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あの扉の向こうに『マグカップのキミへ』
あの扉の向こうには
「
あそこに越してきた時
一緒に住むから買った
お揃いのマグカップ。
ロイヤルコペンハーゲンの
お互いの頭文字が入ってる
アルファベットマグのカップ。
ふたりの引越し祝いにと
それぞれがお互いのカップを
たしか選んだよね。
ボクには色は濃いめで
チカラ強い『T』が描かれたもの
キミには淡く優しい
でも暖かみのある字のものを。
朝食がパンの時は
ボクには温かいコーヒーを
キミにはダージリンが注がれていた。
あれからお互いが離れて
ボクのマグカップは
置き去りになったまま
今はもう捨てられているかも。
キミに贈ったマグカップは
まだ使っていますか?
ただなんとなく
でも使ってくれてると
いいなって思った。
『マグカップのキミへ』
せっかくお互いを思って
一緒に選んだのだから・・
」
そんな『マグカップのキミへ』できれば、割れるまで使って欲しいと願う物語。。