいけない、スタイルがよくなくちゃいけない。私はまだまだだ、だから落とされるんだ。そう思っていた私は毎日ダイエットをしていました。そんなに変わらなかったけど。
そして、なんとなく「女優になることが夢」というのは恥ずかしくて、なかなか人には言えませんでした。私なんて目立って可愛いわけでもないし才能があるわけでもないだろうし。中学で夢を話せる友人に出会えたことが嬉しかった。昔、母にそれらしいこと(=夢のこと)をほのめかした時、そんなものになれるのはごく一部の人だけというようなことを言われて、そうだよなと簡単に諦めかけた自分もいました。
女優になりたいという夢を叶えるきっかけも得られずに高校生になりました。普通の、進学校でした。周りには勉強ができる子がたくさん。一緒になって勉強して、成績は良くなかったけど、みんなと同じように「いい大学」に行くんだろうなと思っていました。
高校時代、演劇が好きだった私に母が新設される小さな劇団のオーディションの話を持ってきてくれました。新聞か何かの記事で見つけたらしいです。もちろん挑戦した。そしてあっけなく落とされた。あれ、悔しいな。そう思って私は演技をしっかり見てから判断してくれる劇団を自分で見つけて応募しました。
そのオーディションで言われたことは今でも覚えています。『学生演劇じゃないんだよ』。このときに私は気づいたんです。私が楽しいと思ってやってきたことは「学生演劇」。中学時代に演技することを楽しんでいて、女優さんになったらこれをやっていくんだと思っていたんですが、きっと違う。13歳くらいの子供が舞台でお芝居をするのと、プロの俳優が舞台や映像の中でお芝居をするのとでは全く違うんです。
プロのお芝居を学びたい、とは思わなかった。今まで楽しくお芝居をしてきたその思い出で十分だった。私は女優の道をそこで閉ざしました。
大学に入りました。演劇や映画への想いは持っていたので日本大学芸術学部に入りたいと思っていたこともありますが母に反対されて、何度も考え直した結果、私は4年制の国公立大学に進学しました。
そして、高校時代に新たに生まれた「留学に行く」という夢をそこで叶えました。有言実行。留学に行きたいんだと大学入学当時から口にしていて実際にやり遂げたということは私の中で自信になりました。
化学を勉強していた私は漠然と、みんなと同じように大学院に行って、研究職とか技術職に就くものだと思っていました。あわよくば大学からの推薦で就職先が決まればいいのになんて思ったりして。
ですが私は学部卒で就職することを選びました。それに関しては違う記事を書いているのでよかったら読んでください。
人と違うことをしたかった。珍しいねなんて言われることが嬉しかった。どうしてそう考えるの?と聞かれて私の考えを聞いてもらうのも心地よかったんです。
そんな私は、化学を勉強しているにも関わらず、「エンタメ業界」を志望しました。就職活動の軸は「楽しく人生を送れる会社」。人生=仕事と思っているのでそのために好きなことをしたかった。
これについても少し別記事で触れているのでよかったら。
エンタメ業界への就職は、私の幼い頃からの夢を叶えることと同義でした。「女優さんになりたい」。この夢は転じて「アーティストを支えるマネージャーになりたい」という目標になりました。エンタメに関われることに変わりはない。芸能事務所でマネージャーをやる、という道の存在と私がその道に進めるかもしれないという可能性を感じたとき、涙が出そうなほど震え上がって感動しました。私にはこれしかない。
女優になりたいという夢はほとんど口にしなかった。でも留学に行きたいという夢はなるべく人に話すようにしました。情報を得やすくするため、周りに言うことで自分を鼓舞するため。だからエンタメ業界に行きたいんだという話もなるべく人に言うようにしていました。まあ、大事な人にだけですけど。
そして今、エンタメ企業の内々定を手にしています。
ようやく就職活動を終えることができました。最高の結果で。
今までの努力と夢への強い思いが実を結んだ。
夢って、叶えられるんです。私の場合、少し夢の形は変わったけれど。
叶えられた理由はきっと単純。「諦めなかったから」。
本当のところ、マネージャー業ができるかどうかはまだわかりません。ですが、この企業に入って働けるということ自体が私の成果であり目標であり夢だった。
キラキラしたサクセスストーリーのように聞こえるでしょうか。紆余曲折あったし何度も何度も苦しくて泣きました。就職活動の話もいつかまとめて書きたいな。
私は夢を掴みました。強運の持ち主かもしれませんが、運も実力のうち、その実力は努力で培ったものだよと親友に言われたので自信を持っていこうと思います。
夢を持ってそれに向かってひたむきに努力することはかっこいいと、恋人に言われました。本当に嬉しかった。
親友も恋人も、私が内々定を貰ったと報告すると泣いて喜んでくれました。
私は本当に幸せ者です。幸せすぎて怖いです。どうか無事に卒業できて、この企業に入社できますように。
そして、この記事が、夢を持つ誰かのもとに届きますように。