今年読んだ最高の一冊
なんだかんだで、今年も100冊以上の本を読みました。
その中で個人的にダントツで1番良かった本がこちら。
三谷龍二さんの『すぐそばにある工芸』
もう、写経のように毎ページ毎ページ書き写しながら読みました。
良質な物語を読んだ時に似た「感情の波」が何度も押し寄せるので、1章読み終わるごとに本を閉じました。読み終わるまでに何ヶ月もかかりました。
とんでもない本です。
きっとこの本を1年後も5年後も10年後も読み返して、自分の精神と答え合わせをするのだろうなと思います。
もしも工芸が好きな方、ものづくりが好きな方、文化とものの関係を見つめたことのある方がこのnoteを見てくださっていたら、ぜひ読んでいただきたいです。
そして、それぞれ好きな一節を読み上げて語り合いたいです。
歴史の流れを知りながらそれだけを拠り所にせず、今の時代性や社会の有り様と自分の手の感覚を測り続けるものづくり。
わたしは今まだ漠然としか理解できないから、はやくそこに到達したいなと思います。
あぁもう本当に。
この本の中で語られているような思考や感性を研ぎ澄ましていけるような人生を送れたら、本望です。
「先人」
訥々と 浮かんだ言葉
その点を拠り所に 進む
私が抱える感覚の
つながる先があるのだと知って
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こんにちは、kami/(かみひとえ)です。いただいたサポートは、「世界の紙を巡る旅」をまとめた本の出版費用に充てさせていただきます。今年の12月に発売できる…はず…!