あの扉の向こうに『なまくら刃』
あの扉の向こうには
「
少し遠目で観ると
輝いているみたい
自分からはわからない
この『なまくら刃』。
まあ確かに鋭いんだよ
結構素早くもあり
抜くと見栄えもいい。
切れ味も悪くはない
ただ鍔を合わせると
気付かれてしまうんだなぁ。
コイツには切れない
刀に問題があるわけじゃない
刃を当てる勇気がボクにはない。
この刃を当てる事があれば
きっと人ではいられない
そう心のどこかで思っている。
だから虚勢を張っている
だから強そうに魅せている
誰も傷つけたくないんだよ。
このままそっとしておいて
それが一番の願いです。
」
そんな『なまくら刃』でいる事が、たぶん平和で心地良い物語。。
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