今抱えている問題を漢方的な思考で見直してみよう!
久方ぶりの記事になります。
漢方の師匠・中医学
漢方とは
漢方養生指導士を養成している日本漢方養生学協会の授業で
「奈良時代に中国から伝来した古代中国医学を基本としている」と習いました。
古代中国医学のその起源は紀元前。
基本となる書物「黄帝内経」が孔子たちが活躍した頃(春秋戦国時代・紀元前770年頃〜)と言われています。
前漢(紀元前202年〜紀元8年)にはすでに多くの医療経験が集約され、基盤の形成がなされていたと言います。漢委奴國王が出てくる後漢書東夷伝が紀元57年頃なのでそれよりもかなり前です。
その頃から人は自然の一部でその流れに乗って命が営まれていることに気づいていて、以降中国では中医学、韓国では韓方、日本では漢方として息づいてきています。
漢方や中医学を支える基本思想:陰陽論と五行論
陰陽論と五行論を合わせて陰陽五行と言えば、今も話題の安倍晴明の仕事、陰陽師にも通じます。陰陽五行論は古代中国からの自然哲学であって宇宙感です。東洋哲学の根幹です。
今回は陰陽論について簡単に見てみます。
陰陽論とは
森羅万象は陰と陽の2つで成り立つと解釈した理論。日本人はずーっと陰陽論で物事を考察して来ました。
栄枯盛衰
光と影
明と暗
表と裏
内と外
上と下…
例えば下は上があるから存在できます。逆も然りです。
ということは
「無い」は「有る」があるから存在できるわけです。
悩みにどう活用するのか
私にはできない!
という悩みを陰陽論でひっくり返すと「できない」は「できる」とセットで存在しています。ご本人は「できない」と思っていても陰陽論に当てはめると必ず「できる」が存在していて、できる私も存在可能なのです。
できない私でいるならばその後どうなってゆくでしょう?
ですが同時にできる私も存在しているになら、できる私はこれからどうなるでしょう?
このようにできる、とできない、を並べて自分を一段高く位置取りして両方のその後の結果をイメージする。
あとはどちらを選択するかです。できない、どうしよう😨と悩みを深めるか、陰陽論を活用してできる自分も合わせて俯瞰し、選択肢を増やす。
こうすることで事が動き出します。
そして人間が脳で想像したことは現実化するということも認知科学でわかっているので、できる私で想像した事が現実化したら超happyです。気をつけないといけないのはできない私で想像した事も現実化してしまうということ。
思考ルートを脳に確立させるための
上述の場合、できない私と同時にできる私がいることに気がつけるかどうかが肝になります。
これからそのもう1つの私に気がつける簡単エクササイズを準備してお知らせする予定です。
陰陽論なんて難しいー!ので名前は知らなくても覚えられなくてもいいのです。
思考のパターンを脳に入れておけばok。
エクササイズがなくてもすぐに誰でもできるので、どうぞ今から是非もう1人の自分を発見し、相応しい自分を選択していって下さい。
漢方は遠い存在ではないと少しお届けできたでしょうか?
次号以降に乞うご期待!