KINAKO

HSPのひとりごと/教育関係の仕事をしています

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最近の記事

同族嫌悪に苦しんだ記憶

最近、「繊細さん」という言葉をよく聞くようになった。 色々意見はあれど、「繊細さん」に分類されるであろう1人として私は、どちらかというとこれは喜ばしいことのように感じている。 ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ 私は、自分の「周囲のさまざまなことに敏感で、すぐ気疲れする」ところがずっと嫌いだった。 今は、昔ほど「耐えられないほど嫌い」ではないし、むしろ「自分の好きなところ」と表裏一体で

    • HSPと死生観

      死というものを認識し、異常に恐れ始めたのは5歳の頃だった。 その日、車で1時間半ほどのところに住む親戚が亡くなり、両親と弟と一緒に通夜へ行った。 その日は泊まり、翌日の葬儀まで出席してから帰ることになっていた。 亡くなったのは、父の従姉妹だった。 まだ当時高校生の娘さんもいた。 それは、通夜が終わり、帰る人たちは帰ってしまい、泊まる人は部屋に戻ろうとしている時だった。 なぜその場に一人で通りがかったのかは覚えていないのだが、誰もいなくなった会場で、祭壇に向かって一番前

      • 複数の言語を勉強して思うこと

        私は英語教育に特化した幼稚園に通っていたため、英語という「日本語以外の言語」に触れる時期は、比較的早かった方だ。 3歳の頃から、日常的にネイティブの英語を聴いていたし、英語で返事をしたり、英語の歌をうたったり、発表会では英語で劇をしたりしていた。 当時は文法もよくわからず聞こえた通り発音したり覚えたりしていたが、そのおかげで英語への抵抗はなく、日本語と全く違う!という感覚すら全くわいてこないというか、そう感じることすら感じない、ようなところがあった。 しかし、中学校に上

        • セーラームーンになりたかった

          物心ついた(私の場合、だいたい3歳ごろから、はっきりとした記憶というか、自我がある)頃、私の人生の最初から意識の中に居た存在が、家族のほかにひとつだけある。 セーラームーンだ。 1990年前後生まれの人にとってはお馴染みの、「セーラームーンになりたい」という夢。 私もいつも短冊に書いていた。 もちろん、その夢が叶うはずはない。 もちろん、キャラクターショーに出るとか、声優になるとかそういうことならまだ物理的には可能なのかもしれないけれど、セーラームーンという存在は、架

        同族嫌悪に苦しんだ記憶

          HSPさんの勉強法

          HSPは、勉強とどう向き合っているのか。 わたし自身を含め、周りのHSPの人を見ると、HSPは勉強を頑張る傾向にある、という印象を受ける。 でも、それはわたしの周りの人たちがたまたまそうなのかもしれないし、HSPの気質がいい方向に作用する場合と、そうでない場合があるはずだ。 今回は、わたしというHSPの場合、どのように勉強に向き合ってきたのかを書きたい。 同じような悩みを抱えている方のヒントに少しでもなれば幸いです。 ・目標はしっかりと わたしは、HSP気質のため

          HSPさんの勉強法

          休日スイッチと自由度

          すこし足を伸ばしたところにある、街の公園が好きだ。たくさんの木や、花が植えられていて、小さな川が流れている。 わたしは毎週末、ここに来る。 朝、コーヒーと小さなお菓子を持って。 川のそばのベンチに座って、ゆっくりと朝の空気を吸い込み、1日の鼓動を感じる。 コーヒーも、気に入ったお店の豆で淹れて家から持ってきたり、途中にあるコーヒーショップで買ったり、気分に任せる。 おやつもまた然り。好きなものを、一つだけ持ってくる。 コーヒーを味わい、お菓子を一口かじる。 甘さと

          休日スイッチと自由度

          あのころ愛した非日常

          ある5月の連休のことだった。 私たちは、父の友人家族と一緒にキャンプに来ていた。キャンプといっても、隣同士のバンガローを借りて泊まるというものだ。 昼のバーベキューを食べ終わり、夏の虫が鳴きはじめる夕暮れに差し掛かった頃。 母の提案で、片方のバンガローを子どもたちだけで自由に使うことになった。 私と、弟と、父の友人家族の子どもたちが3人。 見慣れない山奥の風景、じりじりと忍び寄る夜、そして、雨までしとしと降ってきた。 もちろん、母たちはすぐ隣のバンガローにいる。 しか

          あのころ愛した非日常

          本当の優しさとは?

          優しさってなんだろう。 幼い頃から、わたしの脳内には、常にこの疑問が浮かび続けている気がする(HSCの幼少期は、こういうことを考えやすいのだろうか… わたしの関心事はいつもこういうことで、周りにはこういった話が通じる子が誰もいなかったし、当時はHSPという概念も知らなかったので、小学生の頃は、常に人間関係に苦しんでいた)。 誰かのことを本気で心配する心、助けの手を差しのべる行動、労いの言葉、自分より他人を優先すること、相手を思いやった嘘… どれもが優しさかもしれないし、ど

          本当の優しさとは?

          HSPと、心のフィルターのはなし

          HSPの多くの人は、「やさしい」という印象を持たれるのではないかと思う。 わたしもよく、そんなふうに言われることがあるし、幸い仕事でも、声かけや教え方に関して、「やさしい」「やる気が出る」「わかりやすい」という言葉をいただくことが多い。 ただ、冷静に分析してみて、 それはわたしがすごいとかではなくて、 わたしは「心のフィルターの目が細かいから」ではないかと思うのだ。 たぶん、人は、自分の心のフィルターを通してしか、言葉を選べないことが多い。 よほど意識的にならないと、

          HSPと、心のフィルターのはなし