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kami/ (かみひとえ)と読みます。手仕事の紙を残すため、「紙いちまいでできること」を探っています。303日の「世界の紙を巡る旅」を終え、本を出版して、愛媛県内子町に実験室を構えました。意味はなくても、わくわくすることを大切に。

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kami/ (かみひとえ)と読みます。手仕事の紙を残すため、「紙いちまいでできること」を探っています。303日の「世界の紙を巡る旅」を終え、本を出版して、愛媛県内子町に実験室を構えました。意味はなくても、わくわくすることを大切に。

マガジン

  • はじめに。

    kami / (紙一重)についての記事一覧。

  • そしてこれから 和紙の旅

    • 5本

    愛媛県内子町の伝統工芸・大洲和紙づくりを体験し、この地域でユニークな活動をしている人々に出会う旅の企画メンバーで運営するマガジン。 古民家ゲストハウスのオーナー、和紙職人、世界の紙のつくり手を訪ね、その魅力を伝えている人、和紙とデザインの可能性を試せる活版印刷工房をオープンした人、里山で人をつなぐ人など、多彩なメンバーで運営しています。 このマガジンでは、旅の告知や開催情報をお知らせしていきます。 この旅に参加した方や興味がある方はもちろん、紙、手仕事、旅、地域づくり、関係人口づくりなどに興味がある方もぜひ、ご覧ください。

  • 連載「足元」みそぎの暮らしごと

    里山で紡がれる日常の中で、 この地の人々の足元にあるもの。 ーーー 「足元」では、みそぎ地区の人たちへの取材を通して土壌にある文化や歴史、自然の移ろいを記録します。 このメディアが、自分の足元を見つめるきっかけになれば。この土地の言葉から、確かに立つための何かが見つかれば。 そう願います。

ストア

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    普及版 世界の紙を巡る旅

    【予約商品】 発送開始:11月25日〜順次 『普及版 世界の紙を巡る旅』浪江由唯、烽火書房 2024年11月発行、1800円(+税)、並製本176ページ、A6、特注大洲和紙カバー 一枚の紙を透かせば、人々の営みと手仕事の跡が浮かび上がる。土地の文化から生み出された手漉き紙の面白さと手仕事の尊さにほれ込み、勢いよく旅に出た1年間の記録 「世界には、どんな紙があるんだろう?」。小さな好奇心をきっかけに、303日間かけて15ヵ国の紙工房と印刷所を訪ね歩く。旅の中で出会ったのは、個性豊かな紙が作られる美しい光景と、淡々とあるいは楽しそうに、紙を作り紙に刷る人々の姿だった。世界の手漉き紙と文化の未来のために何ができるか、大好きな紙のそばで自分は将来何をしていくのか。世界の紙を巡りながら、知った紙のこと、気づいた文化のこと、自分が大事にしたいこと……。そんな思いを一冊の本として綴じました。 〈旅をした国〉 タイ、カナダ、アメリカ、メキシコ、リトアニア、ラトビア、エストニア、ドイツ・デンマーク、イギリス、インド、ネパール、ラオス、韓国 〈出会った紙〉 サーペーパー、アマテ、ヘンプペーパー、リサイクルフラワーペーパー、コットンペーパー、ロクタペーパー 2000冊が即完、2021年刊行の『世界の紙を巡る旅』が新たな仕様、手に取りやすいポケットサイズで 普及版として生まれ変わりました。 ポケットはカバンに入れて、散歩や旅にも連れ出せる文庫版として再登場!カバーは著者本人が現在関わりの深い大洲和紙を特注で制作。工程の一部を著者自身が担当したほか、一冊一冊のタイトルも本人によるハンコで仕上げています。
    1,980円
    kami/(かみひとえ)
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    サイン本・普及版 世界の紙を巡る旅

    【予約商品】 発送開始:11月25日〜順次 表紙の裏側の部分に、著者サインが入っています。 『普及版 世界の紙を巡る旅』浪江由唯、烽火書房 2024年11月発行、1800円(+税)、並製本176ページ、A6、特注大洲和紙カバー 一枚の紙を透かせば、人々の営みと手仕事の跡が浮かび上がる。土地の文化から生み出された手漉き紙の面白さと手仕事の尊さにほれ込み、勢いよく旅に出た1年間の記録 「世界には、どんな紙があるんだろう?」。小さな好奇心をきっかけに、303日間かけて15ヵ国の紙工房と印刷所を訪ね歩く。旅の中で出会ったのは、個性豊かな紙が作られる美しい光景と、淡々とあるいは楽しそうに、紙を作り紙に刷る人々の姿だった。世界の手漉き紙と文化の未来のために何ができるか、大好きな紙のそばで自分は将来何をしていくのか。世界の紙を巡りながら、知った紙のこと、気づいた文化のこと、自分が大事にしたいこと……。そんな思いを一冊の本として綴じました。 〈旅をした国〉 タイ、カナダ、アメリカ、メキシコ、リトアニア、ラトビア、エストニア、ドイツ・デンマーク、イギリス、インド、ネパール、ラオス、韓国 〈出会った紙〉 サーペーパー、アマテ、ヘンプペーパー、リサイクルフラワーペーパー、コットンペーパー、ロクタペーパー 2000冊が即完、2021年刊行の『世界の紙を巡る旅』が新たな仕様、手に取りやすいポケットサイズで 普及版として生まれ変わりました。 ポケットはカバンに入れて、散歩や旅にも連れ出せる文庫版として再登場!カバーは著者本人が現在関わりの深い大洲和紙を特注で制作。工程の一部を著者自身が担当したほか、一冊一冊のタイトルも本人によるハンコで仕上げています。
    1,980円
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    普及版 世界の紙を巡る旅

    【予約商品】 発送開始:11月25日〜順次 『普及版 世界の紙を巡る旅』浪江由唯、烽火書房 2024年11月発行、1800円(+税)、並製本176ページ、A6、特注大洲和紙カバー 一枚の紙を透かせば、人々の営みと手仕事の跡が浮かび上がる。土地の文化から生み出された手漉き紙の面白さと手仕事の尊さにほれ込み、勢いよく旅に出た1年間の記録 「世界には、どんな紙があるんだろう?」。小さな好奇心をきっかけに、303日間かけて15ヵ国の紙工房と印刷所を訪ね歩く。旅の中で出会ったのは、個性豊かな紙が作られる美しい光景と、淡々とあるいは楽しそうに、紙を作り紙に刷る人々の姿だった。世界の手漉き紙と文化の未来のために何ができるか、大好きな紙のそばで自分は将来何をしていくのか。世界の紙を巡りながら、知った紙のこと、気づいた文化のこと、自分が大事にしたいこと……。そんな思いを一冊の本として綴じました。 〈旅をした国〉 タイ、カナダ、アメリカ、メキシコ、リトアニア、ラトビア、エストニア、ドイツ・デンマーク、イギリス、インド、ネパール、ラオス、韓国 〈出会った紙〉 サーペーパー、アマテ、ヘンプペーパー、リサイクルフラワーペーパー、コットンペーパー、ロクタペーパー 2000冊が即完、2021年刊行の『世界の紙を巡る旅』が新たな仕様、手に取りやすいポケットサイズで 普及版として生まれ変わりました。 ポケットはカバンに入れて、散歩や旅にも連れ出せる文庫版として再登場!カバーは著者本人が現在関わりの深い大洲和紙を特注で制作。工程の一部を著者自身が担当したほか、一冊一冊のタイトルも本人によるハンコで仕上げています。
    1,980円
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    サイン本・普及版 世界の紙を巡る旅

    【予約商品】 発送開始:11月25日〜順次 表紙の裏側の部分に、著者サインが入っています。 『普及版 世界の紙を巡る旅』浪江由唯、烽火書房 2024年11月発行、1800円(+税)、並製本176ページ、A6、特注大洲和紙カバー 一枚の紙を透かせば、人々の営みと手仕事の跡が浮かび上がる。土地の文化から生み出された手漉き紙の面白さと手仕事の尊さにほれ込み、勢いよく旅に出た1年間の記録 「世界には、どんな紙があるんだろう?」。小さな好奇心をきっかけに、303日間かけて15ヵ国の紙工房と印刷所を訪ね歩く。旅の中で出会ったのは、個性豊かな紙が作られる美しい光景と、淡々とあるいは楽しそうに、紙を作り紙に刷る人々の姿だった。世界の手漉き紙と文化の未来のために何ができるか、大好きな紙のそばで自分は将来何をしていくのか。世界の紙を巡りながら、知った紙のこと、気づいた文化のこと、自分が大事にしたいこと……。そんな思いを一冊の本として綴じました。 〈旅をした国〉 タイ、カナダ、アメリカ、メキシコ、リトアニア、ラトビア、エストニア、ドイツ・デンマーク、イギリス、インド、ネパール、ラオス、韓国 〈出会った紙〉 サーペーパー、アマテ、ヘンプペーパー、リサイクルフラワーペーパー、コットンペーパー、ロクタペーパー 2000冊が即完、2021年刊行の『世界の紙を巡る旅』が新たな仕様、手に取りやすいポケットサイズで 普及版として生まれ変わりました。 ポケットはカバンに入れて、散歩や旅にも連れ出せる文庫版として再登場!カバーは著者本人が現在関わりの深い大洲和紙を特注で制作。工程の一部を著者自身が担当したほか、一冊一冊のタイトルも本人によるハンコで仕上げています。
    1,980円
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    世界の紙を巡る旅・ポストカード

    「世界の紙を巡る旅」 kami/ が 2019年3月〜2020年1月にかけて行った世界一周の旅で見つけた紙や文具にまつわることを1枚のポストカードにまとめました。 官製葉書程度の厚みで、裏面は白紙です。 フレームに入れて飾ったり、紙好きな方へのプレゼントしたりするのもおすすめです。 サイズ|148 × 100 mm ※裏面は白紙です。
    180円
    kami/(かみひとえ)
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最近の記事

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紙いちまいで、できること。|kami/(かみひとえ)

01  Home「紙一重」 それは、紙いちまいの厚さほどの僅かな違いのこと。 紙いちまいでできることの可能性に、わくわくし続ける。 紙いちまいの厚さほどの僅かな違いを、大切にする。 その先に、手仕事の残る未来がありますように。 そんな思いを込めて、2018年10月「kami/」という屋号を作りました。 02  Aboutkami/は、手仕事の紙を未来に残すため、紙の工房を訪ね歩き、紙を探究し、紙の魅力を言葉や写真、製品の形で伝えるブランドです。 大切にしているのは、「

    • 『普及版 世界の紙を巡る旅』ができるまで ①

      2021年に出版して、あっという間に完売してしまった著書『世界の紙を巡る旅』。 その後いろんな方から「もう販売しないんですか?」「どこで買えますか?」と尋ねてもらう度に「もう買えないんです、同じ仕様では作れなくてどうしたらいいものかと悩んでいますが、制作中です!」と言い続けて早3年。いや、ほんとに早かった。 初版を豪華に作りすぎたそもそも、初版の『世界の紙を巡る旅』はクラウドファンディングでたくさんの方の支援をいただいた上に、協賛してくれた紙の問屋さんが紙を提供してくださっ

      • オリジナルの紙をつくる

        『世界の紙を巡る旅』普及版の完成が見えてきました! 再販すると言ってから早数年が経ち、その間に移住したり子どもが生まれたり、いろんなことが起こりました。 書籍の内容自体も、2万字くらいの追加文章を書いたもののしっくり来ずに追加しないことになったり、当初の予定から判型が変わったり、紆余曲折がありました。その話はまた改めて。 今回販売する普及版の表紙カバーには、初版を販売してからの数年で溜まった世界の手漉き紙の端紙を漉き込みます。 表紙カバーの紙漉き見学会 2024年10

        • 20代最後のひとり旅

          20代最後のひとり旅。 住んでいる愛媛県から、電車とフェリーを乗り継いで香川県の離島へ。 学生時代に日本をあちこち回ったり、社会人になった後に世界一周をしたり、たくさん移動した10年間。20代最後の旅がまさか隣の県という近場になるとは、過去のわたしはびっくりすると思う。 すぐそばへの旅とはいえ、やっぱり旅には変わりなく。初めて行く場所、風景、出会う人との会話にある刺激や発見、感動がだいすきだと改めて実感している。 今回の旅では、愛媛に移住してから開いたお店に足を運んでくれ

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        紙いちまいで、できること。|kami/(かみひとえ)

        マガジン

        • はじめに。
          15本
        • そしてこれから 和紙の旅
          5本
        • 連載「足元」みそぎの暮らしごと
          4本

        記事

          kami/ のワークショップ・講座の一覧

          紙を作ること、紙で作ること。 kami/ は、紙 × ものづくりの楽しさをたくさんの方に気軽に体験していただけるように、ワークショップや講座を行っています。 会場は基本的には愛媛県内子町にある kami/ のアトリエですが、内容によっては出張やオンラインでの対応も可能です。 A. 紙を作る紙漉き体験〈30分コース〉¥1500/人 大洲和紙の端紙を使って、手漉きのリサイクルペーパーを作ります。 旅の思い出作りや、夏休みの自由研究としても人気のプランです。 紙に漉き込みたい

          kami/ のワークショップ・講座の一覧

          手仕事に向き合う人たちに出会う『そしてこれから〜和紙の旅〜』in 愛媛県内子町

          現在の町や村の景色そして文化を作ってきた、これまでの“人の暮らし”の続きにいま私たちは暮らし生きています。 この町が築かれてきた“これまで”と、私たちがつくっていく“これから”に触れてもらいたい。この滞在をきっかけに、今後の暮らしのヒントや新たな気付きに出会ってもらえたら。そして、私たちの“これから”を一緒に築いていっていただけたら。 そんな思いで、『そしてこれから〜和紙の旅〜』という旅の時間を企画しています。 お申し込みはこちらから 旅の舞台旅の舞台となるのは、愛媛県の

          手仕事に向き合う人たちに出会う『そしてこれから〜和紙の旅〜』in 愛媛県内子町

          saa paper|タイの柔らかな手漉き紙

          saa paper とはsaa paper(サーペーパー)は、saa という植物を原料に作られた紙の総称です。 saa はタイでの楮(コウゾ)の呼び名。楮は和紙の原料としても使われている植物ですが、日本とタイでは気候が異なるため同じ「楮」という植物でも成長速度が異なり、繊維の特性が違います。 また、日本とは異なる紙の漉き方や乾燥方法のため、完成した紙の風合いも和紙とは異なります。 この記事では、kami/ の紙を制作してくれているチェンマイの近くの工房での作り方や紙を元に、

          saa paper|タイの柔らかな手漉き紙

          植物に触れ、紙作りに向き合うために

          とてつもなく手間がかかる。 その割にお金にならない。 それでも、本当に大切な芯はそこにこそ存在している気がして、わたしはそれを残したいと思う。 木の皮から紙を作ること。 初めて紙に心惹かれた時から、何度も体験したり自分が体験を企画する側に回ったりした。よく聞く「紙漉き体験」ーー漉き桁で紙の原料を掬いとり、1枚の紙を作る体験ーーのあの漉き枠の中には掬いとれない何かが、木を紙の原料にするまでの工程に潜んでいる気がする。 「楮の収穫と紙を作る日」を開催します現在、kami/のお

          植物に触れ、紙作りに向き合うために

          kami/ 一部事業の長期休業のお知らせ

          はじめにいつも kami/ の活動をご覧くださりありがとうございます。 わたくしごとで恐縮ですが、第一子を授かり1月に出産を控えているため、12月よりkami/の事業の一部を長期休業いたします。お客さま・お取引先さまにはご迷惑をおかけいたします。 事業ごとの休業期間につきましては、下記にまとめて掲載しております。おいそがしいところ恐縮ですが、今後のお仕事に関わるご連絡をいただく前にはご確認いただけますと幸いです。 「紙に関わって生きていく」「手漉き紙を残すための活動をする」

          kami/ 一部事業の長期休業のお知らせ

          内子町の紙と紙の人を巡る旅「そしてこれからー和紙の旅ー」 今月の参加者の方が体験レポートを書いてくださいました!ありがとうございます🌿 https://note.com/kibacosaya/n/n6678dcaf3e39

          内子町の紙と紙の人を巡る旅「そしてこれからー和紙の旅ー」 今月の参加者の方が体験レポートを書いてくださいました!ありがとうございます🌿 https://note.com/kibacosaya/n/n6678dcaf3e39

          そこらのものに宿る 記憶と希望|連載「足元」vol.1 季羽敏江さん

          「銭にならんことぎりよ。でも、なんとか生きとるけんな。」 里山で暮らす知恵や生い立ちをたっぷりと聞かせてもらった後、敏江さんが朗らかに言う。 「ちっとも金持ちにはならなんだが、食うては行けた。難儀なことでも自分がやろう思ってやるんじゃけんの。誰ちゃやれとも言わん、やるなとも言わん。」 御祓(みそぎ)地区の人たちへのインタビューを行う連載「足元」の編集部が最初に訪ねたのは、カボチャ農家の敏江さん。80歳になっても「敏江さんは回遊魚」と地域のみんなから言われるほど、止まらずに動

          そこらのものに宿る 記憶と希望|連載「足元」vol.1 季羽敏江さん

          この土地での春を、初めて迎える|みそぎの春 2022

          みそぎ地区の人たちへのインタビューや、季節の写真を掲載しています。 連載「足元」みそぎの暮らしごと|kami/ (かみひとえ)|note里山で紡がれる日常の中で、 この地の人々の足元にあるもの。 ーーー 「足元」では、みそぎ地区の人たちへの取材を通して土

          この土地での春を、初めて迎える|みそぎの春 2022

          愛媛移住1年。未だにわたしはこの町と人がだいすきである

          愛媛県内子町に移住してきて、もうすぐで1年になる。今日も今日とて、紙に触れ紙の話をした帰り道、しみじみと「ここに引っ越してきてよかったなぁ」と思う。 以前noteにも書いた通り(こちらの記事)、わたしは大学進学も含めると5回移住をしている。どれも自分の意志で住む場所を選びながらなんとなく満ち足りていないものがあって、大学以外の場所は1年ほど経つと別の場所に移っていた。だけど今回は、別の場所に行きたいという気持ちが全く生まれない。 それは内子に移住する前にある程度覚悟を決めて

          愛媛移住1年。未だにわたしはこの町と人がだいすきである

          連載「足元」|里山の土壌を作ってきた人たちの暮らしごとを記録する

          最後に暮らす場所は、ここがいい。 移住先を探す中で この土地と出会いました。 愛媛県内子町の街なかから山道を車で走ること10分。「御祓(みそぎ)地区」は人口230名、高齢化率50%を越える集落です。 なんてことない、と地域の人が言うこの里山には棚田があり、閉校になった後も大切に守られてきた小学校があり、かつて紙の原料を収穫していた歴史があり、今の生きた風景が続いていくことを願う人たちがいます。 田畑を耕し、思いを継ぎながら日常を続けていくこと。 この場所に住む中で大切に

          連載「足元」|里山の土壌を作ってきた人たちの暮らしごとを記録する

          「世界の紙を巡る旅」のアーカイブ

          はじめに2022年2月20日をもちまして、「世界の紙を巡る旅」にまつわる全ての展示やトークイベントが終了しました!旅に出ると決めた2018年から旅の303日間と帰国後の2年間に渡り、たくさんの方に応援していただき、いろんな場所に赴くことができました。 この期間に出会ってくださったみなさまへ、ありがとうございました。 #世界の紙を巡る旅 を掲げ続けた3年間、長く濃く楽しい時間でした。 旅の完結のしるしとして、旅の概要と帰国後の展示、アーカイブで視聴できるトークをまとめました。

          「世界の紙を巡る旅」のアーカイブ

          きっと今もあるはずの生活

          世界一周中、メキシコシティからオアハカに向かうバスの車窓には、カッサカサの大地が映っていた。 見渡す限り砂の地面にサボテンが生えていて、乾いた景色の中に不意に小さな集落が見える瞬間があって、「こんな場所でも人は生きていけるのか」と思ったことを覚えている。 旅を始めて1ヶ月と少し、25歳の誕生日を迎える前日のことだった。 今日、久しぶりに日が昇る前に家を出て電車移動をしていて、メキシコとは全然違う形の木と家々を眺めながら、2年半前のその景色を思い出した。 今、目の前を流れてい

          きっと今もあるはずの生活