【3分アニメレビュー】THE FIRST SLAM DUNK (一部ネタバレ有り)
あらすじ
ポイント1 CG作画
本作品は東映アニメーションがオールCGで試合を描いている。CGというとあまりいいイメージのない方も多いと思うが、本作ではそのCGを駆使した演出が非常に光っていた。特に足さばきが丁寧に表現されていて、バスケでのあんな動きやこんな動きがCGだからこそ分かりやすくなっていた。
これからのスポーツアニメはこういったCGのほうが適しているのかもしれない。
ポイント2 声優の変更
違和感はあったがぶっちゃけどうでもいい。どのキャラもアニメと声が違うから違和感あっただけで、キャラクターの個性とマッチしていると感じた。
ポイント3 本作の主人公(ネタバレ有)
本作の主人公は"宮城リョータ"。彼はチームの切り込み隊長であり、彼が各々にパスをすることで試合の展開を変えていく。後半の序盤、彼のパスが全く決まらず点が入らないところからも想像できるように、スラムダンクの主人公は桜木花道だが、本作の主人公は宮城リョータ以外に考えられなかったと言える。他のメンバーを深掘りするにも、ずっとパスを出し続けたり、ずっとコミュニケーションをとってきた宮城リョータ視点だからこそ見えるものがあった。原作では宮城リョータの深掘りはほかのメンバーより薄く感じたところからも、宮城リョータの主人公設定は完璧にマッチしていた。
緊張を平気なフリして誤魔化す姿が、スポーツをしていた頃の自分と重なるところもあり、共感できるところがあったのが良かった(これはかなり個人の感想だが…)
ポイント4 過去の回想と試合(ネタバレ有)
本作は試合と過去の回想を行き来する作りとなっている。見る人によっては試合だけでいいと思う方もいると思うが、実際のところ試合をひたすら見せられると集中力も切れる上に中だるみしやすい。そこで過去の回想を入れることで、一つ一つのプレーに感情が乗るようにしてあった。これは主人公である宮城リョータの過去が重く、苦しいものであるからこそできる演出であって、主人公を桜木花道にしていたら見せ方は変わっていたと考えられる。
総評
★★★★★/★★★★★ 5.0/5.0
もちろんスラムダンクをこの時代にスクリーンで見れること自体に価値があるわけだが、本作は過去を描こうと、辛い展開を描こうと、常にバスケットボールから逃げず、全力でバスケットボールを描ききったということに価値を感じた。バスケットボールというスポーツを心の拠り所にしていた少年たちの、譲れない戦いをスクリーンで、新しいアニメーション技術とともに感じれてよかった。
ホッと一息 かみくんコメント
2022年は良いアニメーション映画で溢れてましたね…
スラムダンクという大作をよくここまで逃げずに描いたなぁと感心しました。これは監督が井上先生だったからこそなのかも知れないですね。本作の1番の問題点と言われている原作カットについてですが、
そりゃ映画だからカットせざる負えないでしょ!見る前からわかってたことだろ!!
と言いたくなってしまいます💦
そんなことはさておき、各国ではアバターが興行収入を牛耳ってるわけですが、日本ではスラムダンクとすずめの戸締りがアバターを超えました!
これは日本のアニメーションの凄さを表す1番の事例だと思います!(しかもそこにかがみの孤城が控えてるのが恐ろしすぎる)日本というアニメーション大国に生まれた以上、全力でアニメーションを楽しみたいものですね!
ぜひドリブルの音を、バッシュの音を、スラムダンクを、スクリーンで感じてください!!!!
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