科研費獲得のコツ【3.風吹けば桶屋が儲からない?】
はじめに
「2.上位概念と下位概念による展開とロジックツリーの俯瞰」では、トピックとなる事象を上位概念化・下位概念化してロジックツリーを作成することによって、「落し所」となるコトバを探す、というお話をさせて頂きました。
今回は、前回同様にタイトル決め~本文の起草に向けて、かんりにん1号的にもう1つ重要なポイントと思っている「ロジックの"程よい"スモールステップ化」についてお話できればと思います。
ロジックの"程よい"スモールステップ化
「風吹けば桶屋が儲かる」という諺がありますが、これは次の様なロジックがあります。
「風」と「桶屋」の関係は「風吹けば桶屋が儲かる」という言葉を聞いただけでは分かるはずもなく、何で「風」が吹いたら「桶屋」が儲かるのか?全く理解できません。
しかし、上記の細かいロジックの流れを聞けば、「風」と「桶屋」を繋ぐことが可能になり、それは相手との理解・共有に繋がります。
当然のことですが、自分のアタマの中では理解していたとしても、相手には全く伝わらないということは日常生活をしていても良くあることかと思います。
大概の場合、(相手にとって)ロジックをすっ飛ばしている部分があるからです。
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